[Interview] 人見知りだった瀬戸康史を前進させた、人生のターニングポイント

織田裕二主演のWOWOW連続ドラマW『株価暴落』で、作品のキーパーソンとなる役どころに抜擢されたのが、俳優の瀬戸康史。高視聴率を記録した『半沢直樹』などで知られる作家・池井戸潤の原作を基に、爆破テロの標的にされた経営再建中の巨大スーパーを巡り、銀行員たちの思惑がぶつかり合う。

「とびぬけて明るい役柄よりかは、暗い役柄の方が演じやすい」

瀬戸が演じるのは、爆破事件の鍵を握る青年・犬鳴黄。「爆発テロの容疑者にされる青年で、自分の気持ちを押し殺して一人で苦悩している役どころ」とキャラクターを分析しながら「逃げる場面が多くて、共演者との絡みも少ないほぼ一人芝居。セリフ量も少ないので、表情だけで感じてもらわなければいけないという点では、プレッシャーを感じました」と濃厚な撮影期間を振り返る。

若手俳優集団「D-BOYS」の主要メンバーながらも、どうも瀬戸にはシリアスな役柄が似合う。「僕には暗いイメージがあるんですかね?」と笑う瀬戸だが「重く暗いバックボーンを抱え込んでいるようなキャラクターには共感します。とびぬけて明るい役柄よりかは、暗い役柄の方が演じやすい。福岡から上京したばかりの頃は、人見知りだったこともあるので」と知られざるヒストリーを打ち明ける。

俳優業の醍醐味を味わった作品との出会い

002(re)2005年に「第2回D-BOYSオーディション」で準グランプリを受賞したことから、17歳で芸能界デビュー。元々は社交的な性格だったというが、急激に大人社会に放り込まれたことでふさぎ込みがちになり、人見知りになってしまったそうだ。そんな後ろ向きの考えを変えてくれたのが、平成仮面ライダーシリーズの9作目となる『仮面ライダー キバ』(2008)での主演だった。

「1年間同じ役をやるのはNHKの朝ドラか大河ドラマかライダーくらい。『仮面ライダー キバ』の主演を務めたことで役柄を成長させていく面白さや、スタッフ・キャストの皆と一つの作品を作り上げていく楽しさと苦労を知りました。役を通して自分自身を解放する気持ちよさも、同時に感じることができた」と俳優業の醍醐味を味わった。「それまで芝居の事で怒られたりして嫌になって引きこもっていたのに……。人生って何がどうなるかわからないものですね」と自らのターニングポイントとして位置付ける。

上京後に苦手意識を持ってしまったコミュニケーションも『仮面ライダー キバ』を経た20歳を過ぎてからは、積極的に発するようになり「共演者さんやスタッフさんとの食事やお酒の席にも顔を出すようになって、プライベートの自分自身を知ってもらうことで、新しい繋がりも生まれた。芝居も実のところ、人対人のコミュニケーション。積極性を出すようになってからは、いいキャッチボールが出来るようになった」と社交性を取り戻したことが大きなプラスになっている。

デビュー10周年を控え、俳優業にますます意欲

004(re)それが功を奏したのか、映画『JUDGE/ジャッジ』『僕は友達が少ない』『わたしのハワイの歩き方』、テレビドラマ『江~姫たちの戦国~』『眠れる森の熟女』『ロストデイズ』、そして今回の『株価暴落』と、多くの作品に出演している。しかも来年でデビュー10周年を迎える。

「デビュー当時は自分が一番年下だったけれど、今では後輩も出来た。育てる立場になり、先輩として恥ずかしくないようにという責任も生まれて、それが楽しい。色々な現場で毎回刺激を受けていて、惰性がない。だからこそやめられないし、やめたくもない。今では俳優業に依存しています」。人見知りから本来の自分を取り戻し、飛躍を遂げた瀬戸にとって、俳優業は天職以外の何物でもない。

WOWOW連続ドラマW『株価暴落』は、10月19日スタート。毎週日曜夜10:00(第1話無料放送)



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