ビートたけし、12年ぶり主演映画は「映画の良き時代を思い出させる作品」

お笑いタレントのビートたけしが16日、都内で行われた映画『女が眠る時』の完成会見に出席。主演を務めた本作について「映画の良き時代を思い出させるような作品」と自信をみせた。


映画は『スモーク』(1995年)でベルリン国際映画祭銀熊賞に輝いた巨匠ウェイン・ワン監督が、初となるオール日本人キャストで邦画の監督に挑んだミステリー作品。
小説家の健二は妻とバカンスを過ごすためやってきたリゾートホテルのプールサイドで、初老の男が若く美しい女の身体に表情ひとつ変えず、細部に至るまで丹念に日焼け止めクリームを塗っている様子に目を奪われる。異様な雰囲気を醸し出す親子ほど年の離れた2人のことが時間が経つにつれ、脳裏から離れなくなっていく健二は彼らの姿を追い求め、やがて常軌を逸した行動へと変化していく。

会見には謎めいた初老の男・佐原を演じるたけしをはじめ、佐原の行動に振り回されていく作家・健二を演じる西島秀俊、ミステリアスなヒロイン・美樹を演じる忽那汐里、刑事役の新井浩文が出席した。

本作について、たけしは「実に時代のニーズに応えてない。『007』とか『スター・ウォーズ』とか、ディズニーランドにいるような映画が製作されている昨今において、直木賞や芥川賞に匹敵するような知的映画」と、CGを多様した派手な映画を求める時代のトレンドには迎合しない作品であることを強調。「良い意見も悪い意見も今回の場合は特にあると思います。それがまた映画の面白いところ。昨今は興行収入ばかりが表に出て、何兆円とか何百万人入ったとか言っておりますけど、今回は映画の良き時代を思い出させるような作品なので、こういう映画をもう1回あらためて見直してほしい」とメッセージを送り、「100人観ると100人なりの解釈の仕方があるという、ちょっと知的ゲームのような映画なので、ハマると面白い」と作品を紹介した。

たけしの自作以外での映画主演は実に12年ぶり。自身の監督作では「初期の作品ではかなり力を入れて、今までの映画をぶち破ろうという意識で作っていたけど、あまりにも観客動員数が少なくて、ついつい暴力映画にはしったり、お笑い映画にはしって損失を取り戻そうとしてた」と話し、「今回は人の映画ですから損失を出しても俺のせいじゃないし、自分の理想とする、ちょっと難解だけども知的ゲームのような映画なので、喜んで出させてもらいました」と出演を決めた経緯を明かした。

また、本作は世界3大映画祭の1つで、2月11日より開幕する第66回ベルリン国際映画祭パノラマ部門への正式出品が決定。
西島は「ベルリン映画祭は非常にアート映画に対して温かい映画祭だと聞いているので、目の肥えた観客の皆さんに楽しんでいただけたら」と期待を寄せ、忽那は「一足先に海の向こう側の方々に観ていただいて、どんなふうに受け入れてもらえるのか興味深いです」と語った。

会見後には同じ会場で特別試写会が開催され、上映前に舞台挨拶を実施。
再び登壇したたけしは、「本当は西島くんが主演のはずだったんですけど、ミスプリかなんかでいつの間にか主役になってしまいました」と冒頭から冗談を飛ばすと、その後も舌好調。映画のキーワードは?」との問いに、「えー、SMAPのトラブルです」と、いま世間の注目を集めているSMAPの解散騒動をネタにし、本作のテーマ「抑えられない好奇心」にちなんで「皆さんにとって抑えられない好奇心とは?」と聞かれると「パンツの中身です」とジョークを連発。
1月18日に迎える69歳の誕生日を祝って忽那から花束を贈られた際にも「菊の花?(『戦場のメリークリスマス』で共演した)デヴィット・ボウイも死んじゃったし、次は俺の番かな」と最後までおどけていた。

映画『女が眠る時』は2月27日より全国で公開。

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