斎藤工、自身考案の移動映画館を福島で実施「この景色が見たかった」

俳優の齊藤工が考案した「cinéma bird(移動映画館)」プロジェクトが26日、福島県広野町のふたば未来学園高校で開催された。


劇場体験をしたことのない子どもたちや劇場のない地域の方々に映画体験をしてもらい、空間を他人と共有する娯楽を届けることを目的とし発足した同プロジェクトは、2014年11月29日に宮城県石巻市にて1回目が開催され、今回が2回目。

齊藤は「僕は映画館で育ったようなものなんです。記録とか記憶は風のように抜けていってしまうけど、映画館で色んな主人公と自分を重ねて観てきた物語は自分の細胞レベルに蓄積されている気がします。今の仕事、映画に愛情が続くのはそんな魔法小屋のおかげだと思います。」と映画に対する特別な思いを述べ、「3.11後に映画館を調べたら福島県他の劇場数が減っていたんですね。その時から劇場体験のエンターテイメントでなにかできないかと試行錯誤していたのですが、映画の出前が僕らしいかなと思い始めました。」と、プロジェクト発案のきっかけを語った。

3部構成で実施されたこの日上映されたのは齊藤が自らセレクトした3本。小学生以下(※保護者同伴)を対象とした第一部では、齊藤自身が日本語ナレーションを務めたBBCアース製作のネイチャードキュメンタリー『小さな世界はワンダーランド』を上映。
約300人の親子たちが集まり、その子供たちが自由に動き回るのを見た齊藤は「この景色が見たかったんです」とニヤリ。実は前日の準備段階ではパイプ椅子を並べていたが、床に直に座って観たほうがいいだろうと夜遅くに撤去したとのこと。「映画上映というよりお祭りを届けに来た感じなので自由に動き回って観てほしかったんです」と意図を明かした。

第二部では公開館数僅か16館でスタートした後、口コミで大ヒットし、現在も上映中の話題作『セッション』、そして第三部では、交通事故の後遺症で記憶障害に苦しみ、再生したリジュリドゥ奏者・GOMAの感動のドキュメンタリー『フラッシュバックメモリーズ』をGOMA&The Jjungle Rhythm sectionの生演奏付きで上映した。

「今回選んだ3作品はどれも苦悩や困難に立ち向かい、乗り越える姿が描かれています。」と語る齊藤。今回のプロジェクトに協力した福島の人々に深く感謝を述べ、「このプロジェクトを慈善事業とは思っておらず、地域の方々とタッグを組んでお祭りを開催していくという形にしたい。鳥が自由に羽ばたいて好きなところにとまる様に素敵な作品を届けたい。また来年も来てほしいなと思ってもらえたら嬉しいです。この出会いをとても大切に1回だけでなく10年後、20年後も続けていきたい」と次回開催に向けた熱い思いを語った。



この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

TwitterでTOKYO POP LINEをフォローしよう!

Tags

関連記事


Top