[Interview]「地球アゴラ」初の女性MC・LiLiCo、芸能生活25周年で得た仕事の姿勢と生き様

「ほかの番組では取り上げないようなニッチなものから、国際情勢を含んだ奥深い情報まで、普段考えたことのない視点で各国の文化や風土を知ることができる。毎回色々な国にトラベルしている気分になるし、出来る事なら3時間くらいやっていたい」。


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映画コメンテーターのほかマルチタレントとして活躍目覚ましいLiLiCoが声を弾ませて紹介するのは、NHK BS-1で放送中の「地球アゴラ」(日曜午後5:00)。世界各国に住む日本人(=アゴラー)とスタジオをインターネットで繋ぎ、その国の知られざる文化や驚きの情報を生放送で伝える長寿バラエティで、LiLiCoはNHKアナウンサー・柴崎行雄と共にメインMCを務めている。LiLiCoは「以前にゲスト出演した時のテーマは“その国の耳かき事情”。あまりにも面白かったので『いつかMCをやってみたい』と、実はその座を狙っていた」そうで、念願叶って2014年4月より女性として初となるメインMCに抜擢された。

これまで取り上げた情報で、LiLiCoが目を丸くするのは「ガーナ共和国の映画事情」。ガーナの映画製作は、一枚の手書き台本があるのみで、あとは役者に自由に演じてもらうだけという信じられないほどの自由スタイルらしい。「それでも週に30本くらい製作されていて、内容も『マトリックス』風だったり、どこかのメジャー映画に似ているものばかり。お金がかかっている部分と、そうではない部分が一目瞭然。長く映画コメンテーターをやってきた自分すら知らない世界があった」と未だ驚き冷めやらぬ様子。このように「地球アゴラ」で得た情報が、ほかでの活動にフィードバックされることも一度や二度ではない。それだけに「楽しみながらも毎週賢くなれる番組。NHK総合で放送されることが、今の私の野望です」と視聴環境拡大に鼻息荒い。

今があるのは厳しくしてくれた人たちのおかげ

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念願のMC就任からしばらく経った5月2日、LiLiCoは芸能生活25周年を迎えた。「本当はアッという間と言いたいところだけれど、長かったですねぇ」と、決して短くはない下積み時代の苦労を伺わせる。18歳でスウェーデンから来日し、芸能界入りを目指した。ところが待っていたのは、煌びやかとは縁遠い“宿無し生活”というシビアな現実。だが当の本人は、そんな苦難の連続の遅咲きをネガティブに捉えることなく「25年活動する中で、消えていった人をたくさん見てきました。その人たちがどうして消えたのかも、直に見ているので知っている。そういった意味では、たくさん勉強することができた」と、芸の肥やしとして受け止める。「今があるのは、私を甘やかさず難しい仕事を与えて厳しくしてくれた人たちのおかげ。怒られたり、注意をされたりしたけれど、そのすべてが自分の気づきに繋がったから」と、どんな出会いにも感謝する。

だからこそ常に全力。「番組はプロデューサーやディレクター、スタッフのもの。タレントは一番下。なぜ自分がこの番組に呼ばれたのか、この番組で何を求められているのかを常に考え、感じるように生きています」と自身のスタンスを明かす。カメラが回っていないところでもそう。番組収録後の記者を対象とした取材の場でも自分の立ち位置を瞬時に計算し、コメントを発する。「マスメディアは私たちのやっていることを発信してくれるファンの代表的存在。ネタになるようなことを言わないと世間には広がらないし、届かない。そこでいかに嘘ではない面白いネタを提供できるかが重要。『楽しかったです』で終わるコメントなんて、私にはあり得ない」と受け取り側の存在を意識する。

“LiLiCo”という人生を素晴らしいものにしたい

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どの業界にも「仕事現場だけの関係」を重要視する風潮がある。しかしLiLiCoは「大切なのはコミュニケーション。自分と合わない人と仕事をすることもありますが、気持ち悪く仕事をするのは嫌。そんなときは夜の六本木に食事に連れて行って、苦手な人にこそ興味を持って深く掘り下げていく。そうするといい部分が必ず見えてくるから。夜の六本木は魔法の街ね」と自らの人生の一部に巻き込んでしまう。「やはり人に興味があるというか、目の前にいる人にすぐに恋に落ちちゃう感じ?興味のないものでも自分の足を使って目で見ないと納得いかないし、そこに新たな発見がある。せっかく生かされているんだから、LiLiCoという人生を素晴らしいものにしたい。バンザイの姿で棺桶に入るのが夢。私のお葬式は、温かい拍手とドンペリで楽しんでほしい。BGMがABBAの『ダンシング・クイーン』だったら生き返るわよ」とニヤリ。

映画コメンテーター、タレント、女優、デザイナー、そして7月1日にスウェーデン雑貨の輸入webショップ「LiLiCoCo」をオープンさせるなど、活動フィールドに限界なし。好奇心の塊のようなLiLiCoこそ“人間・地球アゴラ”の名に相応しい。MCの座に選ばれるべくして選ばれた逸材なのだろう。なお7月13日の放送では、日本では思いもよらない野生動物と身近に接しながら暮らしている国に住むアゴラーに、生き物と共存するための意外なルールや知恵を教えてもらう。

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