優希美青

[Interview]優希美青、20代は“どんな役にも染まれる女優”と“料理上手”を目指す 

「現場ではまだギリギリ最年少。これからきっと年下が増えてきますよね」と実感を込めるのは、4月に20歳の誕生日を迎えた女優の優希美青。


2012年に開催された「第37回ホリプロタレント スカウトキャラバン」でグランプリを受賞し、『雲の階段』(2013)で女優デビューしたのが14歳。その後、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』(2013)のGMT47・小野寺薫子役で注目を集め、近年は『ちはやふる -結び-』(2018)、『ママレード・ボー イ』(2018)、『うちの執事が言うことには』(2019)など、話題作への出演が相次いでいる。
そんな彼女が10代最後の節目に初めて時代劇のヒロインに挑戦した映画『GOZEN-純恋の剣-』が7月5日に公開される。不治の病を患いながら隠密と禁断の恋に落ちるヒロイン・神谷八重という難役をどのように演じたのか、また20歳になった今の心境などを語ってもらった。

―約2年ぶりの時代劇でしたが、出演が決まった時のお気持ちから教えてください。

本格的な時代劇を京都で撮影できるということで、すごくうれしかったです。所作とか難しそうでちょっと不安だなっていう気持ちもあったんですけど、京都のスタッフさんたちが皆さん優しくて、私が着物の畳み方がわからなかったら一から説明してくださったり、わからないことは全部教えてくださいました。だからすごく楽しくて、スタッフさんといる時間の方がキャストの方といるより長くなっちゃいました(笑)

優希美青

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―時代劇ということで、何か普段とは違う準備をして臨まれたんでしょうか?

どうしても現代口調になってしまうことがあって、昔の人はやっぱり落ち着いて喋っていたと思うので、落ち着いた喋り方というのは意識しました。
それと、ふくよかな方が着物が似合うと聞いたことがあったので、ちょっとだけふくよかにしました。

―もともと落ち着いた話し方をされている印象がありますが……

人見知りなので最初は静かな印象を持たれるんですけど、仲良くなっちゃうと本当に元気なんですよ。やかましいくらい(笑)。現場でもスタッフさんたちと打ち解けちゃって、休憩中に「キャハハハ!」って笑っていたりしたので、切り替えるために「私は今、八重だ八重だ」って自分に言い聞かせていました。

―男性ばかりの現場で寂しかったのでは……と思いましたが、楽しく過ごされていたんですね。

スタッフさんたちとお話していたので、寂しさとかはなかったですね。
現場では犬飼(貴丈)さんがすごい集中されていて、たぶん役のことを考えたりとか次のシーンどうしようとか考えていたと思うんですけど、そういう姿を見ていたから刺激をもらって、私も頑張ろうと思いました。、

―その犬飼さん演じる主人公・青山凛ノ介と恋に落ちる役どころでしたが、こういった王道のヒロインというのも意外と今まであまりなかったのでは?

恋愛ものでヒロインって、初ですよね。監督が「ロミオとジュリエット」をイメージしているという話を本読みのときに聞いたりもしたので、男性陣が殺陣とかでかっこよく仕上げてくれている中、私が恋愛という要素を加えることで作品を面白くできたらいいなと思ってやらせていただきました。

―不治の病に侵されながら恋に身を焦がす、という難しい役だったと思います。どんなことを意識して演じましたか?

真っ直ぐな八重にたぶん凛ノ介は惹かれていったと思うから、病気だからって悲しくなったりとか辛そうなお芝居をするんじゃなくて、病気だからこそ“これやってみたい”“あれやってみたい”っていういろんな希望があるというか、いつか死んでしまうけど、そのいつかまでに自分のやりたいことを楽しく想像できる子、というのは意識しました。
それまで隠密という仕事で人を殺してしまっていた凛ノ介が八重に出会って初めて人を殺すということに抵抗を持つ、ある意味人間らしくなかった凛ノ介を人間にしていったのが八重だと思うから、そういうところを気をつけて演じました。

優希美青

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―他にも時代劇ならではの苦労はありましたか?

所作が一番苦戦しましたね。走るシーンでは、普通は急いでると気持ちが前へ前へいって大股になっちゃうんですけど、時代劇的には小股でサササッって歩くのが美しいから小股で走ってくださいって所作の先生に言われて。私的にはすごい小股なんですけど、でも気持ちがどうしても急いでしまうから大股になってしまって、それが難しかったです。

―そんな苦労の末に完成した作品をご覧になっていかがでしたか?

女性でも楽しめるなと思いましたし、戦うシーンもかっこよくて見やすかったので、子どもが見ても怖くなく楽しめるなと思いました。恋愛要素もあるし、殺陣のシーンもあるし、2つ楽しめるなと思いました。

―印象に残ってるシーンや好きなシーンはありますか?

私、御前試合が好きなんですよね。次どうなるんだろう?って、すごくハラハラしたんですよ。監督が仮面ライダーを撮られていた方ということもあって、カメラワークとかもすごく見入ってしまうような撮り方をされていたから、あのシーンが一番好きかもしれないです。

―自分でも殺陣やアクションをやってみたいと思いました?

思いました! かっこいいなと思って。私があれやったらちょっとかっこよく見えるかな?って。うふふ。

―話は変わりますが、4月5日に20歳の誕生日を迎えられましたね。「大人になったな」と自分で成長を感じる時はどんな時ですか?

この間、初めて友だちと海外旅行に行ったんですよ。それは成長したのかなと思いました。それまで海外は抵抗があったんですよね。私、英語とか喋れないから言葉も通じないだろうし。お母さんとかだったらまだ安心感があるけど友だちと2人で、しかもその友だちも、友だち同士で海外に行くのは初めてだったんですよ。2人とも初めてで大丈夫かな?と思ったんですけど、意外と頑張れたから、ちょっと大人になったのかなと思いました。ぼったくられたりしないかな?とか色々心配だったんですけど(笑)、トラブルも一切なく、平和に帰ってこれました。

―20代になって、やってみたいことはありますか?

いま事務所の寮なんですけど、一人暮らしをしたらご飯を作れるようになりたいなと思っています。苦手なので、教えてもらっても抜けちゃうんですよね。お母さんにグラタンの作り方とかハンバーグとかパエリアとか色々教えてもらったんですけど、全部忘れてます(笑)。
お味噌汁が好きで、お味噌汁が美味しい人って料理が上手なイメージがあるから、お味噌汁を上手に作れるようになりたいです。

―では最後に、今後どんな女優になっていきたいですか?

どんな役にも染まって、その役としていろんな人生を歩んでいきたいなと思います。「この役とこの役、同じ人だったんだ」っていう驚きというか、お芝居が「どれ見ても優希美青だね」っていうよりは、その役に染まったほうがかっこいいと思うし、作品もそっちのほうが絶対面白くなると思うので、役によってギャップを出せるようになりたいなと思っています。

ヘアメイク:RYO(ROI)/スタイリスト:森宗大輔

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