海乃るり、西條和、宮瀬玲奈(左から)

[Interview] TVアニメも好評の22/7、結成から3年…グループと個人それぞれの変化

ついにTVアニメの放送がスタートし、声優アイドルグループとして新たなフェーズに突入した、22/7(ナナブンノニジュウニ)。昨年12月に結成3周年を迎え、メンバーの卒業&加入といった変化もありながら、グループは成長を続けている。2月26日にリリースする5thシングルは、TVアニメのオープニングテーマを表題曲とする渾身の一作。今回は海乃るり、西條和、宮瀬玲奈の3人に、5thシングル「ムズイ」をはじめ、3周年の記念日に行われた「22/7 Birthday Event 2019」、TVアニメ「22/7」や初めてのキャラクターソングについて語ってもらった。

―まずは今作の表題曲「ムズイ」の紹介を西條さんにお願いします。

西條和 22/7の曲は生きる意味とか自分の存在についてスポットを当てて歌った曲が多かったんですけど、その中でも今回の「ムズイ」は、一番ど直球でそれを書いているなっていう印象があります。アニメのオープニングテーマでもあるので、この曲から22/7を知ってくださる方が多くなったりするのかなとも思うし、22/7らしさを突き詰めた曲かなと思います。
私のパートじゃないんですけど、「自分がどこにいるのかわからない……」の部分は、私自身も何もわからないまま22/7に入って、「アニメ化」「ゲーム化」と、とりあえず目の前のことについていくのに必死なので、この部分はすごく共感します。

―続いて、海乃さんと宮瀬さんから収録曲のお気に入りを1曲ずつ紹介してください。

海乃るり エンディングテーマの「空のエメラルド」は、一番最初に聴いた時に「本当に好きな曲だ」って思いました。曲調も歌詞もすごく大好きで、最初は消極的だけど、サビでは希望を見出しているのを空の夜明けに喩えているのが、寄り添ってくれている感じがして、すごく好きです。
オープニングテーマの「ムズイ」との相性も良いと思いますし、アニメを実際に見た時にこの曲で終えられるのが、すごく感動的でした。アニメ本編との兼ね合いも含めて好きです。

宮瀬玲奈 全部好きなんですけど、「僕らの環境」っていう歌がすごく面白いなと思ってます。「♪転がってく……」のところとか、歌っていて楽しくて、そんなに軽い歌詞じゃないけど、情景もすごい想像できるし、共感できる部分がすごくあって好きです。
1番と2番のサビが真逆なのも面白いと思います。1番は“水平なものはどこにもないから自分も転がって合わせていく”みたいな感じなんですけど、2番は逆に転がらない、“周りが転がってても自分はここに真っ直ぐ立っている”みたいな感じで、この差がかっこいいなって思いました。
2番の「目を閉じてごらん」の台詞を言わせていただいているんですけど、ここをいろんなニュアンスで録ってみようということになって、4パターンの「目を閉じてごらん」をレコーディングしていて、どれが採用されるか楽しみにしていたら、ちょっとアンニュイな、優しく言っているのが使われていたので、ライブではどんな感じで言おうかなって今から楽しみです。

―他にはどんなパターンを録ったんですか?

宮瀬 言われてうれしい感じを言ってみたり、高い声で可愛い感じだったり、男性になりきるっていうのもありました(笑)

「短い髪を無理矢理…(笑)」花川芽衣のラストステージで最後の“ツインズ”

―初回仕様限定盤Type-Bの特典映像には昨年12月に行われた「22/7 Birthday Event 2019」が収録されます。前半が朗読、後半がライブと盛りだくさんなイベントでしたが、振り返ってみてどんなことが印象に残っていますか?

海乃 朗読を本当に久しぶりにやらせていただいて、宮瀬玲奈ちゃんとペアだったんですけど、練習から2人で実際の朗読のシチュエーションに出来るだけ合わせてやってみたり、役を交換してやってみたりとかしました。
ライブでは花川芽衣ちゃんが最後のライブになってて、芽衣ちゃんはアンコールだけ出る予定だったんですけど、当日急遽本編に出ることが決まったので、「芽衣と最後にライブしたのいつだっけな?」って終わるんじゃなくて、最後にきちっとここで「これが最後」って決めて終われたのは、私たちとしても心持ちが違いました。最後だなっていうのを感じながらやっていたので、是非そういうところも何か感じ取っていただきながら特典映像を見てほしいです。

西條 すごい久しぶりに朗読をすることになって、当時抽選で招待していたお客さんが100人ぐらいだったので、会場にいたどれだけの人がその当時を見ていたのかはわからないんですけど、最初に顔を出さずに登場したりとか、当時の演出も少し再現されていて昔を思い出しました。

宮瀬玲奈

宮瀬玲奈

宮瀬 今回卒業する花川芽衣ちゃんと、新メンバーとして入る河瀬詩ちゃんも登場する、ナナニジのこれまでが集約されたライブであり、これからの姿も見えるライブだったんじゃないかと思います。

―花川さんとは最後のステージになりましたが、どんなお話しをされました?

西條 最近なかなか話せる機会がなくて、最後だから話したいなと思っていたんですけど、なかなか話しかけにいけなくて、でも本番の数秒前に、たまたま準備できたのが同じくらいだったので一緒に舞台袖で待機していて、芽衣ちゃんが最初から出てくれるのがすごいうれしかったので、「うれしい」「ありがとう」って、その時にようやく伝えられました。

宮瀬 「最後に2人でツインテールできたらいいね」って前から話していて、本編では「ムズイ」の初披露があったので、「ムズイ」のアーティスト写真と同じ髪型にする必要があってできなかったんですけど、アンコールで、すっごい短い髪をメイクさんに無理矢理ツインにしてもらいました(笑)。2人で“ツインズ”として舞台に立ててうれしかったし、これからも変わらず仲良しでいます。

―河瀬詩さんの新加入もそこで発表されました。まだ日が浅いですが、仲良くなれましたか?

宮瀬 今はすごく打ち解けられているんですけど、最初はやっぱり“新メンバー”っていうのが怖いというか、知らない人だからドキドキしてました。でも詩ちゃんすごく優しいし、頑張ってる姿をたくさん見てるので、そんな怖いとかいう気持ちはすぐになくなって、いまは仲良く楽屋でお話ししてます。

初めてのキャラソンに喜びと責任感「夢が叶うのが楽しみ」

―今作には収録されませんが、TVアニメ「22/7」のBlu-ray/DVDにキャラクターソングが収録されます。第3話で西條さんが担当する滝川みうのキャラクターソングがオンエアされましたが、この曲はかなり難しかったのでは?

西條 すごく難しかったです。そもそも1人で1曲丸々歌わなきゃいけないっていうのが辛かったんですけど、それに加えて今まで歌ったことない曲調だったので、どうしようって思いました。普段そんなに早口じゃないので、最初は全然舌が回らなくて……レコーディングでは細かく分けて、少しずつ集中して録っていきました。
みうちゃんが団地に住んでるんですけど、歌詞の中にも「集合住宅」って出てきたりとか、たぶんみんなそうなんですけど、それぞれのキャラクターに沿った歌詞を秋元さんが書いてくださって、歌詞の面では歌いやすいなって思いました。

―海乃さんが担当されている戸田ジュンのキャラクターソングはどんな楽曲ですか?

海乃るり

海乃るり

海乃 「人生はワルツ」っていう曲で、「人生良くないこともあるけど、いつか晴れるよ」っていうことを歌っています。戸田さんの担当回が“辛いこともあったけど、でもそれを糧に、前を向いて”っていう内容になっていて、それが最大限反映されている楽曲になっているので、担当回の内容を見ていただけると、胸が締め付けられるというか、いい曲だなと思っていただけると思います。
私は歌っていてとても楽しかったです。今までキャラソンを歌うのが夢だったんです。キャラソンを聴いて声優さんに憧れていたので、まず曲をいただいた時に、歌えるんだっていうことが本当にうれしくて、どのお仕事も真剣にやらせていただいているんですけど、これは本当にちゃんとやらないと絶対に後悔すると思って、何回も聴き込んでレコーディングに臨みました。

―宮瀬さんの立川絢香のキャラクターソングは、もうレコーディングは終わっているんですか?

宮瀬 実はまだ終わってなくて(※)、曲調だけ先日聴かせていただきました。歌詞がまだ来ていないので、その曲調にどういう歌詞が乗ってくるのかが今すごく楽しみです。出来上がったメンバーのキャラクターソングを聴いて、本当に可愛いし、カッコいいし、素敵だなと思ったので、自分のキャラクターソングも楽しみです。(※取材は1月に実施)

―今後、ライブでも披露する機会がありそうですよね。

西條 すでに歌える気はしていないです……。

3人 (笑い)

―でも定期公演のソロコーナーも不安がっていましたけど、無事にできましたよね?

西條 ソロコーナーも若干事故だったので……。

海乃 えっ?そうだっけ?

西條 出るまでずっと泣いてたので、出る時間がすごい遅くて……見に来ていたお母さんに「もう出てこないのかと思った」って言われました。自分では自覚がないんですけど、「出てください」って言われてから実際に出るまでにすごく時間がかかったみたいで。

―そんなことがあったんですね。

宮瀬 私はソロコーナーでマジックをやったんですけど、ソロで歌って踊るっていうのはまたそれと絶対違う感覚だし、ちょっと今以上に勇気を出さないとできないなって思っています。絢香ちゃんのキャラソンを自分が踊って歌うっていうことは、全てを背負って、立川絢香としても宮瀬玲奈としてもちゃんとやらなきゃいけないなって思うので、ソロでステージに立つ日があれば、全力で向き合ってやらせていただきます。

海乃 私はずっとラブライブさんが好きで、1人でキャラで歌うっていうことにすごく憧れていたので、キャラソンをキャラで歌って踊ってっていう夢が叶うのが楽しみですし、体と歌を使って戸田さんを体現して、素晴らしさをお届けするっていうことに責任感を感じます。この曲を最大限良いものとしてお届けできるように、身が引き締まっております。

「あの時、オーディションを受けてよかった」西條和が見つけた“居場所”

―TVアニメの第1話では、以前の西條さん自身の発言が滝川みうの台詞として登場する場面もありましたね。

西條和

西條和

西條 デビューした頃のインタビューで、オーディションを受けた理由を聞かれて、「自分を変えるために、やりたくないことをしに来ました」って言ったんですけど、みうちゃんがそれをすごい勢いで言っていて……(笑)

―実際はあんなに強気ではなかったですね(笑)

西條 アニメの中のモノローグとかにも私が過去に言ったことだったりとか、今まで思っていたことが書かれていたりするので、逆に言葉にするのが恥ずかしかったりもするんですけど、でも気持ちは込めやすいかなと思います。

―実際に3年間、苦手なことに挑戦してみて、どうですか?

西條 みんなのようにそもそも芸能界というものを目指していたわけではないので、それこそ1人でステージに立つとか、やっぱりしんどいなって思うことはあるんですけど、でも「やっぱりあの時、オーディションを受けてよかったな」っていうのは最近すごく思います。
アニメの中のみうちゃんも、人から遠ざかっていこうとしていたけど、メンバーがみんなで家まで来てくれたりとかがあって、「ここが居場所だと思っています」って言っていたように、私も22/7に入って、メンバーとかスタッフさんとかお仕事で出会う方が本当にみんな温かい人ばかりで、「ここなら頑張れるな」っていうのはすごく思えるようになりました。

―お二人から見て、西條さんは3年前と変わりました?

海乃 自分の意見を言ってくれるようになりました。意見が行き詰まっている時にズバッと言ってくれたり、取材とかでも「あ、そういうことか!」って思うことを言ってくれたりとか。あと3年前だったら絶対話してくれなかったような身の上話を聞かせてくれたりして、そういうのはうれしい変化だなって思います。

宮瀬 22/7で真ん中に立って、率先してグループを引っ張っていってくれる存在だっていうことを最近改めて感じることが多くて、その位置にいるって大変だと思うから、本当にありがとうっていう気持ちです。今まで以上についていこうと思わせてくれるようになりました。


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