浅野忠信&二階堂ふみ、モスクワ映画祭W受賞で喜び会見

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映画『私の男』(熊切和嘉監督)が6月19日から28日(モスクワ現地時間)にかけて開催された第36回モスクワ国際映画祭コンペティション部門で最優秀作品賞と最優秀男優賞をダブル受賞し、30日、主演の浅野忠信と二階堂ふみが都内で会見を行った。



モスクワ国際映画祭はロシアの首都モスクワで開催。カンヌ、ベネチア、ベルリン映画祭と並び世界四大映画祭といわれ権威のある映画祭。
『私の男』は日本作品として1999年の『行きたい』(新藤兼人監督)以来15年ぶりのグランプリ受賞となった。
審査委員長のグレブ・パンフィロフ監督は「複雑でかいけつできない問題を抱える男と女の愛について、挑発的に、かつ素晴らしい才能を発揮し描ききった監督を評価した」とグランプリの受賞理由を説明。「難しい主題を扱っているが、監督は俳優たちと素晴らしい作品を作り上げた」と評価した。
また、浅野は「控えめさと力強さ、一人の男が堕ちていく様子を非常にうまく表現していた」などの理由で主演男優賞に選出。同賞の受賞は日本人としては1983年の加藤嘉(『ふるさと』)以来31年ぶりとなる。

今回、監督、キャストともにスケジュールの都合で授賞式には参加できなかったため、在ロシア日本大使館参事官・日下部陽介氏が代理で出席。会見ではモスクワから到着したばかりのトロフィーが2人に手渡された。

140630watashinootoko14トロフィーを受け取った浅野は「きちんと観ていただいて、こんなに素晴らしい賞をいただけたっていうのは本当に嬉しいです。僕自身はいろんな国の人たちともお仕事させていただいて、日本も含めて世界中の人たちに映画に対する取り組み方とか、情熱の持ち方っていうのを教わってきたので、それが認めてもらえたのが嬉しい。教えてもらっただけじゃなくて、きちんとそれを評価してもらえたというのが本当に嬉しいです」と喜びを語った。
また、「ずっと自分の中でいろんなことを模索していた」と、30代の頃に悩みを抱えていたことを明かした浅野。「40代からまた再スタートを切りたいと思っていて、この役に出会えて、この役に思いを込めていました」と、並々ならぬ決意で取り組んだとのこと。「監督に対してちょっと生意気な態度を取ったこともあったと思うし、スタッフに対してもわがまま言ってた部分もあったと思う。皆さんからすれば決して気持ちいいものではなかったと思うけど、自分のその強い思いがあったことを賞をいただけた時に噛み締めました」と撮影を振り返り、「そうやってムキになるくらい熱くなっていかないと、もしかしたら伝わらないこともあるのかな」と感慨深げに語った。

一方、現在開催中の第13回ニューヨーク・アジア映画祭でライジング・スター・アワードを受賞した二階堂は「こういう賞をいただいて、浮かれるような気持ちも少しあるのですが、しっかりと受け止めて、感謝の気持ちを忘れずに、これからもいい映画を作れるような役者であれたらいいなと思っています」とコメント。
また、二階堂は今回のモスクワ映画祭での最優秀作品賞受賞に際し、「実は私が先に聞いていたみたいで、熊切監督に『おめでとうございます』ってメールをしたら、私のアドレスを登録してなかったみたいで、『本当ですか?ありがとうございます』の後に『どなたですか?』って」と、受賞時のエピソードを披露して周囲を笑わせる一幕もあった。

なお、熊切監督は仕事の都合により、台北からスカイプの中継でこの日の会見に参加。「本当に光栄なことだと思っています。これからはより覚悟を持って1本1本丁寧に撮っていかないと」と受賞の喜びを語った。

本作は第138回直木賞を受賞した桜庭一樹の同名小説を映画化。10歳で孤児となった少女・花は、遠縁にあたる青年・淳悟に引き取られる。孤独なふたりは、北海道紋別の田舎町で寄り添うように生活を送っていた…。理屈を超えた禁断の愛のかたち。文壇を揺るがせた濃密で美しいエロス。オホーツク海の流氷が魅せる一大スペクタクル。
新宿ピカデリーほか全国公開中。



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