[Interview]「好き放題やった」dTVだからこそできたドラマ版「Zアイランド」の見どころを品川ヒロシ監督が語る

品川ヒロシ監督

哀川翔の芸能生活30周年を祝うオリジナル映画『Zアイランド』が絶賛公開中だ。監督を務めたのは、自身の小説「ドロップ」「漫才ギャング」を映画化した品川ヒロシ。謎の病気が蔓延する孤島を舞台に、生き残りを賭けて、ヤクザやゾンビと、血で血を洗う激しい抗争を繰り広げる、一風変わったアクションエンターテイメントとして話題を呼んでいる。

そんな映画に繋がるオリジナルドラマ『Zアイランド~関東極道炎上篇~(全4話)』が、ドラマや映画、アニメが見放題で楽しめる映像配信サービス『dTV』で配信されている。

ドラマの舞台は映画の10年前。映画で主演を務めた宗形(哀川 翔)との抗争のきっかけを探っている関西の武闘派ヤクザ組長・反町(木村祐一)が、。宗形組が弟分として目を掛ける半グレ集団・関東狂走会とぶつかることで抗争が激化していく。映画よりも遥かに凄惨な修羅場が繰り広げられる物語だ。

映画とドラマ、2つの物語とdTVの魅力について、品川ヒロシ監督に話を聞いた。



―ドラマは映画へとつながる言わばエピソードゼロですが、元々ドラマの物語についての構想はあったのでしょうか。

「いや、なかったですね。映画を撮り終わった後にエピソードゼロとなるドラマを撮ってみないかと話があり、喜んで引き受けました。映画の冒頭につながる10年前の抗争はそこまで深く考えてはいなかったんですけど、元々抗争があったことが前提になっている映画なので、過去を深堀りする形で脚本を書きましたね。

芸人を多くキャスティングしているんですが、僕は一回書いた脚本もキャストが決まるともう1度書き直すんですよ。だからキャストに合わせてあて書きする部分は多いんです。特に木村祐一さんに演じてもらった悪役は、あの人にしかできないですよね。他にも川島邦裕さん(野性爆弾)もそうですね。ドラマオリジナルの登場人物はキャスティングが先に決まっていたので、完全にあて書きです。」

―ドラマ版を、今回はdTVによる『配信』という形で撮ることにしたのはなぜでしょうか。

「配信かどうかよりも先に、楽しい現場で撮影できたこの映画の前日譚を描いたドラマをつくれるということで、二つ返事でお受けしました。

映画って撮り終えて公開が決まると、その間何もすることがなくなるじゃないですか。僕は撮影も編集も好きなので、一度終わった後に映画と同じくらいのキャストの方がまた集まって、さらに新メンバーも入ってこういう風にやらせてもらえるのは本当に嬉しかったですね。

しかも、はっきり言ってテレビドラマよりお金かかっているんです。なかなかやらせてもらえることじゃないと思うんですよ。もっと言えばテレビだとCMのタイミングがありますし、CMの前に山場をつくったりしないといけない。今回の配信は全4話ですけど、長さはバラバラなんです。全部で1時間にすればいいので、それぞれの話の構成を自分で決められるのは嬉しかったですね。

品川ヒロシ監督

品川ヒロシ監督

あと、何より映倫がないのが大きい(笑)。好き放題やっていいですと言われて、本当に好き放題やっちゃいました。グロければグロすぎる方がいいし、エロければエロすぎる方がいいと言われるくらいでしたし。
結果的に映画よりもナマナマしい演出になりました。ひょっとすると、ドラマを先に観た人は映画を観たくなくなるかもしれないですね。「こんなに強烈なの!?」って(笑)。映画の方って、意外とソフトなんですよ。実は今回のドラマの規模って、映画1本撮れるくらいの予算だったんです。それくらいの予算を使わせてもらえるなんて、本当にワクワクしました。

そうだ、ホラー映画なんかも映画館で上映するよりdTVでやった方がいいんじゃないですかね?映画館だと上映できるところも限られてくるし、何より今はホラー好きな人が動かないんですよね。わざわざ映画館に行かない。だから見たいものをカンタンに見られるdTVに向いてそう。

実は僕、最初はこういったVODサービスが出始めると、いずれ自分たちの首を絞めることになるんじゃないかなと思っていました。みんな映画館に行かなくなっちゃうし、DVDも買わなくなっちゃう。
でも最初からここで撮らせてくれて、ここで配信してくれ、そして何万人もの人に観てもらえるなら、とてもいいサービスなんじゃないかと思うようになりました。今回の『Zアイランド』みたいに、映画とドラマの相乗効果が生まれることもあるでしょうし。」

―dTVはテレビの他にスマートフォンやタブレット、パソコンなど様々なデバイスで利用することができます。ユーザーがどういったシチュエーションで観るかを考えて撮影されたのでしょうか。

「テレビで観るのはもちろんですが、やはりスマートフォンの小さな画面で観られることは意識しました。スマートフォンだと10分とか20分という短い時間で観終えることができた方がいいし、アクションシーンも映画とは違いますね。

ドラマの話をいただいたときに最初に言ったのは、難いセリフのやりとりよりも狭いところで延々とアクションをやってるみたいなのが撮りたいってことだったんです。そしたら、まさにそういうのでお願いしますと逆に言われて。dTVのユーザーにはぴったりだということで、そういった撮り方にしましたね。
ちなみに映画の方は、ポップコーンでも食べながら笑って泣いて楽しんでもらえればいいという、完全なエンターテイメントとして考えています。

dtvターミナルを操作する品川ヒロシ監督

dtvターミナルを操作する品川監督

(テレビでdTVを観ることができるdTVターミナルをリモコンで操作しながら)
dTVとは別の動画配信サービスは以前から使ってましたけど、リモコン操作がしやすくてすごく簡単でいいですね、これ。画面も見やすいし、何より僕の見たい海外ドラマが多くてありがたい。それに今娘がアニメに夢中なので、「妖怪ウォッチ」とか「クレヨンしんちゃん」とかアニメ作品が豊富なのも嬉しいですね。
まぁ欲を言えば、トップに『Zアイランド~関東極道炎上篇~』が画面いっぱいに表示されたらいいんですけど(笑)。」

―品川ヒロシ監督は、今後も映画やドラマ・脚本や小説を手がけていきたいと考えているのでしょうか。構想があればお聞かせ下さい。

「小説も書きたいとは思うんですが、今は小説もなかなか大変ですしね。小説となると脚本の3倍位時間かかっちゃうんで、結局脚本にしちゃうんですよ。本当は原作があった方がいいと思うんですけど。脚本ができたら、それを小説にするやり方もあるのかなと思っています。」

■「Zアイランド~関東極道炎上篇~」

dTVにて独占配信中※全4話(1話約15分)
【dTV公式サイト】http://video.dmkt-sp.jp/ft/p0002201



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