前田敦子、黒沢清監督最新作に主演 ウズベキスタンでオールロケ敢行

前田敦子

女優の前田敦子が黒沢清監督の最新作『旅のおわり、世界のはじまり』で主演を務めることが明らかとなった。


本作は海外でも高い評価を受ける黒沢清監督が手がける、日本とウズベキスタンの国交樹立25周年、ナボイ劇場完成70周年記念の国際共同製作作品。『世界の果てまで(仮)』という仮題で発表されていたが、このほど正式タイトルが『旅のおわり、世界のはじまり』に決定した。

黒沢監督のオリジナル脚本で、バラエティ番組のクルーと共に取材のためにウズベキスタンを訪れた女性レポーター・葉子が、現地のコーディネーターや異文化の人々との交流によって新しい世界を開き、成長していく姿を描く。
ウズベキスタンでの撮影は今年4月30日からスタートし、5月29日にクランクアップ。
駐日ウズベキスタン大使館、ウズベキスタン政府国家観光発展委員会、国営映画会社ウズベクキノなどの全面協力により、ウズベキスタンでのオールロケーションで撮影を行った。

主人公の葉子役に前田敦子を起用したことについて、黒沢監督は「この作品は撮影がウズベキスタンということで、最初からなんとしても前田敦子さんに出演していただきたいと思っていました」と語る。
前田敦子が映画の主演を務めるのは、当初ミュージックビデオとして制作された、黒沢清監督の『Seventh Code』(2014)以来。
黒沢監督は、秋元康氏が当時「前田敦子を東アジアでもなく欧米でもなく、その間あたりの日本から近いようで遠い文化に置くと、彼女の個性がとりわけ際立つのではないでしょうか」と話していたことを振り返り、「実際この撮影時、ウラジオストクでの前田さんの存在感は強烈でした。そういう経緯から今作は前田さん以外あり得ませんでした」と説明。
また、黒沢監督が監督を務め、前田敦子が出演する予定だった日中合作映画『一九〇五』が、2013年に製作中止になった経緯もあって、「私にとっては『一九〇五』からの念願でもありました」と語った。

一方の前田も、「『一九〇五』のお話を頂いてから6年経ち、黒沢監督の作品で主演をつとめるのは、私にとっても一番の夢でした」と念願成就。
長編映画として初めてオール海外ロケ撮影に挑戦し、約1ヶ月間の長期に渡る撮影を乗り越え、「AKBとして7年、AKBを卒業して今年で6年。丁度半分くらいのところにきて、今回、女優としてすごく良い経験をさせてもらい、幸せだと思えるところまで辿り着いたと思っています」と手応えをにじませた。

また黒沢監督は、昨年公開の『散歩する侵略者』でも、長澤まさみ演じる主人公の妹役として前田敦子を起用しており、「前田さんは、役柄を一瞬で直感的につかんでその役のセリフなり、仕草なりを全く自然に表現できるのです。これは彼女の生まれ持った才能でしょう。つまり天才ですね。一方、若いころからの訓練の成果なのか、仕事の現場では何ひとつ物怖じせず、躊躇もしません。そしてカメラに映ると、他の何物にも似ていない強烈な個性を発揮します。いやはや日本にも、もの凄い女優が出現しました」と絶賛している。

主演:前田敦子 コメント

『一九〇五』のお話を頂いてから6年経ち、黒沢監督の作品で主演をつとめるのは、私にとっても一番の夢でした。お話をいただいた際、黒沢監督から「ウズベキスタンといえば、前田敦子だと思いました」と言われた時は、どうしてかなと思ったんですけど(笑)、黒沢監督のこれまでの作品と異なる色になる作品に関わることができて嬉しいです。
ウズベキスタン現地へ行く前は、すごく構えてしまっていたのですが、驚くほど良い所だと思いました。街の人たちも、本当にいい人で、言葉が通じなくても、この国なら生きていけると、異国で初めて思いました。
AKBとして7年、AKBを卒業して今年で6年。丁度半分くらいのところにきて、今回、女優としてすごく良い経験をさせてもらい、幸せだと思えるところまで辿り着いたと思っています。

監督・脚本:黒沢清 コメント

 
この作品は撮影がウズベキスタンということで、最初からなんとしても前田敦子さんに出演していただきたいと思っていました。
かつて『Seventh Code』でミュージック・ビデオの監督の依頼を受けた際に、秋元康さんが「前田敦子を東アジアでもなく欧米でもなく、その間あたりの日本から近いようで遠い文化に置くと、彼女の個性がとりわけ際立つのではないでしょうか」とおっしゃっていて、実際この撮影時、ウラジオストクでの前田さんの存在感は強烈でした。そういう経緯から今作は前田さん以外あり得ませんでしたし、私にとっては『一九〇五』からの念願でもありました。前田さんは、役柄を一瞬で直感的につかんでその役のセリフなり、仕草なりを全く自然に表現できるのです。これは彼女の生まれ持った才能でしょう。つまり天才ですね。
一方、若いころからの訓練の成果なのか、仕事の現場では何ひとつ物怖じせず、躊躇もしません。そしてカメラに映ると、他の何物にも似ていない強烈な個性を発揮します。いやはや日本にも、もの凄い女優が出現しました。

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