宮藤官九郎が「TOO YOUNG TO DIE!」制作秘話を語る 続編の可能性にも言及

Q&Aセッションを行った宮藤官九郎

第29回東京国際映画祭のJapan Now部門出品作品『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』が26日、東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで上映され、監督の宮藤官九郎が観客とのQ&Aセッションに登壇した。



今年6月に公開された『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』は、修学旅行中に不慮の事故にあって命を落とした男子高生・大助(神木隆之介)が、地獄で出会ったロックバンド・地獄図(ヘルズ)を率いる赤鬼のキラーK(長瀬智也)の指導のもと、現世への転生を目指す作品。

本作は宮藤によると「地獄を舞台にした青春ロックミュージカルコメディ」。「映画を撮るとき、どうしても『映画らしくしなきゃ』って、無意識に舞台っぽい部分を封印しようと構えちゃうところがあった」と舞台からキャリアをスタートさせた宮藤ならではの悩みを明かす。しかし「舞台っぽさを隠さないで、自分のスキルとしてうまく使えないか?」と思い、舞台らしい演出を取り入れたと話し、「地獄っていう設定だからできた」と撮影を振り返った。

本作の“地獄パート”では「グラフィックを専門にやっている人たちにはかなわないと思った」という理由から、CGを使わず美術セットを用いたアナログな撮影となった。「(CGを使わなかったおかげで)長瀬くんが自由に演技して、(COZY役の)桐谷健太くんが合わせて、みんながついていく。毎日同じ場所に行くから舞台みたいで連帯感があった」と撮影を回顧。同時に「邪子役の清野(菜名)さんの素顔をほとんど見ていなくて、最近顔を見てこんな顔だったんだとわかった」と笑いを誘った。

客席から質問を受ける場面では、「7回観た!」「私は12回!」と熱狂的な観客からの鋭い質問に終始タジタジ。
「『2』をやる予定は?」と続編について聞かれると、「やるなら早くいってくれないと!地獄のセット、記念撮影して捨てちゃいましたから」と悔やみながらも、「普通の映画って『1』で死んだ人は『2』に出れないんですけど、この映画はみんな出られるんですよね。永遠に続けられますね。」と含みを持たせた。
また、海外メディアからの「嫌いなキャラクターは?」との質問には、悩んだ末に「じゅんこ(皆川猿時)かな…?」と答え、観客からは「え〜!」と驚きの声が上がった。さらに劇中で好きな楽曲を尋ねられた宮藤は「スーサイド」と答え、「『中学生円山』とか『少年メリケンサック』でも出てくるけど、映画の中でバカにされる音楽を作るのが得意」と笑顔を浮かべた。

最後に、「主人公の成長物語」を描く映画が多い中、本作での大助の成長の無さについて質問が飛ぶと、「映画は2時間しかないから人ってそんなに成長しないだろうと。神木くんの大助は成長しないけど、周りの人たちが変わっていく。そういうほうが自分には合ってると思う」と自身の演出を説明した。

第29回東京国際映画祭は11月3日まで開催。



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