[Interview] 乃木坂46・衛藤美彩「ファンの皆さんに支えられてここまで来た」初フロントシングルでファンとの絆を再確認

■声で表現することが好き

今年5月、乃木坂46のレギュラー番組で放送された「衛藤美彩の1人家飲み」という異色の企画が大きな反響を呼んだ。
「お酒は20歳過ぎてからずっと好きで、出身が大分ってこともあって麦焼酎とか好きなんですけど……好きだけど、それをどう出す?っていう感じじゃないですか(笑)。たまたまチャンスっていうか、タイミング良くはまってくれた」と知られざる一面を披露できたことを喜ぶ。

その背景には自身の個性を模索した経緯がある。
乃木坂46は現在、2期生を含め37人。その中でグループのファンに自分を強く印象づけるには、明確な個性を打ち出さなければならない。それは長らく彼女の悩みの種の1つだった。「自分にはみんなのように強い個性みたいなものがない。なくはないんだけど、どう出していったらいいかなって。うまく乃木坂46っていうものとリンクする機会もなくて」と歯痒い思いを抱えていた。

衛藤美彩(乃木坂46)
衛藤美彩
状況が変わり始めたのは昨年の暮れ。野球好きが実を結び、「野球大好き!集まれ!侍ジャパン」(楽天ショウタイム/BS朝日)のメインMCに抜擢。今年7月期に放送されたソフトボールがテーマのドラマ「初森ベマーズ」(テレビ東京)にも当時の十福神メンバーに混ざって出演した。そんなタイミングでオンエアされた「1人飲み企画」は、さらなる追い風となった。

「本当に反響が大きかった」という同企画は、その後別番組での企画や雑誌のグラビアにも波及し、彼女に新しい色を与えた。「今まで私は、“歌が好きで大分出身の子”みたいな感じで、あんまりキャラというキャラがなくて、ずっとそういうわかりやすい色みたいなものが欲しかったので、そういう意味では今回、野球とか運動ができて、お酒も好きでっていう、わかりやすいものがついてくれたことが本当に嬉しい」と企画の成功に手応えを感じている。
「いつかはお酒のCMにも出たい」と新たな野望も。「いつか大分の焼酎だったり、ビールでもいいです、ビールも好き。でもこれは、いつか、遠い夢です」と密かに情熱を燃やしている。

「野球」に「お酒」と自分をアピールする武器を増やした。それでも、彼女の最大の武器はやはりその歌声であることに変わりはない。
伸びやかな澄んだ高音はグループ随一。“歌唱力選抜”といわれた楽曲「私のために 誰かのために」の歌唱メンバーにも選ばれ、シングルに収録される特典映像で披露した自身作詞による楽曲や桜井玲香とのユニット曲も好評だ。

衛藤美彩(乃木坂46)
衛藤美彩
歌手を目指すきっかけは高校生の頃。「地元でローカルアイドルをやっていた時に、レコード会社の方が『君、本当にいい声してるよね』って、声をすごい褒めてくれたんですよ。いろいろな歌手を見てきた方が言ってくれたので、すっごい自信になって。その人は何気なく言ったのかもしれないけど、嬉しくて、自信がなくなった時とかにその言葉を思い出します」と原点を明かす。
今は歌はもちろんのこと「声で表現することが好き」だという。「今『侍ジャパン』の番組でやらせてもらってるようなナレーションのお仕事もしたいと思うし、ミュージカルにも出たい。去年『Mr.カミナリ』っていう舞台に出させてもらって、すごい楽しかったし、勉強になったので。お芝居だけの舞台ではなくて、歌も入ったミュージカルに出れたらいいなっていう目標があります」と天性の声を活かしてさらなる飛躍を目指す。

■今年は全員で笑って終えたい

「ミュージカル」「ナレーション」「お酒のCM」と仕事への意欲は尽きない。「私、今いっぱいやりたいことがあって、どんどんやりたいことが出てきて困ってるんですよ。欲張りですねえ」と頭をかくが、その「やりたいこと」は仕事ばかりのようで、「逆にプライベートがなにも……休みの日何しようっていう感じ。したいことがあまりない」と苦笑い。
乃木坂46としては「いつかはドームツアーもできるくらいのグループになりたい」と未来を見据え、年内でいえばやはり「紅白歌合戦」が目標だ。

乃木坂46は昨年、紅白出場を有力視されるも、残念ながら初出場は叶わなかった。「それまでは紅白っていうものが自分たちにとって遠いものに感じていたんですけど、出れないってなった時にやっぱり悔しかったから、今年は今まで以上に“紅白に出る”っていう明確な目標に向かって突っ走ってきた」と、この1年を振り返る。
「メンバーの雑誌のインタビューとかもよく読むんですけど、みんな紅白に対する思いが強いし、みんなで揃って『紅白出ようね!』って話すわけではないけれど、みんなが意識しながら活動しているのがわかる」とメンバーも同じ想い。だからこそ「出られるなら全員で出たいです。アンダーメンバーも2期生もみんな一緒に出て、今年は笑って2015年を終えれたらいいなって思います」と2ヶ月後に迫った年末に期待を込める。

フロントへの抜擢に浮かれることなく、自身とグループの掲げる目標を冷静に見据える衛藤美彩。長かったアンダー時代に培われた臥薪嘗胆の精神は健在。グループのさらなる飛躍とともに彼女自身もまだまだ新しい魅力を見せてくれそうだ。

■前のページ… アンダーから選抜へ 3列目から1列目へ / 新しい立ち位置で感じたのは「責任感」 / 「私以上に私の可能性を信じてくれた」ファンに感謝

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