渡辺謙、綾野剛、松山ケンイチ、広瀬すず、宮崎あおいら映画「怒り」豪華キャスト発表

第34回日本アカデミー賞全13部門15賞に輝いた映画『悪人』の原作・吉田修一と監督・李相日が再びタッグを組む映画『怒り』のキャスト陣が20日、発表された。


「怒り」キャスト

「怒り」キャスト

原作者・吉田修一はハリウッド映画『オーシャンズ11』の様なオールスターキャストで描いてほしいとリクエスト。これに応え、決定したのは渡辺謙、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛広瀬すず、ピエール瀧、三浦貴大、高畑充希、原日出子、池脇千鶴、宮﨑あおい、妻夫木聡に、オーディションで選ばれた新人・佐久本宝を加えた13人の豪華キャスト。

映画は八王子で起こった夫婦惨殺事件を軸に、東京、沖縄、千葉で3組の登場人物による3つのストーリーが展開する。
事件の担当刑事は南條(ピエール瀧)と北見(三浦貴大)。犯人は顔を変えながら逃亡を続け、有力情報がないまま、一年が経つ。

千葉の漁港で働く洋平(渡辺謙)の娘・愛子(宮﨑あおい)は、漁港で働き始めた田代(松山ケンイチ)という男と親密になっていく。
しかし、2人の未来のためにとアパートの下見をした際、田代の前住所が所在しないことが判明。不安な洋平は過去の住所を尋ねると“田代”は偽名。愛子を問いただすと、借金で追われている事情があるからと告白される。テレビでは殺人事件の続報として整形後の逃亡中の犯人の似顔絵が公開されている。その面影が田代に似ていると聞かされると、愛子は手配書を見つめ受話器を握り、110番を押す。時を同じくして、田代は姿を消す。

「怒り」人物相関図

「怒り」人物相関図

東京の大手広告代理店で働く優馬(妻夫木聡)は、偶然出会った直人(綾野剛)と親密になり、住所不定の直人と同居を始める。直人は優馬の末期ガンの母・貴子(原日出子)や友人とも仲良くなるが、日中の行動は不明。優馬は直人に心を開いていく反面、仲間に空き巣事件が続いていることや、直人が知らない女性・薫(高畑充希)と一緒だったことが頭を巡り、ニュースで報じられる事件の犯人の特徴から、直人を想起してしまう。ふとした瞬間「お前、殺人犯?」と冗談っぽく直人に話しかけると、後日直人は姿を消す。

沖縄に母と引っ越ししてきた泉(広瀬すず)は、同い年の辰哉(佐久本宝)が勧める離島を散策していると、一人でサバイバル生活をする田中(森山未來)と出会う。気兼ねなく話が出来る田中に心を開いていく泉であったが、辰哉と訪れた那覇で事件が起こる。事件のショックから立ち直れない泉を前に、自分のせいだと恨む辰哉だったが、悩みを打ち明けた田中から、自分が味方だ、と告げられ心が救われる。しかし、実は田中が事件の現場を目撃していたことを知り、やりきれない思いが心に満ちていく。

『許されざる者』(2013)に続き2度目の李組となる渡辺謙は「再び、李相日監督と仕事させていただくことになりました。人を信じるという事がこんなにも難しく脆いものなのかという、今回もハードな話です。心してかかっていきたいと思っています」と意気込み。
大西直人役の綾野剛は「触れたら壊れてしまいそうなほどの繊細な心たちを受け止め受け入れられるのか、最後まで、立ち続けられるのか、不安ではありますが、『信じる』『疑う』という怒りの狭間の中で、ただただ、李監督、各部署、共演者を信じ、彼を生きさせて頂きます」と綾野剛らしくコメントしている。
沖縄県在中で、今回1200名のオーディションの中から抜擢された新人・佐久本宝は「このような環境で演技をするのは初めてで、今はとても緊張しています。原作の中でも大切な役割を持っている人物なので、この役をしっかり受け止め、監督やスタッフの方々と辰哉という役を作っていきたいと思います」と心境を語った。

映画『怒り』は8月8日にクランクイン、10月中旬にクランクアップ予定。2016年秋公開。

キャスト・監督・原作者 コメント

■渡辺 謙(槙 洋平 役)
再び、李相日監督と仕事させていただくことになりました。人を信じるという事がこんなにも難しく脆いものなのかという、今回もハードな話です。心してかかっていきたいと思っています。お手やわらかに。無理だと思いますけど。

■森山未來(田中信吾 役)
繊細に受け止め続けて体いっぱいに膨らんだ、透き通った凍てつく痛み。
やがて血が通わなくなり感覚を失い、それでもまだ、心身に行き渡る痛点をいらいらと刺激し続ける、そんな痛み。形は違えど、劇中の全ての登場人物がそんな感覚を等しく抱いているのではないでしょうか。
理解しようなどというおごりは持たず、ただ静かに隣に寄り添いながら、不器用な「怒り」を一緒に昇華させていければ、なぁんてことを今は考えています。

■松山ケンイチ(田代哲也 役)
田代という役は自分とはかけ離れた役で正直どう演じればいいのか見えてきませんが、監督と共演者の皆さんとじっくり田代の怒りを見つけていければとおもっています。

■綾野 剛(大西直人 役)
触れたら壊れてしまいそうなほどの繊細な心たちを受け止め受け入れられるのか、
最後まで、立ち続けられるのか、不安ではありますが、「信じる」「疑う」という怒りの狭間の中で、ただただ、李監督、各部署、共演者を信じ、彼を生きさせて頂きます。

■広瀬すず(小宮山 泉 役)
原作を読んで初めて自分から「この役やりたい」と思い、オーディションに臨んだ作品でした。この作品に参加させて頂けることが決まって、李監督のもと「泉」を演じられることを幸せに思います。スタートに立つ前からたくさん悩んでますが、一生懸命頑張ります。

■佐久本 宝(知念辰哉 役)
今回オーディションで選ばれ、このような環境で演技をするのは初めてで、今はとても緊張しています。原作の中でも大切な役割を持っている人物なので、この役をしっかり受け止め、監督やスタッフの方々と辰哉という役を作っていきたいと思います。初めての環境で慣れない事も多い中、サポートして下さる周りの方々に感謝の気持ちを持ちつつ、演じる事に集中していきたいです。

■ピエール瀧(南條邦久 役)
「うわわー!スゲー名前の人ばかりじゃん!」
日本を代表するキャストの皆さんがズラリと参加するこの『怒り』という作品に自分の名前も加えていただく事に戸惑い&感謝です。楽しみます!

■三浦貴大(北見壮介 役)
今作で、北見役を演じさせていただくことになりました。
李監督の作品に何度か出演させていただきましたが、監督の現場はいつも刺激的で、役者として吸収できることが多くあるので、また参加することができて大変嬉しいです。いくつかの視点から物語が進んでいく今作ですが、私は1年間ひとつの事件を追い続けている警察からの視点です。警察組織として、そして若い刑事であるがゆえの、責任や焦り、怒りを表現していければと思います。

高畑充希(薫 役)
李監督の映画に関われることを、とても幸せに思います。
今回の映画は複雑なジクソーパズルのように色んなストーリーが絡み合っていて、出演者というより観客の一人として、全貌が見える瞬間に既にワクワクしてしまっています。
小さな小さなピースの一つになって、作品を盛り上げられたら嬉しいです。
撮影頑張ります。

■原 日出子(藤田貴子 役)
台本 原作共に読ませて頂き 私の中にも ふつふつと湧き上がる 「怒り」を覚えました。生きること 死ぬこと…世の中の不条理。それでも生きていかなければならない生命と 死んでいかなければならない生命。その両方に触れ 自分自身に問いかける…そんな作品です。役作りは 自分の弱さとの闘いでした。撮影は あっという間でしたが 李監督と再びご一緒出来て嬉しかったです。久々に手応えを感じる仕事が出来たと思っています。

■池脇千鶴(明日香 役)
なんとも胸の奥がざわつく作品に出会えました。出演するのはわずかですが、台本とスタッフと自分を信じて精一杯出来ることをしようと思います。立ち会えないシーンがほとんどなので、どんな映画になるのか今から観るのが楽しみです。

■宮﨑あおい(槙 愛子 役)
愛子という、今までに出会ったことのない役を頂きました。
李監督の現場はハードだと聞いていますが、素晴らしいスタッフ、役者の方たちとお芝居ができる時間を楽しみたいと思います。

■妻夫木 聡(藤田優馬 役)
原作を読み、心を鷲掴みにされ、心から優馬という役を演じたいと思いました。
この想いは『悪人』以来です。そして、その役を演じることの奇跡。この奇跡を真実に変えるべく、全身全霊尽くしたいと思います。信じることの難しさがテーマになったこの作品。
最後まで皆さんと一緒にこの作品を信じていけたらと願います。

■李相日(監督・脚本)
「本気で何かを伝えたい。本気で何かに怒っているー」でも、その感情を容易に他人に見せることは出来ません。バカにされるのが恐いから。そうして、本気が目に見えなくなるほど、人を信じる事は難しく、疑う事は簡単になってしまいます。この作品は、人を信じるため、何より自分自身を信じるための力になれるよう、取り組みたいと思います。

■吉田修一(原作)
生きている限り、みんな何かと戦っている。それぞれの戦いに大小はなく、もちろん優劣もない。誰もが自分の戦いを必死に戦い、自分の人生を精一杯生きている。そんな人間たちの姿を「怒り」で描きたかった。
誰もが主人公であるこの物語が、今回これ以上ないスタッフ・キャストで映画化となる。「期待」という言葉では到底足りない思いで傑作の完成を待っています。



この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

TwitterでTOKYO POP LINEをフォローしよう!

関連記事


Top