[Interview] 欅坂46・石森虹花の揺るぎないグループ愛「今の世界観を失ってほしくない」

石森虹花(欅坂46)

「みんなで3日間やりきった達成感があります」と手応えを語るのは、今年7月20日(金)から22日(日)にかけて富士急ハイランド・コニファーフォレストで開催した野外ワンマンライブ「欅共和国2018」を大成功で終えた欅坂46の石森虹花。


ライブパフォーマンスが常に注目を浴びる欅坂46において、リリースを重ねるごとにライブやMV、歌番組などを通してパフォーマンスのクオリティや表現力の高さを見せつけ、はっきりと存在感を示している。
今回、TOKYO POP LINEではそんな石森にインタビューを敢行。話を聞いていくうちに、ライブでのパフォーマンスに人一倍強いこだわりを見せる彼女の情熱の源には、グループへの並々ならぬ愛情があることがわかった。

「欅共和国」で発覚した課題「もうちょっと足が速かったら…」

―まずは1年ぶりの「欅共和国2018」お疲れ様でした。振り返っていかがでしたか?

石森 昨年よりも1日増えて3日間になって、気温も去年より高かったと思うので、体力の部分というのも心配していたんですけど、みんなで3日間やりきったっていう達成感はありますね。

―今年の「欅共和国」には、どんな準備をして臨んだんですか?

石森 リハーサルの期間に1つだけ歌番組の収録があって、夜遅くなってしまったんですけど、みんなで集まって少し話をしました。いつもダンサーさんやスタッフさんなしでメンバーだけで振り固めをする時間がもらえていたんですけど、今回そこまでその時間を取れそうにないから、振りの細かいところは各々動画とかを見て自分で確認しておこうということと、休憩している時間も短くしたいよねっていうことをみんなで話して、短い期間だから明日からまた気を引き締めて頑張ろうねって。それから1日中リハーサルっていう日が続いたんですけど、やっぱり個人仕事とかで途中から参加する子とか、現状、全員揃うっていうのがなかなか難しくなっていて、本当に個人個人の意識が大事になってきたと思います。

―ライブを終えて、新たに見えてきた課題などはあります?

石森 今回は全員曲が多かったんです。合間にユニット曲とかが多いと息を整える時間があったりするんですけど、今回全員曲で出っぱなしというのが多かったので、体力的にきつくなってしまった部分もあって、でもへこたれないでみんなやりきったので満足感はあるんですけど、体力をもうちょっとつけたいなと思いました。着替える時間も少なくて慌ただしくなってしまったので、早着替えにも慣れていきたいですね。効率のいい何かを考えたいなと思ったり、今回を活かして次にっていうのが見えました。
個人としては、ウイングに行ったり戻ってきたりする場面で、めちゃくちゃ足遅くて(笑)。決まった尺の中で戻りきれなかったりしたんですよ。リハーサルで実際の距離を走った時から「危ないな」っていうのは自覚してたんですけど、本番は濡れてて滑りやすいから、さらに遅くなるじゃないですか? リズムに乗りながらだとスキップになっちゃうので、ひたすら全力で走ってて、お客さんをしっかり見れないところとかあったので、そこはちょっと後悔してます。もうちょっと足が速かったら余裕を持てたのになって。

石森虹花(欅坂46)
石森虹花(欅坂46)

―メンバーの中でも足が遅いほう?

石森 一番遅いわけではないんですけど、私、一番端から端までっていうのが多くて、移動の範囲が広かったので、次からはちょっとだけ内側にしてくださいって言おうかなって(笑)

―足が速い人に遠くまで行ってもらいたいですね。

石森 若い平手(友梨奈)とかに行ってもらって(笑)

―他に、今回のライブで特に印象に残ってることはありますか?

石森 「世界には愛しかない」の時に歌詞の通りに本当に虹がかかったりとか。2日目だったんですけど、その日が一番太陽が出てたので、本当にきれいに見えたんですよ。そういうのは印象深いですね。
あと「エキセントリック」から「AM1:27」にいく時に、「AM1:27」をパフォーマンスする3人以外はセンターステージに移動するんですけど、花道の下を通っていくので、立って通れないんですよ。メンバーみんなでハイハイで移動するのが楽しかったです。高速ハイハイしながら、遅い子がいるとお尻叩いたりとかして、下で待機して何事もなかったかのように出ていくっていう(笑)。スーツ着てるし、曲も曲だからちゃんとした顔で出ていかなきゃいけないのに、みんなで汗だくになって必死でハイハイしてっていうのが、すごい面白かったです(笑)

平手友梨奈のワンマンライブ復帰 ひらがなけやきとも11ヶ月ぶりの合同ライブ

―平手さんが欅坂46のワンマンライブに参加したのは、昨年の全国ツアーファイナル以来なので、約11ヶ月ぶりでしたが、久しぶりに一緒にライブをやってみてどうでしたか?

石森 やっぱり嬉しいですよね。メンバーの気合いも入ります。でも本人は昔から変わらなくて、パフォーマンスに対しても、曲と曲の繋ぎとか、本当に小さなところまですごくこだわっているのがリハーサルから伝わってきて、私たちにいい刺激をくれるので、改めて必要な存在だなって実感しました。

―けやき坂46(ひらがなけやき)とも、同じく11ヶ月ぶりの合同ライブとなりました。開催前は久しぶりに2グループでの「W-KEYAKIZAKAの詩」を予想していたファンも多かったと思いますが、それをやらなかったのは今回のライブの世界観やストーリーに合わないからという判断だったんでしょうか?

石森 私がセットリストを決めているわけではないので、どんな理由でっていうのはわからないんですけど、ひらがなちゃんが登場するのが日が落ちてくる時間帯だったので、そこにマッチするのは、今回やった(もう1つの合同曲の)「太陽は見上げる人を選ばない」だったのかなって個人的には思ってます。ステージ上で全員で半円をつくる時に、ひらがなのキャプテンの(佐々木)久美ちゃんと、漢字のキャプテンの菅井友香が両端から走って交差するっていう演出がすごく感動的で、「W-KEYAKIZAKAの詩」だと、そういうのがないんですよね。だから両グループが交わって一緒に作り上げるっていうものに関しては、「W-KEYAKIZAKAの詩」よりも、「太陽は見上げる人を選ばない」のほうが一体感が出るし、お互いのいい部分っていうのが出るのかもしれないと思いました。

平手ら不在のアニバーサリーライブを経て「共和国から再スタート」

―前作「ガラスを割れ!」から今作「アンビバレント」(8/15発売)のリリースまでの約5ヶ月の間に、まず平手さんらが不在の「2nd YEAR ANNIVERSARY LIVE」があって、それから平手さんが復帰しての「欅共和国2018」がありました。欅坂46にとってとても重要な意味を持つ期間になったのではないかと思いますが、石森さんから見て、この期間にメンバーの意識の変化は感じましたか?

石森 1人1人の責任感は強くなったんじゃないかなと思います。やっぱり、今までは平手に視線が集まることが多かったと思うんですけど、そこがいないわけだから、自分たちがはっきり見られるし、いないから「クオリティが下がったね」って言われるのは悔しいので、クオリティは下げないように、自分たちのパフォーマンスにもっと責任を持ってやらないとねという話をして、いい意味で責任感と危機感を持って臨みました。
あと、初めて感じた緊張感だったんじゃないかなと思います。ステージに立つ上で、私は個人的に「見て!」っていう気持ちで今までステージに立ててたんですよ。「欅坂46のこのパフォーマンスを見てください!」っていう、結構、気合いの入った気持ちで。他のメンバーもそうかもしれないんですけど。でも今回、初めて不安な気持ちみたいなものがありました。パフォーマンスが不安とかじゃなくて、いくら練習しても何をしても、この状態でお客さんの前に立つっていうことに慣れていなくて。そこに不安を感じていたんですけど、ファンの皆さんは温かく見てくださったので、パフォーマンスで返せていたらいいなって思います。

―そして、平手さんが戻ってきて。

石森 平手が戻ってきたことで、安心感はありました。でも逆に頑張らなきゃって思いました。そこに頼りすぎてちゃいけないし、アニラの時に各々が感じた責任感を持って、平手含め全員でステージに立てたら、たぶんすごいものになると思えたんです。いない間に足りないものとか必要なものをメンバー全員が痛感させられて、たぶん本人はあんまり自分を立てられるのが好きじゃないと思うけど、やっぱり欅には必要な存在だから、共和国からまた再スタートなのかなって感じました。

「ステージに不安要素を持ち込むのはもったいない」

―「欅共和国」の次は、夏のアリーナツアーが始まりますね。今年はどんなツアーにしたいですか?

石森虹花(欅坂46)
石森虹花(欅坂46)
石森 私は欅坂の世界観が大好きなので、私たちにしかできないツアーにしたいです。やっぱり凄いねって言われるような。去年は曲の合間にちょっとした演出が入ったりしていて、そういうのもすごく良いなと思いました。振り付けもすごく良いものをいただけているので、それに応えられるようなパフォーマンスをしたいし、みんなで自信を持ってステージに立ちたいです。不安や緊張もやっぱりあるとは思うんですけど、でも今の欅に必要なのは、自信を持ってステージに立てることかなって最近思うんです。振りに不安があるとか、不安要素をいっぱい持ち込んでステージに立つのはもったいないなって。時間も限られた中でやるしかないけど、その中でどれだけ完成度を上げられるかっていうのはすごく大事だと思ってるので、今年のツアーこそ、みんなで納得のいく欅坂46の世界観を作り上げられたらいいなと思います。

揺るぎないグループ愛「今の世界観を失ってほしくない」

―話は変わりますが、現在“坂道合同オーディション”が行われていて、漢字欅には2期生が入ってくる予定です。2期生にはどんなことを期待していますか?

石森 ステージに立った時に人数が増えて、迫力のあるステージになったらいいなと思います。例えば今回、欅共和国のオープニングとエンディングでやった集団行動を全部メンバーでやれるとか。今回はダンサーさんに一緒にやっていただいたんですけど、これを新しく入ってきたメンバーと一緒にできたらいいな、全部メンバーだけで作り上げられるようになったら素敵だなって思いますね。

―人数が増えることによって選抜制になるかもしれませんし、グループに何らかの変化があるかもしれません。

石森 欅坂46っていうグループは、変な話、たとえ自分がいなくなっても、今の世界観とかを失ってほしくないなって思っていて、個性を持っている子たちが集まっていると思うので、それを消してほしくないなとは思います。
シングルも7枚目になって、楽曲の雰囲気とか、グループの歩んでいる道だったりとか、そういうものを明確に感じることがあって。それがこの先、人数が増えたり、何かの理由で道を変えられてしまうのは悲しいなと思っていて、パワーアップするのはすごく嬉しいけど、もしこれから何年か先もこのグループが続くのであれば、やっぱり時代が変わってしまうから今のままっていうのは難しいことかもしれないけれど、でもこのままでいてほしいなっていうのはすごく思います。

当事者でありながらも、欅坂46は「憧れの存在」

―最後に、石森さんにとっての欅坂46とは何ですか?

石森 私、これは決まってます。「憧れ」です。

―メンバーなのに、ですか?

石森 自分がいるのに、テレビに欅坂46が出ていると、すごい憧れる気持ちになるんですよ。「わぁ~!」みたいな。自分もこの中にいるけど、やっぱり全員がすごく輝いて見える。いつも一緒にいるメンバーだけど、傍から見た時に、「わ~、可愛いな。素敵だな」って思うんですよ。美容室でnon・noを見て(渡邉)理佐がいたら、「可愛い!」って思うし、「わ~っ!」ってなる。「この感情って何なんだろう?」と思った時に、「あ、憧れてるんだな」って思ったんです。
もともと小さい頃からアイドルに憧れていて、夢が叶って今ここにいるけど、「欅坂46」って聞くと、私のいるグループじゃなくて「憧れの存在」ってなります、いつも。そこがすごい不思議なんですよ。テレビを見ていても、不思議な気持ちになるんです。『欅って、書けない?』を見ていて自分が喋ってるのを見ても、そこは頭に入ってこなくて、「わ~!」って純粋に楽しく見ちゃうんです。Apple MusicのCMで「ガラスを割れ!」を使っていただいていて、普通に感動しちゃいましたもん。「わ~、欅坂だ~」みたいな(笑)。夢であり憧れであり、自分がいるけど、ずっと憧れのグループだなって思いますね。


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