長澤まさみ&松田龍平、夫婦役で初共演 黒沢清監督「散歩する侵略者」

「散歩する侵略者」 ©2017『散歩する侵略者』製作委員会

黒沢清監督の最新作『散歩する侵略者』で女優の長澤まさみと俳優の松田龍平が初の夫婦役を演じることがわかった。


本作は前川知大率いる劇団イキウメの同名舞台作品を、“映画らしい”大胆なアイデアに感銘を受けた黒沢清監督が、長年の構想期間を経て映画化。

数日間の行方不明の後、不仲だった夫がまるで別人のようになって帰ってきた。急に穏やかで優しくなった夫に戸惑う加瀬鳴海(長澤まさみ)。夫・加瀬真治(松田龍平)は毎日散歩に出かけて行く。
同じ頃、町では一家惨殺事件が発生し、奇妙な現象が頻発する。ジャーナリストの桜井(長谷川博己)は取材中に一人、ある事実に気づく。やがて町は急速に不穏な世界へと姿を変え、事態は思わぬ方向へと動いていく。

主人公・加瀬鳴海を演じる長澤まさみは、脚本を読んで本作出演を熱望。突然、別人のようになって帰ってきた夫に「地球を侵略しに来た」と告白され翻弄される妻という難役と格闘しながら、女性が憧れる強い女性像を熱演している。
鳴海の夫・加瀬真治役は松田龍平。「侵略者に体を乗っ取られた男」という前代未聞の役柄に「彼以外には考えられなかった」という黒沢監督や製作陣からの熱烈なオファーに応えた。絶妙なリアリティをもってキャラクターを演じ、作品に大きな説得力を与えている。
意外にも今回が初共演という2人だが、想像を超えた事態に直面し、立ち向かう夫婦の喜怒哀楽を、息のあったコンビネーションで演じている。

また、町で発生する一家惨殺事件を追ううちに「侵略者」と行動をともにすることになるジャーナリスト・桜井役には長谷川博己が決定。『シン・ゴジラ』での正義感溢れる内閣官房副長官から一転、クールさと熱さを併せ持つ人間臭いアウトローなジャーナリストという真逆の役どころに挑んでいる。

さらに、まだ未発表ながら、このほか主役級の豪華俳優陣が多数出演するとのことなので、続報を待ちたい。
映画『散歩する侵略者』は2017年9月16日(土)全国公開。

■長澤まさみ(加瀬鳴海役)コメント

出演オファーを頂いた時は、私でいいのかなと思うほど本当に嬉しかったです。普遍的な日常の中で、気づかないうちに静かに何かが動き出している…というような、現実味のあるフィクションが好きなので、脚本はのめり込んで一気に読みました。女性として、鳴海の気持ちに共感しながら、真治のことを家族として大切に思えるようにしようと思って演じました。真治役の松田龍平さんは、そんな思いを常に受け止めてくれて、とても助けられました。
黒沢監督は、細かく丁寧にお芝居をつけてくださるのですが、怒ってばかりの役だったので、いい意味で、こんなに大変で辛い現場は久しぶりだなと思いました。毎日ふらふらになりました。作品の中で描かれているようなことが、現実の世界でも起こっているかもしれないというドキドキを、ぜひ楽しんで頂けたら嬉しいです。

■松田龍平(加瀬真治役)コメント

脚本を読んだ段階では、「侵略者」に体を乗っ取られた男という真治の設定が想像しきれなくて、逆に何もこだわらずに撮影に臨みました。黒沢清監督と初めてご一緒できることも嬉しかったですが、黒沢監督にヒントをもらいながら、役を埋めていきました。
「侵略者」がやってくる、というシンプルでわかりやすい話なのに、いろんな視点で楽しむことができるのがこの作品の魅力だと思います。鳴海と真治という、壊れかけた夫婦の関係性、真治が鳴海の心を取り戻していく話でもありますし、一方で「侵略」のあり方を描いていく話でもある。自分の身の回りのことに置き換えて観られると思います。笑える要素もあるし、アクション映画か?というような部分もあるし、自分が出演していないところでも楽しみなシーンがたくさんあります。様々な面白さのある、幅の広い映画になるのではないかと思います。

■長谷川博己(ジャーナリスト・桜井役)コメント

黒沢清監督作品に出演できたことをとてもうれしく思います。
「侵略者」と行動をともにしていくジャーナリスト桜井役です。
黒沢監督の作品は多く拝見していますが、撮影前に「(監督の)今までの作品のことはすべて忘れてください」と仰っておられました。何か新しいことに挑戦されようとする監督の意思に心躍りました。
 ラブストーリーでもあれば、男同士の友情を描くノワール映画的な要素もあります。ジャンルを飛び越えた、すごい映画になるんじゃないかと楽しみにしています。

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