日向坂46・加藤史帆、佐々木久美(左から)

[Interview] 日向坂46・加藤史帆&佐々木久美、大願成就から1年…デビューイヤーでの変化と成長

2019年にけやき坂46(ひらがなけやき)からの改名を経て、念願のメジャーデビューを果たした日向坂46。1期生の加入から実に3年にも及ぶ長い助走からの跳躍は、1年目にして『第61回輝く!日本レコード大賞』優秀作品賞受賞、『第70回NHK紅白歌合戦』初出場という、メンバー自身も驚きを口にするほど大きなものとなった。


そんな彼女たちのデビュー1年目に密着したドキュメンタリー映画『3年目のデビュー』が、2020年に公開される。目まぐるしい日々の中で、常に危機感を持ち、日向坂46としての魅力を探し求めた彼女たち。3月27日にデビュー1周年を迎え、12月には初の東京ドーム公演が控えている今、改名前と改名後のグループについて、そしてこれからの日向坂46について、1期生の加藤史帆と佐々木久美にそれぞれの思いを聞いた。

フォーメーション発表も日向坂46らしく

―日向坂46としては初めてのドキュメンタリー映画になりますが、先輩にあたる乃木坂46のドキュメンタリー映画はご覧になったことはありますか?

加藤史帆(以下、加藤) はい。私、めっちゃ見ました。ひらがなけやきになってからもみんなで見たよね?

佐々木久美(以下、佐々木) ひらがなけやきに加入した時に鑑賞会があって、スタッフさんに「これ見てください」って言われて、みんなで見ました。だから1期生は全員見たことあると思います。

―そうだったんですね。その時、いつか自分たちのドキュメンタリー映画も作られるかもしれないと思いました?

佐々木 いや、全然思わなかったです(笑)

―ドキュメンタリーですから、日々の活動に密着した映像で構成されると思います。そういった裏側を見られることについては、率直にどう感じてます?

佐々木 嫌ではないですね……うん、嫌ではないです。なんか変な言い方(笑)

加藤 そういうところを含め全部で私たちなので、逆に見てもらいたいです。

佐々木 見ても好きでいてくれたら正真正銘の“おひさま”(日向坂46ファンの総称)だなって思います。でも、そんな心苦しいシーンはないと思うんですけど(笑)

加藤 いろんなことがあって、今、前向きに頑張ってるっていう心が温かくなるドキュメンタリー映画だと思うので、観て下さった方が元気になったら嬉しいです。

―映画では日向坂46に改名してからの1年間がメインになりますが、これまでの活動を振り返って特に印象に残っていることは何でしょう?

加藤史帆(日向坂46)

加藤史帆(日向坂46)

加藤 ひらがなけやきの時のZeppツアー(「ひらがな全国ツアー2017」)はめっちゃ印象に残ってます。この頃、知名度も実力も何もない状況で全国ツアーをしようって、スタッフさんが考えてくださったことがありがたいです。これがなかったら何もすることがなかったんじゃないかっていうくらい、私たちには何もなかったので(笑)。ダンスとかもちゃんと出来るようになったし、歌って踊るっていう、アイドルとして当たり前ですけど、それを学んだのがこのツアーでした。
あと長濱ねる(2019年に欅坂46を卒業)が途中で兼任解除になっちゃったりとか、ファイナルの幕張では柿崎芽実(2019年に卒業)が直前に骨折しちゃったりとか、いろいろありながら、みんなで頑張ったツアーだったので、思い出深いです。

佐々木 私はやっぱり改名はすごく衝撃が大きかったです。活動していて「え~!」っていう衝撃はあんまりないんです。“心に波が立つ”みたいなことってあんまりなくて、結構スッと受け入れちゃうんですけど、この改名だけは心がザワザワしました。

―齊藤京子さんは以前から改名を望んでいたとお話されていましたが、佐々木さんは予想してなかったですか?

佐々木 予想していたメンバーもいたかもしれないけど、私はそこまで頭が回っていなかったです。最後にサプライズで手紙が渡されて、映像を見るまで本当に何の発表かわからなくて、また新メンバーの募集かな?とか考えていたら改名で、改名の「か」の字も頭になかったので本当にビックリしました。

―ライブや改名、紅白初出場といった大きなトピック以外のちょっとした出来事で印象に残っていることはあります?

佐々木 結構最近なんですけど、「ソンナコトナイヨ」(2020年2月発売の4thシングル)のフォーメーション発表の時。いつもフォーメーション発表ってすごい暗くなっちゃうんですよ。「3列目、下手、誰々……」みたいな(笑)。でもそれを明るくしたくて。そんな暗くするようなことでもないし、私たちはアンダーとかもなくて、全員が1つの楽曲に参加できるので、だからそんな暗くする必要ないよねってずっと言っていて、「ソンナコトナイヨ」の発表の時はみんなで「イェ~イ!」みたいな感じでやったのが最近の思い出です。

―日向坂46らしくていいですね。予めみんなで相談して、そうしたと。

佐々木 はい。いつフォーメーションを発表するとかは言われないんですけど、仕事の後に、椅子が並べられていて、私物とかが映り込まないようにセッティングされている時が、ある日突然来るんですよ。「あ、フォーメーション発表だ」って全員そこで気づくので、その時に「明るくやろう」って言って、やりました。

みんなの意識が1つになっていった時期があった

―ドキュメンタリー映画の一報出しで解禁されたティザービジュアルのキャッチコピー「私たちは誰も諦めない、誰も見捨てない」という言葉には、どんな印象を持ちました?

佐々木久美(日向坂46)

佐々木久美(日向坂46)

佐々木 映画の密着が始まったばかりの頃は今とは意識が全然違って、グループとしてはまだ迷いがあった時期というか、私が『セルフ Documentary of 日向坂46』(TBSチャンネル)に出させていただいたのも去年の夏で、みんながまだ1つになりきれていなかった時期だったので、そういう時からずっと密着してもらっていて、去年の秋くらいにみんなの意識がまた1つになってグループがちょっと変わったなっていう時期があったんですけど、そういう過程も見てくださったので、ああいうキャッチコピーをつけてくださったんじゃないかなと思います。

―『セルフ Documentary of 日向坂46』でも複数のメンバーが言っていましたが、ひらがなけやき時代は単独デビューを目指して一丸となっていて、いざデビューした後、これからグループとしてどこへ向かって頑張っていくのか、というところでちょっと意識の統一ができていなかった時期があったと。そこから再びメンバーの意識が1つになっていったというのは、何かきっかけとかがあったんでしょうか?

佐々木 特にきっかけがあったわけではないんですけど、秋頃からだんだん「年末に向けて頑張ろう」というムードになっていったというか。夏頃は目指すものがはっきりと見えていない時期だったんですけど、ドラマ(『DASADA』)の撮影が終わって、さらに1期生と2期生の壁もなくなって、過去最大規模のさいたまスーパーアリーナでライブさせていただいたりもして、年末に向けて日向坂46として頑張るぞっていうムードになったからかなと思います。(年が明けて)今は12月の東京ドームに向けて1年間頑張ろうっていう雰囲気で、一時の“どこへ向かえばいいのかな?”みたいな空気は全くないです。

―グループ内での変化も大きかった1年だったんですね。そんな1年間で成長したなと思うところはどんなところですか?

加藤 1年前と比べたら、団結力というか、1期、2期、3期の仲の良さは全然変わったと思います。前も仲良かったんですけど、いろんなことを一緒にやってきたので、絆が深まった感じがします。お互い信頼関係が築きあげられた感じがして、チームとして強くなれた気がします。
個人としては、“もっと日向坂を大きくしたい”とか、やっぱりお姉さんだし1期生としてずっとこのグループにいたので、“引っ張っていきたい”という気持ちは、この1年でどんどん強くなってますね。

佐々木 今まではひらがなけやきだったので、自分たちに責任的なものが降り掛かってきてるイメージがなくて、例えばシングルの状況とかも自分たちの頑張った功績っていうわけでもないし、あまり考えたことがなかったんですけど、日向坂っていう名前を頂いて、新しい坂道グループとして活動させて頂くことによって、全ての責任が自分たちに降り掛かってくるということを意識するようになったのは、この1年で1番成長したところ、意識が変わったところかなと思います。

佐々木久美は天性のキャプテン

―佐々木さんはキャプテンになって1年半ほど経ちました。

佐々木 まだそんなだったんですね。

―その前からライブのMCを任されたり、キャプテン的な立ち位置でしたしね。

佐々木 キャプテンになった時も、「よし、キャプテンだ」みたいな気負いはなかったです。キャプテンになってというよりは、ひらがなけやき時代にMCを任された頃のほうが気持ちの変化っていうのはありました。あんまりそういうまとめ役もやってこなかったし、人前で誰かを注意とかも絶対しない人だったので、いろいろ言う度にドキドキしながらやってましたね(笑)

佐々木久美(日向坂46)

佐々木久美(日向坂46)

―加藤さんから見た佐々木さんのキャプテンぶりは?

加藤 キャプテンですけど、キャプテンを重荷に感じて……ないよね?

佐々木 うん(笑)

加藤 なんかキャプテンっていっぱい役割あって大変だなって、デビューしてからすごく思うんですけど、でも久美はキャプテンっていう役職を全然重荷に思っていなくて、それがすごいなと思う。私がキャプテンだったらもう、締めのコメントとかMCとか、いろいろプレッシャーで「やばい!やばい!」ってなっちゃうけど、久美は天性のキャプテンだなって思います。

佐々木 (笑)。

―グループアイドルではキャプテンやリーダーの人柄がグループ全体の雰囲気に大きく影響するケースが多々あると思うんです。加藤さんから見て、日向坂46の明るくて元気なイメージや雰囲気には、佐々木さんの人柄も関係していると思いますか?

加藤 めっちゃ関係してると思います。集まったメンバーがそういうメンバーっていうのもあるんですけど、でもやっぱりまとめてくれる人が久美だからこそ、みんなが楽しい雰囲気でいられるし、“久美がいなくなったら”って最近妄想したら……そんな悲しい妄想しちゃだめですけど(笑)

佐々木 してたんだね(笑)

加藤 (笑)。でも久美がいなくなっちゃったら雰囲気変わるなって最近考えて、だから……そうですね、雰囲気をいつも作ってくれているのは久美だなって思います。
ライブの前も、どんなに落ち込んだり、テンションがなかなか上げられないなって子がいても、円陣になってみんなの前で久美が大声で「私たちが笑顔なら、ファンの人も笑顔になるから!」とか、そういう熱いことをめっちゃ言ってくれて、それでみんな「おおおお!」って雄叫びを上げるんです(笑)

佐々木 恥ずかしい(笑)

加藤 でも久美しかできない(笑)。だから、いつもふざけてるし超面白いけど、キャプテンする時はめっちゃキャプテンで、キャプテンにふさわしいと思います。天性のキャプテン。

佐々木 (笑)。そういう風に思ってもらえているのはすごくうれしいですし、自分がグループにできることっていうのがそれしかないので、これからも私はキャプテンとして頑張りたいなって思います。

今はとにかく東京ドームに向けて

―これからに向けて、日向坂46の今の課題は何でしょう?

加藤 課題はめっちゃあります。とにかく今は東京ドームに向けて、今の状況じゃ何も足りてないと思うので、東京ドームを一杯にできるようにもっとたくさんの方に日向坂46を知って頂いたり、来てくださった皆さんを楽しませられるようなパフォーマンス力をもっと鍛えていかなきゃなっていう思いが強いです。

加藤史帆(日向坂46)

加藤史帆(日向坂46)

―ひらがなけやきの頃からライブの評判が良いので、東京ドームという場所は抜きにしても、ライブそのものには割りと自信があるんじゃないかと思っていましたが、そうではない?

加藤 「楽しかった」って言ってもらえることを目標に毎回全力で頑張っているんですけど、自信はあるかと聞かれたら……自信あるってまだ言えないよね?

佐々木 自分たちの活動の中で一番充実感があるのはライブなんですけど、数あるアーティストさんのライブの中で自分たちのライブに自信があるかと言われたらそうではないので、もっと力をつけて、ただ「可愛い」「面白い」だけじゃなくて、パフォーマンスもすごいし、MCも面白いし、気分も上がるしっていう、いろんなものを兼ね備えたライブにしたいなっていうのはずっと思っています。

加藤 でも佐々木久美の煽りとかは他のグループにはないような声を持ってるなって思いますね。そこですね、自信持ってるのは(笑)

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―ピンポイントでそこなんですね(笑)。ひらがなけやき時代と比べると披露する楽曲も変わったと思いますが、ライブの雰囲気は変わりました?

加藤 演出の方が、お客さんの近くまで行くっていうコンセプトみたいなところはずっと変えずにいてくださっていたりするので、雰囲気はそんなに変わっていないんですけど……ひらがなけやきの頃はペンライトがみんな緑だったのが、青になりました(笑)

佐々木 空色ね(笑)

加藤 あ、間違えました(笑)。空色です。空色も綺麗です。

―今年は東京ドーム以外に、新3期生の加入も1つ大きなトピックになりそうですね。

加藤 私はまだ会っていないんですけど(※)、新メンバーの3人がのびのびとその個性を発揮できるように、そういう環境を用意して待っていたいです。(※取材は3月上旬)

―佐々木さんは先日の配属発表の時に会ってましたが、どんな印象を受けました?

佐々木 みんな謙虚だし、素直で、素敵な雰囲気を持っている子たちだったので、平均年齢が上がってきた私たちに若い風を吹かせて、元気な空気で、「行きましょうよ!」みたいな感じの子たちになってくれたらいいなと。あんまり遠慮とかはしないでほしいですね。2期生も最初は遠慮していて今とは全然違いましたけど、今はいい先輩・後輩の関係になれていると思うので、そういう関係に早くなりたいです。

日向坂46 ドキュメンタリー映画 公式サイト:https://hinatazaka46-documentary.com/


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