最優秀主演女優賞:安藤サクラ

安藤サクラ、2度目の最優秀主演女優賞 涙ながらに子育てとの葛藤を吐露【第42回日本アカデミー賞】

「第42回日本アカデミー賞」の授賞式が1日、グランドプリンスホテル新高輪で開催され、最優秀主演女優賞には『万引き家族』の安藤サクラが選ばれた。「第39回」の『百円の恋』でも最優秀主演女優賞を受賞しており、これで2度目となる。


安藤は、2017年に夫で俳優の柄本佑との第1子を出産。『万引き家族』は出産後初の出演作となり、クリーニング店で働きながら、家族を支える柴田家の母を演じた。最優秀の発表前のスピーチでは、「産後すぐ母親としてどうしたらいいのか、わからなかった。半年で子どもを抱えながら映画の現場に来ていて、映画大好きだけど子育てもしないといけなくて、罪悪感も持ってしまった時期があった」と仕事と子育ての両立で葛藤していることを吐露した。

その後、最優秀主演女優に選ばれてステージにあがると、涙を流しながらこう語った。「さっきも言ったように、正直これからどうやって子育てをしながら作品に関わる時間を作ればいいのか分からない。『万引き家族』で感じたのは、子育ては24時間、映画の現場も24時間。子育て全力でなければならないし、現場も全力を尽くさなければならない。どうバランスをとったらいいのかわからなくて」。

俳優の奥田瑛二を父、女優の安藤和津を母に持つ生粋の芸能一家に生まれた安藤。複雑な心境を抱きながらも自分にとって“映画”は切っても切れない関係であるようで、本人も「どうしたって映画の世界の方に憧れを抱いてしまうんだなと、今日ハッキリと自覚した」と語気を強めた。そのうえで「今日ずっと授賞式が始まってから曖昧な気持ちでいることがすごく嫌で。ずっともやもやしていたんですが、こうして素晴らしい賞をいただけて、必ず自分の中で決着をつけてきちんと映画の時間に携われるような環境をきちんと整えて、また映画の世界に戻ってきたい」と強い決意を口にした。

約4分半におよぶ熱いスピーチに、共演した松岡茉優は号泣。会場からも大きな拍手が送られていた。

「第42回日本アカデミー賞」は2017年12月16日~2018年12月15日に公開され、選考基準を満たした作品を対象に、優秀な劇場用映画及びアニメーション作品を表彰する。今年の司会は、昨年の「第41回日本アカデミー賞」において最優秀主演女優賞に輝いた蒼井優と、日本アカデミー賞協会組織委員会副会長の西田敏行が司会を務めた。

■優秀主演女優賞

安藤サクラ「万引き家族」
黒木華「日日是好日」
篠原涼子「人魚の眠る家」
松岡茉優「勝手にふるえてろ」
吉永小百合「北の桜守」

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