深川麻衣、最優秀新進女優賞受賞 「パンバス」が3冠 <第10回TAMA映画賞>

国内映画賞のトップバッターとして注目を集める「第10回TAMA映画賞」の受賞作品および受賞者が発表され、女優の深川麻衣が最優秀新進女優賞に輝いた。

TAMA映画賞は、毎年秋に東京・多摩市で開催される映画祭「映画祭TAMA CINEMA FORUM」に設けられた映画賞。多摩市および近郊の市民からなる実行委員が「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる<いきのいい>作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰する。

最優秀新進女優賞は、その年最も飛躍した女優、もしくは顕著な活躍をした新人女優に贈られ、昨年は土屋太鳳と石橋静河、過去には松岡茉優、小松菜奈、広瀬すず、能年玲奈(現・のん)らが受賞している。

2016年6月に乃木坂46を卒業した深川は、映画初主演となった『パンとバスと2度目のハツコイ』で、「私をずっと好きでいてもらえる自信もないし、ずっと好きでいられる自信もない」と独自の結婚観を持つ、“恋愛こじらせ女子”の主人公・市井ふみを好演。
「淡々とした日々の生活のなか、孤独に包まれ佇んでいる様に表情・しぐさ・声色で繊細な表現を加え、作品に温もりを与えた。」と評価されての受賞となった。

なお、『パンとバスと2度目のハツコイ』からは、メガホンをとった今泉力哉監督が最優秀新進監督賞を受賞し、同作のほか『榎田貿易堂』などに出演した伊藤沙莉が、深川とともに最優秀新進女優賞に選ばれている。

「第10回TAMA映画賞」は、2017年10月から2018年9月に劇場公開された作品を対象に選考され、最優秀作品賞は是枝裕和監督の『万引き家族』と濱口竜介監督の『寝ても覚めても』が受賞。最優秀男優賞は東出昌大と松坂桃李、最優秀女優賞には安藤サクラと松岡茉優が選ばれた。
授賞式は11月17日(土)、多摩市・パルテノン多摩大ホールにて行われる。

 

第10回TAMA映画賞 受賞作品・受賞者

■最優秀作品賞
『万引き家族』 (是枝裕和監督、及びスタッフ・キャスト一同)
『寝ても覚めても』(濱口竜介監督、及びスタッフ・キャスト一同)
■特別賞
沖田修一監督、及び山﨑努・樹木希林はじめスタッフ・キャスト一同(『モリのいる場所』)
上田慎一郎監督、及びスタッフ・キャスト一同(『カメラを止めるな!』)
■最優秀男優賞
東出昌大(『寝ても覚めても』『菊とギロチン』『OVER DRIVE』ほか)
松坂桃李(『孤狼の血』『娼年』『不能犯』ほか)
■最優秀女優賞
安藤サクラ(『万引き家族』『DESTINY 鎌倉ものがたり』)
松岡茉優(『勝手にふるえてろ』『万引き家族』『ちはやふる -結び-』ほか)
■最優秀新進監督賞
今泉力哉監督(『パンとバスと2度目のハツコイ』)
三宅唱監督(『きみの鳥はうたえる』)
■最優秀新進男優賞
吉村界人(『モリのいる場所』『悪魔』ほか)
吉沢亮(『リバーズ・エッジ』『猫は抱くもの』ほか)
■最優秀新進女優賞
深川麻衣(『パンとバスと2度目のハツコイ』)
伊藤沙莉(『榎田貿易堂』『パンとバスの2度目のハツコイ』ほか)

(※選考期間:2017年10月〜2018年9月に劇場公開された作品が対象)

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