[Photo Report] 乃木坂46、15万人動員の全国ツアー完走 まさかのWアンコールにメンバー感涙

乃木坂46の全国ツアー「乃木坂46 真夏の全国ツアー2015」が31日、東京・明治神宮野球場でファイナルを迎えた。

曇り空に時折小雨が降るあいにくの空模様の中での開催となったが、オープニングVTRが流れ、Overtureとともにセンターステージに立った生駒里奈が「神宮ー!!いけますかー!!集大成見せつけようぜー!最高の夏の思い出一緒に作っていきましょう!」と目一杯声を張り上げると、3万2千人の観客が大歓声で応じた。
今年のサマーソング「太陽ノック」でライブの幕が開けると、「おいでシャンプー」「走れ!Bicycle」とシングル曲を立てつづけに披露し、会場のテンションは一気にヒートアップ。

途中には、アンダーライブの日本武道館単独公演の開催発表や、テレビ東京系で現在放送中の乃木坂46総出演ドラマ「初森べマーズ」のユニフォームに身を包んで、主題歌「太陽ノック」のストンプver.も披露。
「命は美しい」から「世界で一番 孤独なLover」「ガールズルール」と続くアッパーチューンでは炎やレーザーのド派手な演出の中、キレのあるダンスで沸かせると、2014年の夏曲「夏のFree&Easy」で会場の熱気はピークに達した。
ライブ終盤、桜井玲香、西野七瀬、白石麻衣、橋本奈々未が「乃木坂らしさ」についてそれぞれの想いを語った後で始まったのは、生田絵梨花のピアノソロ。厳かな雰囲気で会場を包み込むと、ストリングスを従えての「何度目の青空か?」で会場はブルーのサイリウム一色に。続く「君の名は希望」は、乃木坂46初となるフルオーケストラを入れての生演奏で披露し、会場全体を感動で包み込んだ。

生駒は「私の人生の中でこんなに楽しい時間があったということを誇りに思いたい。次の曲は会場の皆さんと一緒に歌いたいと思います」と話し、ライブ本編最後の曲「悲しみの忘れ方」へ。生田の弾くピアノとオーケストラをバックにメンバー全員でしっとりと歌い上げ、夜空に花火が打ち上がり、ラストを鮮やかに彩った。
歌唱後には、ここまでピアノを弾いた生田が目に涙をためながら「“乃木坂らしさ”をみんなが表現したいと考えている大事なコーナーで、私はそれを任せてもらって、ちゃんとできるのか、やりきれるのか、ずっと心配だった」と抱えていた不安を吐露。「みんなの力があるから乃木坂らしい空間ができる。弾きながら『この瞬間が本当に終わってほしくないな』って思ったし、メンバーみんな、そしてここにいる皆さんと今一緒にこうやってライブができていることを本当に幸せだと思いました。皆さんにも何か届いたでしょうか?」と感慨深げに語りかけ、ファンからはあたたかい拍手が送られた。

アンコールでは10月28日に発売する13枚目のシングル「今、話したい誰かがいる」を初披露。同時に同楽曲が9月19日全国公開のアニメーション映画『心が叫びたがってるんだ』の主題歌に起用されたことが発表され、ファンを喜ばせた。
最後は乃木坂46のコンサートではおなじみの「乃木坂の詩」で会場が紫色のサイリウム一色に包まれる中、メンバーは笑顔で全国ツアーを締めくくった。
ところが、客席からはダブルアンコールを求める声。これに応えて再びメンバーが登場。神宮球場を所狭しと駆けまわりながら「ロマンスのスタート」を歌い終えたメンバーの目には涙が溢れていた。
桜井は「ビックリしたー!こんなこと初めてで……」と感極まった様子。「絶対に皆さんを後悔させないようなグループになります!どこのグループにも負けないようなグループになります!だからずっとずっと乃木坂のことを応援し続けてください!」とファンと約束を交わし、鳴り止まない大歓声の中、今年の夏のツアーを終えた。

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