[Interview]遠藤新菜、嬉し恥かし大激白!初の濡れ場以上に恥じらった車中の秘め事

遠藤新菜

作家・小池真理子による半自伝的小説を映画化した『無伴奏』(3月26日公開)で、斎藤工の恋人役を務めたのが、モデルで女優の遠藤新菜。映画は、学生運動が盛んだった1960年代後半から1970年代を舞台に、一人の多感な少女・響子(成海璃子)の恋と青春の終焉を描く。


斎藤を相手に自身初の濡れ場に挑み、周囲から「大変だった?」「恥ずかしくなかった?」と聞かれることが増えたという遠藤。ところが撮影中には、その初濡れ場以上にハードだった出来事があったという。それは一体どんなシチュエーションだったのか?

■尋常ならざる状況で「めちゃくちゃ脱いだ」

「無伴奏」場面写真 ©2015 「無伴奏」製作委員会

「無伴奏」場面写真 ©2015 「無伴奏」製作委員会

演じたのは、響子とクラシック喫茶「無伴奏」で出会う、同い年には見えない大人の雰囲気を漂わせる女性・エマ。祐之介(斎藤)とは恋人関係で、そんな2人の後押しも受けた祐之介の友人・渉(池松壮亮)は、響子に接近していく。

ロケは真冬に敢行され、夏場という設定で浜辺のシーンも撮影。「浜辺はマジで極寒。冬場に水着姿で海に行く事なんてないので、皆死にそうでした。私と璃子ちゃんは海に入る場面があるので、璃子ちゃんは“うわー!”と本気で叫びながら海に入っていました。とにかく寒さが一番過酷でした」と振り返る。

そこで初濡れ場以上にハードな瞬間が訪れた。車中にいるエマが、響子に気を使うことなく水着に着替える場面。数秒のシーンにもかかわらず「めちゃくちゃ脱ぎました」と遠藤は笑う。「矢崎仁司監督から“ガバッと脱いで”と言われたものの、服の中のパットが見えてはいけないし、胸も綺麗な角度で映るようにしなければいけない。物理的にかなり難しかった」という。

遠藤新菜

遠藤新菜

しかも車中とはいえ、そこは浜辺という野外。さらに目の前には、前張りをした池松と斎藤の下半身が……。「浜辺には誰がいるかもわからないし、沢山のスタッフさんからも見える位置でした。さらに池松さんや斎藤さんの前張り下半身が目の前にあって、それを見るのも悪いし。そんな中で上手く脱がなければならず」と尋常ならざる状況を説明。「この映画の取材を受けるたびに濡れ場について“恥ずかしかった?”と質問されるけれど、一番恥ずかしかったのはほかでもない、この場面です」と打ち明ける。

洋服を脱ぐという些細な動作に何故そこまでこだわったのか。ここに矢崎監督の狙いがある。周りの目も気にせず、ごく当たり前に洋服を脱ぎ捨てる行動は、エマの奔放性をより強調する。その性格描写が、ラストでの大きな衝撃と悲愴を生む。人前で恥ずかしげもなく服を脱ぐというこのアクションは、エマの人間性を表す上でなくてはならない重要な伏線となった。

■「ブレたら負け」不退転の覚悟で臨んだ意欲作

一方、初の濡れ場は茶室で行われたが「夏服のシーンで寒かったので、恥ずかしいという気持ちの前に“暖かくなりたい”という思いで、斎藤工さんにべったりくっついていました。それが役柄の親密さにも繋がって一石二鳥。“恥ずかしい”よりも“寒い”が勝っていましたね」と一転寒い季節に感謝。待ち時間もあまりの寒さゆえに、1つのストーブを囲っての待機となったが、そんな状況もキャスト同士の距離を近づけるための一助となった。
「会話の8割が、たわいの無いもの。でもそこで仮に誰かが演技論について語り出したりしたら、私は委縮して自由に演じる事が出来なかったと思う。皆さんが演技経験の少ない私なりのリアクションを自然に受け止めてくれたからこそ、エマをエマらしく演じ切る事が出来た」。先輩俳優勢が遠藤を受け入れたのは状況だけのことではない。成海、池松、斎藤のキャリアに比べたら、遠藤はまだまだ新人。しかしその“新人”という言葉に甘んじる事を遠藤自身が許さなかった。

「無伴奏」場面写真 ©2015 「無伴奏」製作委員会

「無伴奏」場面写真 ©2015 「無伴奏」製作委員会

「はじめて濡れ場があると聞いた時は、役を頂けた嬉しさの方が勝って、実はよく理解していませんでした。家族に伝えた時は“え!?”って驚いていたけれど、私としてはここでやらない理由はないと思っていた」。不退転の覚悟で、躊躇を自ら封じた。「撮影に入るにあたっては、ブレたら負けという気持ちでした。役柄の関係を考えた時に璃子ちゃんと仲良くならなければいけないと思って、ほぼ初対面にも関わらず、ガツガツ話しかけに行きました」。その姿勢が間違っていなかった事は、威風堂々とスクリーンに現れるエマが証明している。

遠藤は「自分の出演作品を見るのは恥ずかしい。客観視が出来ないし、反省ばかりしてしまうから」というが、『無伴奏』はその心境も変えた。「本編に出ている自分やポスターに写っている自分を見ても、私ではない“エマ”という人物に見えるくらい。そこまでの熱量を感じる事が出来た作品は初めて。女優としても初めて手応えらしい手応えを得ることが出来た」と胸を張る。

現在はモデルと並行しての活動だが、本作を機に「より女優業を本格化していきたい」という。女優・遠藤新菜の誕生は、邦画界にとっても願ったり叶ったりの吉報といえるだろう。

(取材・文/石井隼人)

スタイリスト:江頭三絵
ヘアメイク:宮本真奈美
衣裳:青×白ストライプワンピース / MIDDLA

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