尾野真千子が狂気の殺人鬼に「演じていてとても辛かった」

女優の尾野真千子がHuluオリジナル製作の連続ドラマ「フジコ」で主演を務めることがわかった。


ドラマの原作は映像化不可能と言われた真梨幸子の50万部を超える大ベストセラー「殺人鬼フジコの衝動」。あまりの衝撃性と猟奇性から「最低に嫌な読後感だが、先を読まずにはいられない面白さ」という口コミで話題となり、後味が悪い、イヤな気分になる、そんな不快な読後感から生まれたミステリーの新たなジャンルである「イヤミス」の代表作として名高い小説だ。

尾野が演じるのは主人公の殺人鬼フジコ。一家惨殺事件の生き残りとしてトラウマを負った11歳の少女フジコは、いつしか幸せだけを追い求め殺人鬼となっていく。

尾野真千子

尾野真千子

「台本を読んだ時、『殺人はあってはならない悪いもの』という思いから断りたいと思いました。台本の読後感が『むごい、ひどい、つらい』の三拍子で、とてもひどかったからです。正直、こんな衝撃的な役どころから自分を守りたいと思いました」と胸の内を明かす尾野。しかし、映画『凶悪』を観て「できるかもしれない」と思ったという。
「決して納得して演じたわけではなかったのですが、つくり手の誠実さに賭けました」と覚悟を決めて撮影に臨み、「最後まで共感は一切できませんでした。フジコより他の人が可哀そうでした。私なりの解釈でこの破滅的な女性を演じきりましたが、演じていてとても辛かったです」と精神的にハードな撮影であったことを明かしている。

キャストには尾野のほか、谷村美月、丸山智己、リリー・フランキー、浅田美代子、真野響子が名を連ねる。脚本を『凶悪』で日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した髙橋泉が手掛け、主題歌には斉藤和義の「シンデレラ」が決定した。

ドラマは11月13日よりHuluおよびJ:COMにて全6話一挙配信。

尾野真千子コメント

最初、台本を読んだ時、「殺人はあってはならない悪いもの」という思いから断りたいと思いました。台本の読後感が「むごい、ひどい、つらい」の三拍子で、とてもひどかったからです。正直、こんな衝撃的な役どころから自分を守りたいと思いました。そんなとき、『凶悪』(脚本の髙橋泉が日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した映画)を観て、「できるかもしれない」と思いました。
それでも不安がとれないまま撮影に入り、決して納得して演じたわけではなかったのですが、つくり手の誠実さに賭けました。一言だけで片付けられない、人間の深部に問いかけてくれる部分があるドラマだから、ふんぎりをつけ、受け入れ、チャレンジするように飛び込むことができました。
主人公のフジコは、客観的に見て狂気そのもので酷い女性ですし、一方で可哀そうだとも思いました。この女性はいつ幸せだったのだろうと思いました。フジコなりの幸せは時々あるようでしたが、私たちから見ると可哀そうな人。殺人への衝動の飛躍が凄すぎるし、最後まで共感は一切できませんでした。フジコより他の人が可哀そうでした。
私なりの解釈でこの破滅的な女性を演じきりましたが、演じていてとても辛かったです。起伏の激しい平常心でいられない役柄でしたので、とても疲れました。疲労感が凄まじかったです。私にとっては、それだけ全身全霊で入り込めた役ということです。
どうなるんだろう、狂気しかないんじゃないかと不安が90%でしたが、完成したものを観てみると、人の痛みもわかりますし、響くものがいっぱいあり、実は泣けました。やってよかったなとやっと思えた作品ですので、ぜひ、楽しみにしていてください。



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