「第42回日本アカデミー賞」最優秀賞&新人俳優賞受賞者

「万引き家族」が最優秀作品賞&最多8冠獲得 是枝裕和監督2年連続の栄冠【第42回日本アカデミー賞】

「第42回日本アカデミー賞」の授賞式が1日、都内のグランドプリンスホテル新高輪で開催。最高賞となる最優秀作品賞は是枝裕和監督の『万引き家族』に決まった。昨年の「第41回」も是枝監督の『3度目の殺人』が同賞を受賞しており、2年連続の栄冠を手にした。


万引きで生計を立てる一家を描く『万引き家族』は、是枝監督が10年間描いてきた“家族”に関するテーマを投入した集大成的作品。「第71回カンヌ国際映画祭」で最高賞となるパルムドールを日本映画として21年ぶりに獲得し、米国で開催された「第91回アカデミー賞」外国語映画賞にノミネートするなど数々の映画賞を総なめ。そして平成最後の日本アカデミー賞で頂点に輝いた。

今回のアカデミー賞では12部門で優秀賞を受賞。その中で最優秀賞は、作品賞・監督賞・脚本賞・主演女優賞(安藤サクラ)・助演女優賞(故・樹木希林さん)、音楽賞・撮影賞・照明賞と最多8冠となった。

日本アカデミー賞協会の岡田裕介会長が「期待どおり(最優秀作品賞は)『万引き家族』でございます」と告げると、是枝監督とリリー・フランキー、安藤サクラと松岡茉優が喜びのハグ。是枝監督は「撮影からちょうど1年。長い旅をこの作品と一緒に続けてきました。本当にいいラストを迎えることができました。本当にありがとうございました」と喜んだ。リリーは「この映画も小さく始まって、『カメラを止めるな!』同じくらいの制作費からスタートした」とジョークを飛ばし「知らないうちにお祭りが続いて、僕も1年間色んな所に行かせてもらった。すごく辛いこと、人とのお別れもいっぱいありましたが、この映画の魔法にかかって楽しく過ごさせていただきました」と話した。

同映画で最優秀主演女優賞を受賞した安藤は「素敵な時間をありがとうございます。1年とは思えない1年だった。桧吏(かいり)、(佐々木)みゆ、やったよ!」と共演した子役に呼びかけ。松岡は感極まり上手くしゃべることができず、「こういう時、たいていのことが浮かぶ人間なのですが、浮かばない。ありがとうございます」と振り絞り、涙を拭った。

「第42回日本アカデミー賞」は2017年12月16日~2018年12月15日に公開され、選考基準を満たした作品を対象に、優秀な劇場用映画及びアニメーション作品を表彰する。今年の司会は、昨年の「第41回日本アカデミー賞」において最優秀主演女優賞に輝いた蒼井優と、日本アカデミー賞協会組織委員会副会長の西田敏行が司会を務めた。

「第42回日本アカデミー賞」最優秀受賞作品・受賞者一覧

■最優秀作品賞:『万引き家族』
■最優秀作アニメーション作品賞:『未来のミライ』
■最優秀監督賞:是枝裕和(『万引き家族』)
■最優秀脚本賞:是枝裕和(『万引き家族』)
■最優秀主演男優賞:役所広司(『孤狼の血』)
■最優秀主演女優賞:安藤サクラ(『万引き家族』)
■最優秀助演男優賞:松坂桃李(『孤狼の血』)
■最優秀助演女優賞:樹木希林さん(『日日是好日』『万引き家族』)
■最優秀撮影賞:近藤龍人(『万引き家族』)
■最優秀照明賞:藤井勇(『万引き家族』)
■最優秀音楽賞:細野晴臣(『万引き家族』)
■最優秀美術賞:今村力(『孤狼の血』)
■最優秀録音賞:浦田和治(『孤狼の血』)
■最優秀編集賞:上田慎一郎(『カメラを止めるな!』)
■最優秀外国作品賞:『ボヘミアン・ラプソディ』
■新人俳優賞:
上白石萌歌(『羊と鋼の森』)
趣里(『生きてるだけで、愛』)
平手友梨奈(『響 -HIBIKI-』)
芳根京子(『累-かさね-』『散り椿』)
伊藤健太郎(『コーヒーが冷めないうちに』)
中川大志(『坂道のアポロン』「覚悟はいいかそこの女子。』)
成田凌(『スマホを落としただけなのに』『ビブリア古書堂の事件手帖』)
吉沢亮(『リバーズ・エッジ』)
■話題賞:
作品部門…『カメラを止めるな!』
俳優部門…伊藤健太郎(『コーヒーが冷めないうちに』)

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