乃木坂46・4期生「経験させていただけるのはうれしい」 伝統を胸に初舞台「3人のプリンシパル」開幕

乃木坂46の4期生初公演「3人のプリンシパル」が9日(火)、池袋サンシャイン劇場にて開幕。本公演前に4期生11人が囲み取材に臨んだ。

本作品は1幕がオーディションとなり、観客の投票によって2幕の出演者が決まる、キャスティング参加型の舞台。乃木坂46結成翌年の2012年に「16人のプリンシパル」として初めて開催されて以降、過去4度にわたって行われてきた。
早川聖来は「1期生さん、2期生さん、3期生さんとすべての先輩たちが挑んできた舞台なので、それを経験させていただけるのは本当にうれしいことだし、“自分は乃木坂なんだ”っていう実感も味わえる、いい経験になるんじゃないかなと思う」と先輩メンバーが通ってきた道をなぞることに感慨。
また早川は、2年前に同舞台公演を行った3期生数名から「当時はすごい苦しくて辛くて悩んでしまったけど、今考えたら成長できるいいきっかけだった」と聞かされたことを明かし、「自分もそうなれるように、負けないように頑張りたい」と意気込む。掛橋沙耶香も「久保(史緒里)さんが『みんなとやりたい役が被っちゃっても、自分がやりたい役をやればいいんだよ』とアドバイスをくださいました」と、先輩から助言をもらったことを明かした。

同日夜の初日公演に向けて、遠藤さくらは「恥を捨てて思い切り楽しんで頑張りたい」、北川悠理は「今回の舞台で自分の殻を破って強くなりたい。新しい自分に出会いたい」と意気込み。
4期生最年長の田村真佑は「すごく緊張もしているんですけど、自分の全てをさらけ出して、自分の限界を超えられるように頑張りたいと思います」と力を込め、矢久保美緒は「なんでも楽しんでやることを目標に生きているので、今回の舞台も楽しんでできたらなと思っています」と笑顔。
最年少の筒井あやめは、稽古を通して「自分に少し自信を持つことができた」といい、「本番も私らしく頑張ります」と意気込んだ。

1幕のオーディションでは、キャストそれぞれが演じたい役に立候補。2幕で上演される「ロミオとジュリエット」で演じる「ロミオ役」「ジュリエット役」「それ以外ぜんぶ役」の3つの椅子をかけて自分をアピールする。公演ごとに立候補する役を変えたり、立候補者がいない役には全キャストが投票の対象となるため、キャストは3役いずれも演じられる準備をしておく必要がある。
柴田柚菜は「普通の舞台では役が決まっていて、1つの役を練習すると思うんですけど、全部の役のセリフを覚えるので、すごく大変。その分、この『プリンシパル』を通して成長できると思う」と、苦労を今後の糧とする構え。
賀喜遥香はロミオ役への意欲をのぞかせ、「4期生の中でも背が高いし声も低いので男役をやったらかっこいい……と、自分で言ってしまうんですけど」と笑いを誘った。

昨年グループに加入した4期生が演技に挑戦するのは、これが初めて。
金川紗耶は「最初は違う自分を見つけることが目標だったんですけど、やってみて、今までにない自分を出せた感覚があります」と稽古を通して得た手応えを口にし、将来女優になろうと思ったかと問われると、「え〜、ちょっと思います」と、はにかんだ。
掛橋も「運動音痴で不器用なんですけど、セリフを覚えたりとか感情を込めて演技をすることが得意だと気づいた。今までは女優とかできないと思っていたけど、ちょっとやってみたいなという気持ちになりました」と話し、北川も「普段、声を大きくして喋るのが苦手なんですけど、演技の時は大きくして喋れる。考え事をするのが好きなんですけど、演技をしている時は考えなくてもいろんな気持ちが湧きあがってきて、それがすごく新鮮で、楽しくて、もっとやってみたいなと思いました」と、芝居の面白さに開眼した様子だった。

初舞台のプレッシャーや観客の投票という過酷なシステムゆえに、過去にも記者会見中に涙してしまうメンバーの姿が見られた「プリンシパル」。この日の囲み取材でも、清宮レイが「感情を出せるように……たくさん公演をさせていただけるので、頑張ります。よろしくお願いします」と意気込みを述べながら、思わず涙ぐむ一幕があった。

その後行われた初日公演では、ロミオ役を賀喜、ジュリエット役を北川、その他ぜんぶ役を早川が掴み取り、3人が第2幕を飾った。
また第3幕となるミニライブも行われ、「ぐるぐるカーテン」「乃木坂の詩」の2曲を披露した。
乃木坂46の4期生初公演「3人のプリンシパル」は、本日4月9日(火)から21日(日)まで、同所にて上演。

■会見

■1幕:オーディション

■配役発表

■2幕:「ロミオとジュリエット」

■3幕:ミニライブ