[Interview] 「人狼ゲーム」で映画初主演の小島梨里杏、身を以て味わった恐怖に思わず涙

小島梨里杏「人狼ゲーム」インタビュー

桜庭ななみ、土屋太鳳、高月彩良と“旬”な若手女優たちが主演を務めてきた人気シリーズの第4弾『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』(7月2日公開)で映画初主演を果たしたのが女優の小島梨里杏。何者かに拉致され、監禁状態となった高校生たちが生き残りを賭けた殺人ゲームを繰り広げる本作で、主人公の女子高校生・乾朱莉を演じている。



「人狼ゲーム プリズン・ブレイク」チラシ (C) 2016「人狼ゲーム プリズン・ブレイク」製作委員会

「人狼ゲーム プリズン・ブレイク」チラシ (C) 2016「人狼ゲーム プリズン・ブレイク」製作委員会

「烈車戦隊トッキュウジャー」(テレビ朝日)で頭角を現すと、映画『先輩と彼女』『オオカミ少女と黒王子』、TBSドラマ「表参道高校合唱部 ! 」、dTVオリジナルドラマ「みんな!エスパーだよ! 〜欲望だらけのラブ・ウォーズ〜」など、数々の話題作に出演してきた小島。主演が決まった時は「嬉しいという気持ちが一番大きかった」と話すが、当然、プレッシャーもあった。主人公という役としてのプレッシャーはもちろん、3作続いた人気シリーズの主演。「4作目ってすごいじゃないですか。これだけシリーズで続いているっていうことは、それだけ『人狼ゲーム』を好いてくださっている方や応援してくださっている方がいるからこそだと思うので、その期待は絶対裏切りたくないって思いました」と言葉に力を込める。

乾朱莉を演じるにあたり、過去の3作品を全て鑑賞。「人狼ゲームという同じ題材でも全然違うんだなと思った。今回もまた全然違うし、新しいものを生み出して、期待以上のものが出せたらいいなと、『やってやろう』って思ってました」とプレッシャーをはねのける強い気持ちで臨んだ。

■「人狼ゲーム」さながらのハードな撮影

小島梨里杏

小島梨里杏

村人の中に紛れ込んだ人狼によって毎晩村人の1人が殺され、また人狼をあぶり出すための村人による投票でも毎日1人ずつ処刑されていく「人狼ゲーム」。人狼は誰なのか、誰を信じ、誰を疑うべきなのか、そしていかに自分の身を守るのか、死と隣合わせの極限の心理戦が展開される。
小島は「楽しい雰囲気かと言われると、そうではないですね」と初めて体験したホラー・サスペンスの現場を振り返る。「個々がそれぞれ生きるか死ぬかで戦っている。自分との戦いでもあるし、みんなとの戦いでもあるというのを、それぞれが持ち寄っている感じ」という独特の緊張感に包まれた現場。加えて1日の撮影量も多く、「朝から夜中の2時を過ぎることもありましたし、スタッフさんも演者もみんな過酷なスケジュールの中でやっていたので、まさに『人狼ゲーム』のようでした」と映画の題材さながらの、心身ともにハードな“戦い”であったことを明かす。
とはいえ、「監督がキャスト1人1人と向き合っている姿を見て、みんなで作り上げていると感じることができる現場でした」と連帯感も感じられた。前作『人狼ゲーム クレイジーフォックス』に続き、メガホンを握った綾部真弥監督とは、dTVオリジナルドラマ「みんな ! エスパーだよ ! 〜欲望だらけのラブ・ウォーズ〜」に続いてのタッグ。現場に入る前には「主役が空気感や緊迫感を担っている」と言われ、より緊迫感を意識して臨めたという。

特撮から時代劇、ラブストーリー、学園モノまで幅広い作品に出演している小島。役づくりでいつも意識しているのは、演じる役柄の“今”を形成している“過去”。本作でも、乾朱莉と渡辺佑太朗演じる相馬葵との過去の関係が、物語の重要な鍵となる。
綾部監督からも「乾朱莉が抱える相馬葵に対しての過去の負い目をどれだけ掘り下げられるか」という点を強調され、「理解もしてたし、想像もできてはいたんですけど、小学校3年生の頃に起きたことを高校3年生となった今でもそれだけ思ってるってことは、相馬くんへの想いもすごい大きかったんだろうなって思うし、人狼ゲームを抜きにしても、朱莉ちゃんにとって人生の中で大きな出来事だったんだろうなと、しっかりと捉えて、自分を追い込むということを意識しました」と真摯に役と向かい合った。

同時に「その瞬間、その時にしか生まれないものを大事にしたい」と現場での感覚も大切にしている。「今回も特に感じたんですけど、自分から言いたいけど言えないって常に葛藤している子だったので、人を観察していることがけっこう多かったんですよ。そうなってくると人からもらうものが結構あって、自分が予測しているものと違うものが飛んできたりするので、そういうのを大切に、楽しみながらできたらいいなと思っています」。

■「人狼ゲーム」の怖さを身を以って体験。思わず泣いてしまったエピソード。

小島梨里杏

小島梨里杏

「人狼ゲーム」で生き残るためには、村人であれ人狼であれ、まずは自分が村人であると周囲に信じてもらわなければならない。そのため村人は自身の潔白を主張し、人狼は巧みに村人を装う。

元来、割りとすぐ信じてしまうタイプだという小島。「キャストみんなで人狼ゲームをやってみようということになって、まんまと騙されました」と笑う。「初めてやった時はすごく怖くて、何かに頼りたくなってくるんですよね。誰か味方でいてほしいというか。仲間だと思える存在がほしくて、みんなの発言や表情を観察していました」と人狼ゲームのスリルを味わった。
「みんなで『人狼誰なの!?』って言ってる時、私は本当に怖くて、その時に『怖いね』って同じ反応をしてくれた人がいたんですよ。共感を得たので『あ、仲間だ』と思って。その後も念のため見ていたんですけど、私が見る度に純粋な眼差しを送ってくれるので、『この子は大丈夫だ』と。そういう子を2人見つけて『よしよし、大丈夫だ』と思ってたら、その子たちが人狼で、まんまと殺されてしまって」。予想外の裏切りに遭い、ショックのあまり涙してしまった。「今はこうして楽しく振り返ることができますけど、その瞬間はものすごく怖すぎて、『え〜、嘘でしょ〜』って泣いちゃいました。人狼の子も、この映画と同じで、ただ人狼のカードを引いてしまったというだけで、その子が悪いわけではないのに『ごめんなさい〜』ってなっちゃって」と苦笑い。
だが、「そこから『人狼ゲームってこういうことか』って学びました」と語る通り、身を以て「人狼ゲーム」の恐ろしさを理解したことが、乾朱莉という役を通して作品全体に緊迫感をもたらしていることは間違いない。

20歳になる年に出演した「烈車戦隊トッキュウジャー」で幅広い世代に知ってもらえたことが、自身の女優生活における転換点だったと語る小島。本作のほか、現在は東海テレビ・フジテレビ系連続ドラマ「朝が来る」に出演中。秋にはNHK BS時代劇「子連れ信兵衛2」でヒロインを演じることが決まっている。一躍知名度を広げた「トッキュウジャー」に続き、この映画初主演作もまた彼女の飛躍を後押しする作品になりそうだ。



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