南沙良

[Interview] 数々のクリエイターが一目惚れ! 規格外の16歳・南沙良、スマホに中森明菜 歌謡曲にドはまり中

数々のクリエイターを唸らせる、驚異の16歳がいる。若手女優の南沙良だ。


新垣結衣、栗山千明、永野芽郁ら人気女優を輩出してきた雑誌「ニコラ」専属モデルで、2017年公開の映画『幼な子われらに生まれ』で女優として頭角を現し、翌年公開の映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』では映画初主演。そして2019年1月4日放送のフジテレビ系ドラマ『ココア』でドラマデビューと同時にドラマ初主演を飾る。これらの作品はいずれもオーディションで役を射止めた。次々に制作陣の心を掴んできた背景には、16歳とは思えぬ“大物”を予感させる独特な個性と感性があった。
南沙良

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プロフィールの趣味欄に「アニメ」「漫画」「読書」と、10代ならではの文言と同列にあるのが「仏像鑑賞」。国宝・三十三間堂の中での推しメンは、迦楼羅王という。「私には物凄く可愛く見える。仏像を鑑賞するときは全体を見るというよりは、部位に注目します。目が可愛いなとか、キラキラしているなとか、肌がツルツルだなとか。仏像によって指の揃え方も違っていて、そんなところを発見して一人で面白がってしまう」と照れる。

ヤンキーコメディドラマ『今日から俺は!!』の人気もあって、若年層に80年代カルチャー再燃の兆しがあるが、南の中ではそれよりも先んじて80年代歌謡曲ブームが到来した。スマホケースには、絶頂期の中森明菜のステッカーが貼ってある。「1年くらい前にテレビで中森明菜さんの80年代の映像を見て“可愛い!”と思ったのがきっかけ。一番好きな曲は『スローモーション』。移動中によく聴くのは、伊藤つかささんの『少女人形』、大場久美子さんの『大人になれば』」と立て板に水。
「可愛いから好き」なのと同じくらい、「カッコいい!」という尊敬の念も抱いている。「一人でステージに立って、存在感を発揮している姿に憧れる。それは私のモデル業や女優業にも似ている部分があるからなのかもしれません」と自分を重ねる。

2018年は映画初主演作で第43回報知映画賞・新人賞を受賞。南は2018年を表す漢字一文字に「積」を選び、「濃密な時間を過ごせた1年だと感じます。過ごしている最中は感じなかったけれど、改めて今の地点から振り返ると沢山の経験をさせてもらった年でした」と、しみじみ。その一方で、反省点も。「野菜が苦手なので、野菜不足がひどくて肌も荒れていました。最近は食事に野菜をちょっとでも取り入れることを意識していますが、当時の自分には『野菜ちゃんと食べてね!』と言いたい」と過去に喝を入れる。

南沙良

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2019年は、第30回フジテレビヤングシナリオ大賞・大賞受賞作のドラマ化『ココア』でスタート。「主演という言葉の響きは嬉しいし、重みもある」と襟を正す。学校でいじめを受けている女子高生・灯役をオーディションで勝ち取ったわけだが、南曰く「オーディションは毎回凄く緊張する。今回も気が気ではなかった。人前で自分をアピールするのも緊張するし、オーディション会場独特の重苦しい空気も苦手。控室の1分は1時間くらいに感じます」と意外な心境。

緊張がピークに達するのは「会場のドアを開けた瞬間。スタッフの皆さんの目が一斉に私を見てくるとき。毎回いかに自分が緊張していないかを見せることに必死」。そんな時のおまじないは「『幼な子われらに生まれ』の三島有紀子監督から教わった“∞”。そのマークを床に描くようにして回ると緊張が少しほぐれるかな?」とはにかむ。しかしガチガチにも関わらず、クリエイターたちの心を毎回のように掴むのだから恐れ入る。「受かったと聞いたときは本当に安心しました。最初に伝えたのは家族。でも気恥ずかしさもあって、家に帰ってすぐには言いませんでした。みんなでテレビを見ているときに、何気ない感じで『そういえば決まったよ~』って」と年頃ならではの可愛らしい対応だ。

2019年は「2018年よりも少し上に行く年にしたい。沢山の方々と関わり合って、色々なお話を聞きたい」と成長に対して貪欲で「妄想力では誰にも負けません。常に妄想。電車に乗っているときも、前の座席の人がスマホの画面の中に吸い込まれたらどうしよう?とか、床がサメのいる海になったらどうなるだろうか?とか常に変なことを妄想して楽しんでいる」と日々想像力の翼を伸ばしている。挑戦したい役柄も一風変わっていて「明るくて可愛い普通の女の子もそうですが、ちょっとグレてる子や人間じゃない役。宇宙人、鬼もいい」と斜め上をいく発想がすんなり出てくる。“大物”という枠さえも飛び越える、“規格外”の16歳だ。

■ドラマ「ココア」場面写真 (C)フジテレビ

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