[Interview] 快走続けるロックバンド・Thinking Dogsがメジャーデビューから現在までの心境を語る!

今年6月、シングル「世界は終わらない」でメジャーデビューを果たした4人組ロックバンド・Thinking Dogs。そのシングルが、大島優子主演の連続ドラマ「ヤメゴク〜ヤクザやめて頂きます〜」の主題歌になるなど、華々しいスタートを飾った。そんな彼らが11月18日にセカンドシングル「3 times」をリリース。爽やかで耳に残る楽曲の良さと、それを支える確かな演奏力――。いま最も注目を集めるThinking DogsのTSUBASA(Vo)、わちゅ〜(B)、Jun(G)、大輝(Dr)に、怒涛のごとく駆け抜けたデビューからの5か月間、そしてこれからバンドとして目指していく方向性などを大いに語ってもらった。

■大きなタイアップのプレッシャーがいい緊張感に変わった(わちゅ〜)

—華々しいメジャーデビューから5か月が経ちました。どんな時間でしたか?

TSUBASA:謎のバンドというコンセプトでデビュー後、徐々に露出が増えていくにつれて、家族や友達などから「頑張れ」って温かい言葉をもらいました。この夏はイベントやフェスにたくさん出演させてもらい、応援してくれる人の数も増えていきました。そういう人たちに対して「もっと頑張らなきゃ」とか「幸せにしたい、楽しませたい」っていう気持ちがどんどん強くなっていますね。まだまだ未熟な部分は多いですが、この勢いを大切にずっと走っていきたいです。

わちゅ〜(B)

わちゅ〜(B)

わちゅ〜:デビューが決まった時、ドラマの主題歌やCMソングのタイアップなど大きな話をドカンといただいたので、本当に実現するのかなって半信半疑だったんです。そんな中、デビューを迎えてファンの方たちの前でライブをすることができて、やっと実感が沸きました。一方で、タイアップなど多くの人が関わってくださることにプレッシャーを感じていたのも事実です。でも、そういった気持ちをいい刺激に変えられるようなりつつあります。ライブも重ね、いまやっと冷静に物事を見られるようになってきましたね。

Jun:本当に環境が変わりましたね。デビュー当時は、何としても結果を出さなくてはいけないというプレッシャーに溺れ、手探り状態だったのですが、半年間の活動の中で、自分たちのスタイルなども定着しつつあるのかなって感じています。

大輝:デビュー前からPV撮影やレコーディングなど、これまで経験したことがないスピードで物事が進んでいったので、ついていくことで精一杯でした。そんな中、デビューを果たし、夏のフェスに出させていただいて、メジャーのアーティストたちのライブを目の当たりにしたんです。その時、自分たちもメジャーデビューしたことに恥じないよう、技術的な面も含めてもっと真剣に音楽に向き合わないとダメだなって実感しました。

―そうした時間を経て、セカンドシングルがいよいよリリースされます。

TSUBASA(Vo)

TSUBASA(Vo)

TSUBASA:今回のシングル(「3 times」「もしも あなたが…」「ごめんね、 キャサリン」)は3曲とも切ないラブソングなのですが、それぞれ違った切なさが歌詞に入っています。シチュエーションを切り取った曲が多いので、ちゃんと感じてもらえるような演奏だったり、歌だったりを突き詰めていきたいと思ってレコーディングしました。歌詞を秋元康さんに書いていただいているのですが、僕がボーカルとしてやらなくてはいけないのは、歌詞の一番の理解者として発信すること。聞いている人に、一言一句届けたいです。

わちゅ〜:僕らが一番聴いていただきたいのが、曲の良さという部分なんです。デモを聴いて3曲ともすんなりと入ってきた。どこか懐かしくて柔らかいんです。今って10代向けとか、世代にターゲットを絞った楽曲が多いと思うのですが、どの世代からも愛されるようなバンドになれればいいなって思っています。その意味では、今回の3曲は、前作よりバラエティに飛んだものになっています。「3 times」はノリが良く、日本ならではのマイナー調のメロディーで、「もしも あなたが…」はバラード調、「ごめんね、 キャサリン」も転調が多く聴きごたえがあります。

Jun:ギターとしては歌にどれだけ寄り添えるかがテーマで演奏しています。その中でも、ギターソロは攻撃的だったり、優しく奏でたり……好きにやらせてもらっていますので、曲ごとに聴き比べてもらいたいですね。「3 times」では最近のバンドでは弾かないようなペンタトニックを弾いているので、その辺りも聴いてほしいですね。

大輝:バンドの武器は曲の良さと歌詞です。その良さを生かせるような演奏を心がけました。

■「バンド向きの声じゃない」って言われてショックでした(TSUBASA)

—それぞれ音楽を始めたきっかけやルーツは何なのでしょうか?

TSUBASA:歌うことが好きになったのは、小学校4年生の時に「もみじ」という童謡を歌ったら担任の先生に褒められたからですね。その後はずっとスポーツ少年だったので音楽からは離れていたのですが、高校2年の時にバスケ部で挫折して、そこで友達に「バンドやらないか?」って誘われてまた歌うようになったんです。でも本格的に音楽で飯を食っていきたいって思ったのは大学を出るときですね。「本当にやりたいことってなんだろう」って考えたとき、高校の時、初めてステージに立った感覚が忘れられなくて……。

わちゅ〜:僕は4歳の頃からピアノをやっていたんです。当時は習い事としてやらされていた感じだったのですが、小学校6年生の時に「ファイナルファンタジーX」をやっていて、「ザナルカンドにて」という曲に涙を流すほど感動したんです。自分で弾けるようになりたいと思って楽譜を買いに行ったんです。それが音楽にはまるきっかけですね。それからはエヴァネッセンスやリンプ・ビズキット、リンキン・パークなど結構ヘビーなものや、重いゴシックメタル、邦楽では宇多田ヒカルさんなども聴いていました。そんな中、劇伴がすごく好きなので、様々なジャンルのBGMソングを聴いて作曲などもするようになっていきました。

Jun:僕のルーツはブルースとハードロックです。ギターを始めたのは高校3年生なのですが、何も目的がなく生活をしていた僕の前に、Charさんのコピーをしてアームをギュインギュインいわせる友達が現れたんです。それで自分もやってみようかなって思ったらやめられなくなって……(笑)。当時僕が住んでいた場所って、コンビニもないような田舎だったんです。バンドやりたくてもメンバーもいない。だから延々と一人で引きこもって、スティーヴィー・レイ・ヴォーンやヴァン・ヘイレンなどを弾いていました。

大輝(Dr)

大輝(Dr)

大輝:親父が趣味でドラムをやっていたので、家に電子ドラムがあったんです。それで遊びではやっていたのですが、高校3年の時に、軽音楽部でドラムをやる人がいなかったから、僕がやるようになって……。そこからはまってしまい、大学は音楽系の学校に進学して学んでいったんです。そこからはブルースからノーフュージョン、プログレ、ロックなど全般に幅広く聴いていました。

—TSUBASAさんとわちゅ〜さんは高校の同級生だったそうですね。

TSUBASA:そうなんです。わちゅ〜とは高校生の時から友人で、彼のバンドは同世代では有名で僕もファンだったんです。だからいつか一緒にバンド出来たらいいなって思っていてアプローチしていたんですよ。でも「お前の声は細すぎてバンド向きじゃないからユニットとかの方がいい」ってあっさり言われて……。

わちゅ〜:なんかそれだけ聞くと俺が悪者みたいじゃん!

TSUBASA:いやいや。正直で頭がいいから先が見えるんだよね。でも自分では歌がうまいって思っていたから、結構ショックだったんです。だから一人でカラオケ行ってT.M.RevolutionさんやL’Arc〜en〜Ciel、GACKTさんなんかを真似して、どうやったら声が太くなるか必死に考えていました。てっぺんとってやるという夢ではなかったのですが、僕は反骨心が強いので、彼の一言で目が覚めたんです。

わちゅ〜:お互い別のバンドで、対バンしたこともあったんです。彼の歌声を聴いたときに音はとれていたのですが、ただ「上手いね」って言ってもしょうがないですしね。お互い切磋琢磨していければいいという気持ちで言ったんです。でもその後、東京に出てきて再会した時、彼のバンドのライブを見たらすごく声が太くなって爆発的に成長していたんです。

■2ndシングル「3 times」はバリューセット!(Jun)

—ルーツも違う個性的な4人ですが、バンド内ではどんな立ち位置なのでしょうか?

TSUBASA:メインでしゃべるのは僕なのですが「それ伝わらないんじゃない?」って表現をすると、わちゅ〜に入ってもらうって感じですね。

わちゅ〜:こだわりが強くて神経質なたちなので、TSUBASAがしゃべっているのを聞いていて「ここ抜けてる、ここ伝えなきゃ」っていうのがあると割って入ってしまいますね。

Jun(G)

Jun(G)

Jun:僕はあまり普段はしゃべらないですね。単独ライブとかやらせてもらうとガンガンしゃべって仕切らせてもらいますが……。

TSUBASA:僕はJunに一番しゃべって欲しいんですけれどね。実はメンバーの中で一番爆弾持っているんですよ。と言ってもいい爆弾ですけれどね(笑)。Junは特殊な環境で育っているので、彼が当たり前だと思って話す一言がすごく面白いんですよ。視点がアーティスティックだったり……。

わちゅ〜:ステージ上でJunがしゃべると、僕らも楽しんで聞いてるんです。

Jun:(苦笑)

大輝:ドラムって一番後ろで目立たない存在なのですが、無理言ってドラムを前に出してもらってライブをやらせてもらったりしています。ドラムを目立つ楽器にしたいという野望があるんです。ドラムってこんなに格好いいんだよって思ってもらえるように演奏しています。

—そういった個性がライブでは発揮されるんですね。

わちゅ〜:僕ら結構アイドルっぽく見られることもあるのですが、バンドとしてちゃんと演奏しているのを見ていただいたいですし、僕らの軸としているメロディーや楽曲の良さを聞いて欲しいという思いがあります。またメンバーそれぞれの個性を楽しんでもらいつつ、誰か一人が目立つのではなく、4人が平均して前にでている部分も僕らの個性だと思っています。

—最後に“良質爆弾”のJunさんにビシッと締めていただければ。

Jun:今回の新曲には3つ柱があります。1つ目はギタリストなので「3 times」のギターフレーズを聴いてもらってギターキッズにコピーしてもらいたいです。また「赤信号3回止まったら」というフレーズがあるので、ドライブミュージックとして聴いていただき、赤信号3回止まったら、接吻して恋を発展させていただきたいですね。あとはこの曲のPVが、いい意味で凄いことになっているので、ぜひ見てください! 盛りだくさんのバリューセットです!


(取材・文・写真:磯部正和)



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