[Interview] デビュー10周年、清水翔太がこれまでのアーティスト人生を赤裸々告白!

清水翔太インタビュー

2017年、デビュー10周年イヤーを迎えたシンガーソングライター清水翔太が、6月28日に通算7枚目のアルバム『FLY』をリリースする。10年という節目も「特別意識をしていない」と語った清水だが、本アルバムには彼の大きな思いが詰まっていた。


2008年に「HOME」でメジャーデビューを果たした清水は、現在までシングル23枚、オリジナルアルバム7枚をリリースしているが、「再スタートという意識が強い」と本アルバムへの位置づけを語る。「再スタート」。そこにはどんな思いが込められているのか――。

「(2015年に発売された)ベストアルバム『ALL SINGLES BEST』より前は、J-POPに寄せるというか、周囲の意見を聞いて、自分自身で『違うな』って思っても、自分を発掘してくれた人なんだという思いがあったので、そのイメージに寄せていくという作業を続けていたんです」。
しかし、そうしたスタンスで作ったアルバムは、本人曰く「まあ売れなかった」らしい。セールス的には決して不調というイメージはないが、あくまで清水の基準ではという話だ。

清水翔太

清水翔太

「このままやっていても無理だと思ったし、自分が本当にやりたいと思っていなかったことが“清水翔太のすべて”と思われるのが悔しかった。だからベストアルバムを出したぐらいから、活動休止するか、本当に辞めてしまおうと思ったんです」。
実際、清水は渡米し、ロサンゼルスで家を探すという具体的な行動をとったという。しかし「でも『俺まだ何もやってねーし』って思ったんです。それなのにアメリカ行くとか、逃げているみたいでダサいなって。どうせなら、自分のやりたいことをやり倒して散ろうと思い直して、『PROUD』ってアルバムを去年の3月にリリースしたんです」と語る。

清水にとって転機となる作品。「とは言ってもそんなに売れなかったんですけれどね」と苦笑いを浮かべるが、手応えはつかんだという。「ライブには人が入ってくれたし、『翔太くん、難しい感じに変わっちゃったな』ってファンも感じるのかなって思っていたら『こういう作品を待っていた』って意見も多かったんです。このスタンスでヒットを出せたら、自分にとっても一番おもしろいなって思ったので、もう少し頑張ってみようってことになったんです」。
『PROUD』発売後に出したシングル「My Boo」のチャートの動きでも、方向性は間違っていなかったと実感した。「セールス的にも、これまでの作品とは違った動きをみせたし、多くの人にも評価してもらえたんです。この方向性は間違ってなかったって自信になりました」。



こうして清水の“最もやりたいこと”をブラッシュアップして出来上がったのが、ニューアルバム『FLY』だ。「絶対これが売れる!みたいなところで曲作りをしていない。思い切り好きなところで腹をくくって作ったんです。でもだからといって売れなくてもいいとは思っていません。セールス的にもしっかり結果を出さなければダメという気持ちは強い。そうしなければ主張できませんからね」としっかりプロとしての責任を自覚している。

「自分を解き放った状態でしっかり売れる」。清水がこだわっている部分だ。そこには自身の苦い経験がある。「最初売れたのですが、そこから急下降した。器用だからこそ、いろいろな人の意見を聞きすぎて、自分を見失い、結果的には個性がなくなる。俺は、俺みたいな思いを他の若い人にしてほしくない。だからしっかりと売れることが必要なんです」。

そんな渾身の思いで作り上げた『FLY』だが、「ここがすべてじゃない」と涼しげな表情で語ると、続けて「こうした軽やかさも、このアルバムの良さだと思う」と付け加える。自身にとってこだわり抜いた作品だが、決してここがゴールではないという意志表示だ。それでも「最後の最後まであきらめないで作りました。取り巻く環境も、これまでの作品よりも明らかにいい雰囲気になっています」と自信をのぞかせる。

「いまの日本ってすごくおもしろくなってきているんです。ヒップホップの若いアーティストたちもメチャクチャいい曲作っていて、バンドもお洒落な人たちが多い。まだコアな部分が多いのですが、メジャーにもそういうエッセンスが広がってきている」と音楽シーンについて語ると「俺は、コアな部分とメジャーなところの架け橋に位置していると思うんです。その意味で煽りですが、センスが良い人は絶対手に取って聴いて欲しいです」と静かながらも、熱いメッセージを送ってくれた。(取材・文:磯部正和)

清水翔太 プロフィール

ソウルミュージックに魅せられた事をきっかけに作詞・作曲、そしてアレンジまでこなす天才肌のシンガー/ソングライター。
時に力強く、時に儚く歌い上げ、感情豊かな歌唱からラップまでこなせる日本では稀有なマルチな存在。
2017年2月にデビュー10年目を迎えた。

「Shota Shimizu Live Tour 2017 “FLY”」

広 島 2017年7月4日(火) 上野学園ホール open 18:00 / start 19:00
島 根 2017年7月7日(金) 島根県民会館 大ホール open 18:00 / start 19:00
鹿児島 2017年7月9日(日) 鹿児島市民文化ホール 第1ホール open 17:00 / start 18:00
宮 城 2017年7月14日(金) 仙台サンプラザホール open 18:00 / start 19:00
愛 媛 2017年7月17日(月・祝) 松山市民会館 大ホール open 17:00 / start 18:00
静 岡 2017年7月22日(土) 静岡市民文化会館 大ホール open 17:00 / start 18:00
三 重 2017年7月23日(日) 桑名市民会館 open 17:00 / start 18:00
岩 手 2017年7月27日(木) 盛岡市民文化ホール 大ホール open 18:00 / start 19:00
石 川 2017年8月2日(水) 本多の森ホール open 18:00 / start 19:00
長 野 2017年8月4日(金) キッセイ文化ホール 大ホール open 18:00 / start 19:00
東 京 2017年8月12日(土) 日本武道館 open 17:00 / start 18:00
    2017年8月13日(日) 日本武道館 open 16:00 / start 17:00
大 阪 2017年8月20日(日) 大阪城ホール open 17:00 / start 18:00

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