「笑うのは体にいい!」歌手で看護師、瀬川あやかが「ニコニコニッコリ2ッ5リツアー」で笑顔を処方

瀬川あやか

歌手と看護師の活動を両立する異色のシンガーソングライター・瀬川あやかが、1stアルバム「SegaWanderful」を携えて行った「”SegaWanderful” LIVE TOUR 2017 ~ニコニコニッコリ2ッ5リツアー~」が、5月5日の北海道・札幌公演をもって幕を閉じた。彼女にとって初めての全国ワンマンツアー。ここでは4月28日に開催された東京公演をレポートする。

■「みんなの笑顔を集めたい」彼女ならではの観客への配慮も

3度目のプレミアムフライデーが実施された4月の最終金曜日、春らしい穏やかな陽気の中、会場となった恵比寿CreAtoには、カジュアルな装いの若者からスーツ姿のサラリーマンまで、瀬川の幅広いファン層を示す老若男女が集った。

定刻すぎ、オーディエンスの手拍子に促されてステージに登場すると、今作に収録された「いつでも恋はカメレオン」からライブをスタート。ワンフレーズ歌ったところで「いくぞ東京~!!」と元気一杯にオーディエンスを煽り、軽やかに歌い上げて2曲目「The Brightest Woman」へ。

「ニコニコニッコリ2ッ5リツアー」東京公演の模様

「ニコニコニッコリ2ッ5リツアー」東京公演の模様

オールスタンディングのフロアに埋もれてしまいそうなほど小柄な瀬川だが、ステージに用意された人ひとりが乗れるサイズの踏み台に彼女が乗ると、フロア後方からもその姿がよく見える。実はこれは後方の観客から自分の顔がしっかり見えるように、また自分からも後方の観客の顔が見えるようにという彼女の配慮。「いつも通り厚底も履いてきたし、お立ち台も用意していただきました!だから、皆さんの顔も見えてます!」という言葉通り、客席の1人ひとりに視線を配りながら歌う姿が印象的だ。

「今日は、小さなニッコリから大きなニッコリまで、み~んなの笑顔を集めたい」と宣言し、「ベストフレンド」「ロンリーガール」と続く。
前日4月27日はツアータイトルにもなっている、瀬川の25歳の誕生日。毎回、風変わりなタイトルが付けられている瀬川のライブだが、今回のツアータイトル「ニコニコニッコリ2ッ5リツアー」は、自身の年齢と会場を笑顔で満たしたいという想いをかけて付けたといい、「笑うのって本当に体にいいんですって!」と“現役看護師”の顔をのぞかせる。「健康にも良いし、運気が良くなるんだって。だから、せっかく同じ時間を共有できるこの空間を利用して、少しでも多く良い運気を届けていきたいと思います」とファンに語りかけた。

その後、アルバムのリードトラックとなっている「妄想スニーカー」では、観客に振付をレクチャー。ポップなメロディーにのってキュートな笑顔を振りまきながら、手を叩いてステージ上を跳ね回る瀬川。サビではレクチャーした振付を観客と一緒に踊り、会場の一体感を増していった。

■バラードコーナーで魅了、東京公演限定曲でシンガロング

ここから、フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』のエンディングテーマ「サンサーラ」を皮切りにバラードコーナーへ突入。伸びやかな高音を響かせて会場を魅了した。
元気で明るい楽曲のイメージが強い瀬川だが、今作「SegaWanderful」にはバラード曲「声」も収録。客席から「『声』いいよ」との声が飛ぶと、「やだ~、今から歌うの」と曲フリを先読みされて照れ笑い。

瀬川あやか

瀬川あやか

「毎日生きていると、いい時だってあるし、ダメな時だってある。悲しい時には寄り添える歌を、元気な時はもっと元気になれる歌を、と思っていろんなジャンルの曲を書いているんですが、その中でも数少ないバラード曲『声』を皆さんの心に届くように歌います」と話してから「声」「タイムマシン」の2曲を披露。バラードをしっとりと丁寧に歌いながらも、フロアを見やっては観客に微笑みを向ける瀬川。観客はそんな彼女の歌声と表情にぐっと引き込まれていった。

バラード3曲を歌い終えると、ライブは早くも折り返し地点。「次に歌うのは、東京公演限定曲です!」とフロアの期待感を煽る。拍手が沸き起こる中、「と言っても、自分に向けたバースデーソングです」と明かして会場を笑わせ、「ハッピーハッピーバースデー」を歌唱。拳を振り上げて歌う瀬川の歌声にオーディエンスも拳を高く掲げて応え、シンガロングで彼女の誕生日を祝福した。

瀬川あやか

瀬川あやか

続けて2ndシングル「恋の知らせ」を披露すると、ギターを抱えて「盛り上がってますか~!? ニッコリしてますか~!?」とフロアを煽り、「High Five!」へ。背後の大型LEDビジョンには今作のジャケット写真を彷彿とさせるようなカラフルなハートや音符が舞い、オーディエンスはツアータオルを掲げて盛り上げる。続く「はりーあっぷ」では、ギターをタンバリンに持ち替えて、ノリの良いナンバーを軽快に歌い上げた。

ライブ本編は早くも最後の1曲を残すのみ。瀬川は「ライブを始めた頃、お客さんがゼロの時もありました。スタッフさんに申し訳ないなと思う瞬間もたくさんあって、すごい悔しくて、それでも音楽が大好きで、小さい頃からみんなの前で歌いたいなってずっと思ってたんですけど、やっぱり自信がなかったりとか不安だったりすることってたくさんあって、そんな未熟者な私でも何かできることがあるんじゃないかなって思いながら向き合うことで、こうやって皆さんに会うこともできたし、やってきて良かったなって思うことがたくさんあります」と万感の思いを伝える。「皆さん1人1人のおかげでこうして歌を歌えていると、心から思っています。皆さんのニッコリした顔を吸収して、私もこれから頑張っていきたいと思います」と、アルバムの最後にアコースティックver.で収録されている「未熟なうた」を情感たっぷりに歌い上げた。

■アンコールで瀬川を驚かせた2つのサプライズ

アンコールに応えて、紫色のツアーTシャツに着替えて再登場。自身の原点である弾き語りを披露するためキーボードの前に座り、「ごめんなさいね、後ろの人ちょっと見えにくいかとは思うんですが……」と恐縮気味。すると、彼女の言葉を受けて、フロア前方のファンが自主的に座りはじめる。思いがけない光景に「え~っ!感動する~!」と目を丸くする瀬川。後ろのファンも次々に座っていき、最終的には最後列を残してフロアのほぼ全員が床に腰を下ろす形に。これには瀬川も「すごい!ありがとうございます。いや~、心が洗われます」と感激しきりだった。

瀬川あやか

瀬川あやか

キーボードの弾き語りで「カレイドスコープ」を届けたのち、「最後にもう1曲、バンドメンバーと」とバンドメンバーを呼び込むと、キーボード奏者だけがステージに姿を現し、弾き始めたのは「Happy birthday to you」。サプライズに「え~っ!?」と驚きの声をあげる瀬川。続いて他のバンドメンバーがバースデーケーキをステージに運び込み、会場全体で「Happy birthday to you」の大合唱となった。
祝福の拍手を浴びながらロウソクの炎を吹き消すと、バンドメンバーに促されて抱負を述べることに。
「(25歳は)もっと大人だと思ってたんです。もっと自分でいろんなことができると思ってました。でも全然できてなかった。みんなのことが大切すぎて、恩返しをしようと思って活動しているんですけど……」と言葉を詰まらせ、目頭を押さえる瀬川。会場の「泣くなー!」の声に「泣いてないよ!」と強がりながら、「だって、みんな超最高なんだもん!」と感極まって涙。会場は温かな感動に包まれた。
ファンが見守る中、「私なりに、それでも私の全力で、皆さんに恩返しをしていけるよう頑張ります」と誓い、最後にメジャーデビューシングル「夢日和」を元気一杯に熱唱した。

全15曲を歌い終え、バンドメンバーが去ったステージに1人残ると、「皆さん本当にありがとうございました。もっともっと成長した姿を見せてやりますので、乞うご期待ということで、また遊びに来てくれますか~!?」と客席に問いかけ、観客は大きな拍手と声援でそれに応える。最後は出身地である北海道の方言で「したっけね~」と手を振ってステージを後にした。

メジャーデビューから1年足らずでありながら、今後の活躍に期待が膨らむパフォーマンスを見せ、冒頭の宣言通り、会場全体を笑顔で満たした瀬川あやかの初ワンマンツアー初日。金曜の夜、会場に集った人々にとってはまさに“プレミアム”な一夜となった。

“SegaWanderful” LIVE TOUR 2017 ~ニコニコニッコリ2ッ5リツアー~

4月28日(金)@恵比寿CreAto
東京公演セットリスト
M1. いつでも恋はカメレオン
M2. The Brightest Woman
M3. ベストフレンド
M4. ロンリーガール
M5. 妄想スニーカー
M6. サンサーラ
M7. 声
M8. タイムマシン
M9. ハッピーハッピーバースデー
M10. 恋の知らせ
M11. High Five!
M12. はりーあっぷ
M13. 未熟なうた
EN1. カレイドスコープ
EN2. 夢日和

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