乃木坂46、全国ツアー千秋楽で新センター生田絵梨花がステージ復帰

乃木坂46の全国5都市をまわるツアー「真夏の全国ツアー2014」が30日、東京・明治神宮野球場で千秋楽を迎えた。

乃木坂46の全国5都市をまわるツアー「真夏の全国ツアー2014」が30日、東京・明治神宮野球場で千秋楽を迎えた。

乃木坂46にとって初めての単独野外ライブとなったこの日、未明から降っていた雨も朝には止み、開演前には雲間から太陽も顔を出して絶好のライブ日和に。
本ツアーのためにブンブンサテライツが提供したオープニング曲「Overture」が流れ、メンバーがメインステージに姿を現すと、会場に詰めかけた3万人のファンから大きな歓声があがった。

「夏のFree&Easy」で始まったライブは「ロマンスのスタート」「ガールズルール」などライブにもってこいのアッパーチューンを連発し、会場は一気にヒートアップ。今回はメインステージだけではなく、アリーナ席を縦横に貫く十字型のステージをメンバーが縦横無尽に駆け巡り、広大な神宮球場を存分に活かした演出でファンを喜ばせた。

ライブ中盤には、スクリーンに悪の組織と囚われの身の生田絵梨花が映し出され、生田を助けるため、メンバーに「全員でサインボールを1000個客席に投げる」という試練が与えられた。
乃木坂46の楽曲がかかっている間という制限時間が設けられ、メンバーは会場の各所に散ってボールにサインを書き込み、次々と客席に投げ入れていく。しかし、楽曲が終わっても投げ終わらないメンバーが多数。すかさず、ほかのメンバーがアカペラで曲を歌いつなぎ、その間に無事全員が投げ終えて、なんとか課題をクリア。
スクリーンに再び生田の姿が映し出され、悪の組織から解放された生田はヘリコプターに乗って会場へ向かった。

そしてM14「左胸の勇気」のあと、ステージが暗転すると、再び「Overture」がかかる。今度は本ツアー以外のライブで使用されている乃木坂46オリジナルのもの。何かの始まりを予感させる演出から10月発売予定の新曲「何度目の青空か?」のイントロが流れ、メインステージ中央に生田絵梨花が姿を現した。
学業のため、乃木坂46の活動を一時休止していた生田は、復帰後1作目となる同楽曲で自身初のセンターを務める。1人で歌いながらゆっくりとセンターステージに向かって歩きだす彼女にセンターステージで同楽曲を歌う選抜メンバーたちが合流。息のあったパフォーマンスを見せた。
歌い終えてファンから「おかえりー!!」と暖かく迎えられた生田。「前作休んでいて、その間皆さんと直接会う機会がなかったので、皆さんがどう思っているのかなとか、今日どんな反応をするのかとかが、ステージに立つまですごい不安で……でも皆さんがこうやって迎えてくださって、すごい温かさを感じています」と胸の内を明かし、「私は皆さんとメンバーのたくさんの優しさの分だけ頑張っていかなきゃなって思っていて……今はセンターとしてまだ何もできてないし、みんなに申し訳ない気持ちもいっぱいあるし、自分がもっともっと頑張んなきゃいけないって気持ちもあるし、これからも精一杯みんなと一緒に歩いていきたいです」と目に涙を浮かべながら語った。

ここからは生田も加わってライブ再開。
「心の薬」では生田のピアノ演奏をバックにメンバーがしっとりと歌い上げ、観客を魅了した。また、「でこぴん」で白石、松村、高山、深川、秋元の5人が浴衣姿を披露すると、続く「吐息のメソッド」では、メンバー全員が浴衣で登場するなど、ライブは観るものを飽きさせない見どころたっぷりの内容。
終盤ではスクリーン前に立つメンバーの動きと背後の映像が完全にシンクロするパフォーマンスを披露すると、そのまま「世界で一番 孤独なLover」「制服のマネキン」とクールなナンバーを続けて披露。光とレーザーのど派手な演出で会場を熱狂と興奮の渦に巻き込んだ。

その後、3万人のウェーブで会場に一体感が生まれたあとは「バレッタ」「走れ!Bicycle」「おいでシャンプー」とヒットシングルでたたみかける。
西野は「あ〜、どうしよう。ここまでライブやってきて、さっき裏でセットリストの紙を見たらだいぶ下まで来てて……ほんまに時間が経つの早いなあって思って……。でもこれだけあっという間の幸せな時間をこんなにたくさんの皆さんと過ごすことができて、ライブをすることができて、本当に感謝しなきゃいけないなってすごい思いました」と感慨深げ。
それから「最後なので、みんなでひとつになって終わりたいと思います」といって、本編ラストはファンから根強い人気のある「君の名は希望」をメンバー全員で熱唱。夏の夜空に460発の花火が打ち上げられ、会場は爽やかな感動で包まれた。

アンコールでは大阪公演以降、病気療養中のため、本ツアーを欠席していた橋本奈々未がサプライズで登場。私服でステージに上がった橋本は「体調崩してしまいまして、皆さんにご心配とご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありませんでした」とファンに向けて謝罪し、「体力を戻して、早く皆さんの前にちゃんとした衣装を着て立てるように努めていきます」と挨拶した。
さらにAKB48の握手会のためライブに参加できなかった松井玲奈とも中継が繋がれ、乃木坂46のTシャツを着た松井は「神宮球場のステージに立ちたかった」とコメント。
最後は全員で「乃木坂の詩」をファンと共に大合唱し、夏の全国ツアーを締めくくった。

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