[Interview] 池田エライザ、ネット上の辛辣意見は「気にしない」 仕事に誇りと誠意を持つ

「ルームロンダリング」主演:池田エライザ インタビュー

7月7日公開の映画『ルームロンダリング』で主演を務める、モデルで女優の池田エライザ(22)。数年前、口元をつまんで自撮りするエライザポーズが女子高生を中心にSNS上で大ブームになり、池田は“自撮りの神”として一躍注目を浴びた。モデル出身者が女優へとステップアップする道筋は決して珍しいものではないが、池田の場合はいささか変わっている。試金石的にモデルが通過するエンタメ系胸キュン作品に出演する一方で、『映画 みんな!エスパーだよ!』『チェリーボーイズ』などのキワドイ題材の作品で大胆な役どころを務めたりする。

現在の女優業に活きている高校時代の経験

個人が好きに意見を広く発信できる時代。際立ったことをすると辛辣な反応がネット上を漂うことも多い。そんな匿名の発信者の言葉に気持ちを左右されてしまうこともあるだろう。しかし池田は「きついことを言われたとしても気にしません。SNSの時代なので、私の両親はネットで検索して傷ついたりして心配をさせてしまうこともあるけれど、そんなときは『私は誇りを持ってやっている。自分は何も変わっていない』と伝えています」と真っすぐ前を向いている。

池田が仕事で大切にしているのは「誠意」だ。「お金をもらって仕事をしているので、自分が何を求められているのか察知して、何を発信すべきなのかを常に考える。愛し愛されるような人であることも重要」と実感を込める。心に大きな柱を持つ人は、外野の言葉にぐらつくこともない。しかしその信念はどこから沸き上がったものなのだろうか。

“自撮りの神”と呼ばれる前、現役女子高生時代にクラウドファンディングで自身のモデルブック「@elaiza_ikd」をセルフプロデュースし、編集長を務めたことがある。表現者であること、プロデューサーであることを考えさせられ、人と交わってモノを作り上げることの喜びを知った。女優業を本格化している現在、その当時の経験は大きく活きているという。

「女優として撮影に参加する上で、自分の立ち位置や作品の規模を考えてしまうとプレッシャーに押しつぶされそうになるけれど、このチームで一つのものを皆で一緒に作るんだと考えると、それぞれがプレッシャーを抱えて、それに向き合っているという事が見えてくる。そして一人一人の作業は実はオタク的な要素があるので、人見知りのオタク気質人間としては凄く楽」。

池田のいう「人見知りのオタク気質人間」というのはオーバーな表現ではないようだ。読書好きでオカルト好き。自宅は楽器や水彩画など趣味で溢れ、4羽のインコと穏やかな引きこもりライフを楽しんでいるそうだ。するとオシャレ・煌びやかというイメージのモデル業はさぞ大変だろうと思うが「オタク気質をファッションの知識にあてがっていました。産業革命とか、ファッションにまつわる歴史を一から勉強し、紙面では絶対に伝わらないような勉強をしていました。でも知らないでいるよりも、知って服を着れば説得力も増す」と気質が吉と出た。

池田エライザ

「ヤケドするのはイヤだけれど、ぬるま湯に浸かっていたくない」

女優としてキャラクターを演じるとき、どんなに脚本通りに芝居をしようとも、演じる当人の生き方が反映されるのは避けることができない。池田もそれを自覚しており「芝居の中で普段の自分が持っている空気はバレるので、女優業を本格化してからは、自分のことを考えるようになりました。自分は何が好きで、何が生きがいなのか。池田エライザとして生きてきたこれまでの人生を改めて見つめ直している」。

最近は業界内外で池田自身の素性がバレつつあるという。自分の殻に閉じこもる“こじらせ系女子”という役柄の『ルームロンダリング』主演抜擢もその一つ。「派手な役でオファーを頂くことが多い中で、オリジナル脚本で、しかも私のことを思いながら書いていただいたという、自分の素性がバレている環境下での芝居のやりやすさは本当にありがたい」と照れ笑い。演じる上では「これまでの読書の中で出会った登場人物が頭の中に沢山出てきて、感情にリアリティを与えてくれた」と趣味が大きな手助けとなった。

将来的に海外作品に出演する夢もある。「需要があるならば応えたい。ビビるかもしれないけれど、楽しむ自信はあります。打ちのめされてもいい。ヤケドするのはイヤだけれど、ぬるま湯にだけは浸かっていたくないから」。インドア派ながらもオープンマインド。カリスマモデル、女優、そして音楽番組の司会初挑戦など池田を取り巻く環境は年々変化しているが、その変化は偶然ではなく必然だとわかった。(石井隼人)


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