[Interview] 22/7・花川芽衣&宮瀬玲奈、苦楽を共にしてきた“ツインズ”の絆

宮瀬玲奈(左)、花川芽衣(右)

「いつの日か僕は気づく ずっとそばにいた 唯一の理解者」。
8月22日にリリースされた、デジタル声優アイドルグループ・22/7(ナナブンノニジュウニ)の3rdシングル「理解者」の歌詞の一節だ。


現在11人のメンバーと8体のキャラクターで構成される22/7は、秋元康氏とSony Music Records、Aniplexの3者がタッグを組み、2016年末に誕生した。
モーションキャプチャを使用した3DCGのミュージックビデオやバーチャルライブ、朗読劇や即興劇といった趣向を凝らしたイベントなど、独自の路線を展開し、この夏からは初の冠番組『22/7計算中』(TOKYO MXほか)もスタートした。

そんな22/7の中で、ファンから「ツインズ」と呼ばれ親しまれているコンビがいる。温厚で柔らかい物腰の奥に芯の強い一面も持つ花川芽衣と、明るく気遣い上手で仲間思いの宮瀬玲奈。
グループ結成当初から、小柄で華奢な背格好と可憐な雰囲気がよく似ている上、ツインテールもお揃いだった。
身長もほぼ同じで、2人で連れ立って身体測定に行っては、どちらの背が伸びているかを競っているそうだが、「芽衣が異様に高くなった時があるんです」と宮瀬は笑う。

「健康診断の前に、私、結構調べちゃうんですよ。『身長 高くする方法』って(笑)。そしたら『背筋を張って測ると少し高くなる』って書いてあったので、その時にそれを試したら本当に高くなったんです。でもその後、学校の身体測定の時にそれを忘れていて、元の身長に戻っちゃいました(笑)」(花川)

他にも「ふたご座」「動物好き」など、共通点は枚挙に暇がないという。

「笑いのツボが似てるなって思います。前にSHOWROOMを一緒にやった時に2人でお絵かき大会みたいなのをやったんですけど、視聴者の方から見たら全然笑うところじゃないのに、2人だけ延々と笑っていて、似てるのかなって思いました」(花川)

そんな2人の姿は「似ている」というよりも「共鳴」といった言葉が近く、そのシンクロぶりは「どちらかが笑えばもう片方も笑い、どちらかが泣けばもう片方も泣く」と表現するファンもいる程だ。

過酷な試練が2人の絆を深めた

宮瀬玲奈(左)、花川芽衣(右)
宮瀬玲奈(左)、花川芽衣(右)
出会いは2016年のクリスマス・イブ。22/7の最終オーディションが行われたこの日、合格発表後に宮瀬が花川に声をかけた。

「最終審査でヘアメイクが入ったんですけど、ツインテールがこの2人だけで。決まった後に『あ、ツインテールの子だ』と思って、『一緒だね』って話しかけました」(宮瀬)

合格後まもなくレッスンがスタート。2人の距離が縮まるまで、時間はかからなかった。

「レッスンが終わってみんな帰ってからも2人で楽屋に残って語り合ったりとか。帰る方面が一緒だったので、電車の中で話したり、お仕事終わりに2人でご飯に行ったりしてました。すごい安いところしか入れないから、毎日のようにサイゼリヤに行ってました(笑)」(宮瀬)

「『あ、ここ高いからダメだ~』って(笑)。特に配役決定の期間中は、みんなそれぞれすごく悩んでいたんですけど、お互いその悩みを打ち明けているうちに仲が深まった気がします」(花川)

22/7は名だたるクリエイター陣によって描かれた8体のキャラクターに対し、最終オーディションで11名が合格。その約5ヶ月後に、8体のキャラクターそれぞれの声を担当するメンバーが決定した。必然的にメンバーのうち3人はその時点では役がもらえないことになる。今後の運命を左右しかねない配役発表は、彼女たちに与えられた最初の大きな試練だった。

発表は1日1人ずつ、SHOWROOMの配信中に本人に伝えられるという形式で行われたため、全メンバーの配役発表には11日間を要した。花川はトップバッターの1日目、宮瀬は最終日の11日目だった。

「配役発表があると聞いてから、ずっと2人で『頑張ろうね』って、お互いを奮い立たせながら、一緒にレッスンをしていました。私は『芽衣は絶対に役がもらえる』って思ってたので、芽衣に役が決まった時は本当に嬉しかったです。でも、芽衣の配信は見ることができたんですけど、それ以降のメンバーの配信を見る心の余裕がありませんでした。自分の番が回ってくるまで辛かったんですけど、そういう時も芽衣は一緒にいてくれて、励ましてくれて、その励ましがあったから最終日の自分の番を迎えられたと思います。配信を見ていない私に他のメンバーの結果を教えてくれたりもして、感情が不安定だった時期を支えてくれたのは芽衣でした」(宮瀬)

過酷な試練は2人の絆を深めた。
当時のことを、もちろん花川もよく覚えている。

「私が初日に役が決まっていて、その後もずっと玲奈と一緒にいて、私は決まってるけど玲奈は決まってないから、どうやって玲奈に接したら一番気持ちを楽にしてあげられるんだろうってすごく悩んでいました。一緒にいてあげることくらいしかできなかったんですけど、ちょっとでも支えになっていたならよかったなって思います」(花川)

配信中に突然の涙…胸に抱えていた葛藤

配役決定から4ヶ月後の2017年9月20日、22/7は1stシングル「僕は存在していなかった」でCDデビューを果たす。アニメ化も決定し、様々なイベントを精力的にこなす中、やがて2人には、2人にしかわからない苦悩が生まれた。

2ndシングルのリリースを間近に控えたある日、花川の配信するSHOWROOMに宮瀬が飛び入り参加。はじめは和気あいあいと話していたが、宮瀬が何気なく発した「お互い、比べられたりすることが多いけど……」という言葉が、2人の涙腺を刺激した。

「よく2人がライバル関係にあるように言われることがあって、本当はそんなことないのにそう見られていたことがお互いずっと心の中に刺さっていて、SHOWROOMの配信の時に2人でそのことを話していたら、泣いていました」(花川)

「私たちは本当に似てる部分がたくさんあって、一緒にいて楽しくて、一緒に頑張って行こうっていう気持ちでやっているけど、やっぱり似ている分、外から見ると比べられたりすることも多くて、それを初めて口に出したのがその時でした。一緒に頑張る仲間だから、そう思われていることが悲しかったし、やっぱり芽衣が好きだなと思ったら涙が出ました」(宮瀬)

自分たちの想いとは関係なく独り歩きする“ライバル関係”というイメージ。
もちろん、グループで活動するタレントが切磋琢磨していく上では、いい意味でお互いをライバル視することも、時には必要かもしれない。

「『お互いは仲間だけどライバルだと思って、お仕事を頑張りなさい』ってよく言われるんですけど、確かにそうだなって頭では理解しているんですけど、でもSHOWROOMの時に話していて、やっぱりそう思って活動しなきゃいけないのかなって考えたら、ちょっと悲しくなってしまいました」(花川)

「ライバルにもならなきゃいけないっていうのはわかるし、心に留めておかなきゃいけないことだと思います。でも芽衣だけが特別ライバルというわけじゃなくて、11人みんなに対して同じ気持ちであるべきだと思うし、まずは11人で協力し合って一致団結して同じ方向を見て頑張っていきたいです」(宮瀬)

出会いから約1年8ヶ月。今ではお揃いのツインテールではなくなった。それでも、“ツインズ”は健在だ。

「『Anime Expo』でエレベーターに乗っていたら、外国の方が私たちを指してスタッフさんに『Twins?』って。本当の双子と間違えられてビックリしました(笑)」(宮瀬)

時には涙を流しながら、不安や悩みを分かち合ってきた2人。仲間やライバルという関係を超えて、いつの日か気づくのかもしれない。お互いが、ずっとそばにいる理解者だと。

宮瀬玲奈(左)、花川芽衣(右)
宮瀬玲奈(左)、花川芽衣(右)


この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

TwitterでTOKYO POP LINEをフォローしよう!