[Interview] 声優アイドル界に新風 秋元康が手掛ける“デジタル声優アイドル”22/7がデビュー

(左から)宮瀬玲奈、海乃るり、花川芽衣

AKB48グループの生みの親である秋元康氏と、乃木坂46欅坂46などが所属するソニー・ミュージックレコーズ、数多くのヒットアニメを手掛けてきたアニプレックスの3者がタッグを組んで送り出すデジタル声優アイドル・22/7(ナナブンノニジュウニ)が、9月20日にデビューシングル「僕は存在していなかった」をリリースする。


昨年末に応募総数10,325名の中から選ばれた11人のアーティストと彼女たちが演じるキャラクターで構成される22/7は、それぞれがアニメ界屈指のクリエイターによって生み出されたキャラクターの声を演じると同時に、ライブではメンバー自身がパフォーマンスを行い、ライブやMusic Videoにモーションキャプチャーによる映像表現を取り入れるなど、2次元と3次元を融合させ、従来の声優ユニットとアイドルグループのどちらとも一線を画した新しいプロジェクトだ。
今回、デビューを目前に控え、今まさに大きな1歩を踏み出そうとしている22/7から、メンバーの海乃るり、花川芽衣、宮瀬玲奈の3人に登場してもらい、話を聞いた。

■お姉さんっぽい見た目にギャップあり?の、海乃るり

――まもなくメジャーデビューということで、まずはこれから皆さんを知る人に向けて、1人ずつ自己紹介をお願いします。

海乃 はい、海乃るりです。趣味がアイドルさんの表情研究で、特技がフルートを吹くことです。それと、最近はおざなりになってしまっているんですけど、殺陣を少しやっていました。

海乃るり

海乃るり

――殺陣を習っていたというのは珍しいですよね。なぜ殺陣をやろうと思ったんですか?

海乃 もともと声優さんになりたかったんですけど、声優って体も動かせたほうがいいかなと思ったんです。殺陣は体の芯がブレない動きを身につけられるので、芯のブレない演技に通じるものがあるかなと思って習い始めました。

――なるほど。アイドルの表情研究というのは、パフォーマンスしている時の表情ですか?

海乃 そうです!アイドルさんがすごく好きで、なかでも表情が素晴らしい方に惹き込まれます。目の動きひとつとっても、バラードでは瞬きがゆっくりだったりするのを意識して見ていて、特に松井玲奈さんや柏木由紀さんをよく見ていました。

――では、メンバーから見た海乃さんはどんな人でしょう?

宮瀬 おてんば娘のイメージ(笑)。背も高くて容姿も綺麗で、どっちかっていうと見た目ではお姉さんっぽくみられがちなのかなと思うんですけど、実際は可愛らしい部分も多くて、さっきも指(の関節)が鳴っちゃった時に、普通なら自分で「あ、鳴っちゃった」と思うだけで何も言わないのに、るーりー(海乃)はボソッと言っちゃうんですよ。「あ、指鳴っちゃった」って(笑)。そういうところがツボで、るーりーの行動を見ていて飽きないです。

海乃 取材を受けている最中に「ポキッ」って鳴ったんですよ!言わないと喧嘩売ったみたいになると思いまして……

宮瀬 誰もそんなこと思わないよ!(笑)

――では、演じているキャラクターについても教えてください。

海乃 戸田ジュンちゃんというキャラクターを演じさせていただいています。彼女は「お嬢様・ツンデレ」という属性で、人見知りなんですけど、仲良くなった人にはすりすり擦り寄っていくような、猫みたいな子です。ツンデレということで、ツンツンしているんだけど、自分の夢に向かって一直線に進んでいくような芯の強い子です。私とはかけ離れた子なので、研究し甲斐があります。

■「気遣い上手」メンバー愛あふれる宮瀬玲奈

――続いて、宮瀬さん。

宮瀬 はい、宮瀬玲奈です。最近は将棋にドハマリしてまして。今、将棋ブームですけど、ブームに乗ったと思われたくなくて、段取得者を目指して本気でやっています!四間飛車とか美濃囲いとか、いろんな戦法があるんですけど、そういうのが本当にユニークで奥深いんです。今後、将棋のイベントのお仕事があったらいいなと思っています。
あとはカフェ巡りが趣味で、いろんな駅で降りて、そこにあるカフェに入ったり、可愛いインテリアが好きなので写真を撮ってストックしてます。メンバーの写真もよく撮っているので、今はまだブログとかないんですけど、今後始まったらいっぱい写真を載せたいなと思ってます。
私もアイドルさんが好きで、乃木坂46の白石麻衣さんやNMB48の山本彩さんのように、可愛いだけじゃなくて芯のあるかっこよさを持った方が好きなので、私も可愛く芯のあるかっこいいアイドル、声優になりたいなと思っています。

宮瀬玲奈

宮瀬玲奈

――お二人から見た宮瀬さんは?

花川 かっこいいお洋服も似合うし、可愛いお洋服も似合うし、どっちも着こなせるところが羨ましいなって思います。

海乃 気遣いがすごく上手な子だなと思っています。私が落ち込んでいると、さりげなく「ねーねー、るーりーるーりー」って無邪気に近寄ってくるんですけど、でも周りに聞こえないように小声で「何かあった?」って聞いてくれたりして、それが心の支えになっています。

宮瀬 嬉しいです(笑)。なかなかこういうことを聞けることはないので。メンバー大好きなので、これからも一緒に頑張りたいなって今あらためて思いました。

――演じているキャラクターについて教えてください。

宮瀬 私が演じる立川絢香ちゃんは、見た目はすごくフワフワしていて、イメージカラーもピンクで、可愛らしい女の子なんですけど、属性が「攻撃的・武闘派」で、一番ギャップのあるキャラクターなのかなって思います。
攻撃的っていうのはただ単にズバズバ言うだけじゃなくて、ちゃんと芯のある女の子なんだろうなと解釈していて、可愛いだけじゃなくてかっこいい女の子だと思っています。

■「本人も小動物みたい」動物を愛する花川芽衣

――では、花川さんお願いします。

花川 花川芽衣と申します。特技はうさぎの種類を当てることです。最近ハマっているのは動物観察。家の近くに鳩がいっぱい生息していて、ポッポポッポ言ってるので、それを眺めてます(笑)。鳩にもいろんな個性があるんですよ。食べ物に夢中になっている鳩とか、ひとりで眠っている鳩とか、いろんな個性があって、見ていて癒されるので、最近は鳩観察が私の癒やしです。

――うさぎの種類を当てられるというのは、どういうところで見分けるんですか?

花川芽衣

花川芽衣

花川 毛の長さとか、耳の長さとか、垂れてるか立ってるかとか、体の大きさとか、顔つきも全然違うので、そこで見分けてます。

――それは、どうやって覚えたんですか?

花川 実家でうさぎを飼っていて、“のんちゃん”っていうんですけど、のんちゃんがちゃんと幸せになれるように(うさぎについて)勉強しようと思って、うさぎの本を買って勉強していたらいつの間にか覚えました。

――優しいですね!ではメンバーから見た花川さんを。

宮瀬 うさぎが好きで、本人も小動物みたいで可愛らしいです。お家が近くて一緒に電車で帰るんですけど、お仕事で遅くなった時に満員電車に2人で乗ると、2人とも背がちっちゃい方なので、よく押されて遠くに離れていっちゃうんですよ。私は人の波を避けて空いているスペースにサッと入ったりするんですけど、芽衣を見たら流れに押されまくってて、そういうのを見て可愛いなって(笑)

――担当しているキャラクターについて教えてください。

花川 斎藤ニコルちゃんはアイドル性が高い女の子で、「可愛いは正義」っていう台詞にも表れていると思うんですけど、自分のポリシーをちゃんと持って生きている女の子だなと思います。「本当の自分はどうでもいい」って言っているくらい、自分の理想としているものがちゃんとあるんだなと感じます。

■オーディションを受けた経緯と結成からデビューまで

(左から)宮瀬玲奈、海乃るり、花川芽衣

――22/7は秋元康さんが総合プロデュースを手掛ける“デジタル声優アイドル”としてメンバーが募集されました。メンバーそれぞれに演じるキャラクターがいたりと、かなり独創的なプロジェクトだと思いますが、あえてこの22/7のオーディションを受けた理由を教えてください。

花川 私は小さい頃からアイドルさんと声優さんのどちらにも憧れていたんですけど、なかなかオーディションを受ける勇気が出なかったんです。でも上京してから私と同年代の方々がたくさん活躍されているのを見て、このままじゃダメだなと思うようになりました。オーディションを探したらこのオーディションが目に止まって、アイドルも声優もできるということだったので、自分にピッタリだなと思って受けました。

宮瀬 アニメやドラマを見て心を動かされる経験があったので、小さい頃から表現者の方に対する尊敬と、私も受け取る側じゃなくて、いつか発信する側になりたいという気持ちをずっと持っていました。可愛いものが大好きなのでアイドルさんも小さい頃からずっと見ていて、声の演技の声優と、歌やダンスで表現するアイドルと、いろんな表現方法に挑戦できる、すごく魅力的なプロジェクトだと思って応募させていただきました。

海乃 私はもともと声優さんにすごく憧れを持っていて、オーディションを受けたりもしていました。それに、AKB48さんなどの秋元康さんがプロデュースしているグループも大好きで、このオーディションを見た時に、ずっと憧れていた声優さんと秋元康さんという組み合わせで新しいプロジェクトが始まることに胸がドキドキして、すごくやり甲斐のあるグループになるんだろうなと思って、応募しました。

――皆さん声優にもアイドルにも憧れがあったんですね。そして昨年のクリスマス・イブに最終審査に合格して、今日までデビューに向けてどんな準備をされてきたんですか?

宮瀬 最終審査が終わってからからずっとレッスンをさせていただいています。声優演技レッスンは2人の先生によるそれぞれ異なる内容の授業で、「自分に合った表現方法を見つけてほしい」と言っていただきました。
何もできないところからスタートして、メンバーみんなで切磋琢磨して、涙して、お互い支え合って歩んできたので、今回デビューさせていただくことになって、いろんな感情が湧いてきます。

――特に大変だったことは何ですか?

花川芽衣

花川芽衣

花川 自分を表に出す、自分の思いを人に伝えるということが苦手だったので、そこはどうやったらいいのか全然わからなくて、すごく試行錯誤しました。今は……最初の頃に比べたらちょっとは変われたんじゃないかなと思います。

海乃 私もなんでも自己完結、自己満足で生きてきたので、ダンスも歌も演技も全部「伝える」ことを意識しないといけないというのが、今でも課題です。

宮瀬 私もどちらかと言うと自分の思いを表に出せなくて、殻に閉じ篭っちゃっている状態だったので、それを解放するのがすごく大変だったのを覚えています。もっと自分を出していいと言われて、でも出していいと言われても出せなくて。先生にすごく助けていただいて、精神的にも成長させていただきましたし、心を動かして人に伝えるということを学ばせてもらいました。

――花川さんは青森出身、宮瀬さんは福岡出身ですが、イントネーションの違いに苦労したりということは?

宮瀬 ずっと福岡で育ってきて上京したので、やっぱり戸惑うことはありました。普通の発音だと思っていたのが違ったり、西の方は語尾があがる傾向にあるみたいで、そこをレッスンで指摘していただきました。

花川 だいたいわかるんですけど、わからないところは電子辞書で調べてちゃんとしたアクセントで言えるようにしています。津軽弁は訛りが強くて、たぶん通じないから「絶対出さないようにしよう」って心に決めているので、出したことないと思います。

■デビューシングル「僕は存在していなかった」

――デビューシングル「僕は存在していなかった」に収録されている3曲について教えてください。

花川 表題曲の「僕は存在していなかった」の「他の花と比べていた ずっと一人絶望して」という歌詞が個人的にすごく共感できる部分です。自分はすぐ他の人と比べてしまうところがあって、みんなは上手く出来ているのに自分はなかなかできないって落ち込んでしまうところがあったので。でも最後は、自分は自分でいいんだっていう成長していく歌詞なので、そこも共感できます。

宮瀬 「地下鉄抵抗主義」は、勢いのあるアップテンポな曲なんですけど、戦いに行くぞっていう曲でありながら、「目に見えない銃を取れよ」とか「傷つけない弾を込めろ!」とか、人を傷つけて前に進んでいくのではなく、結局は自分を高めながら立ち向かう歌で、すごくかっこいいと思います。優しさもちゃんと残っていて、でも力強さが胸に響くし、なかなかない曲だなと思うのですごく好きです。

海乃 「11人が集まった理由」は、私たちのことを書いてくださった曲です。いつの間にか集まって、ぎこちなくてしょうがなかったけど、今は明日に向かってこの11人ならなんでもできる気がするぞっていう歌詞がまさに私たちのことで、全部共感できます。
初めての11人楽曲で、11人で歌って踊ることを許してもらったような気がして、曲をいただいた時はすごく嬉しかったです。

――「僕は存在していなかった」のフル3DCGアニメーションMVは、それぞれのキャラクターの声を担当するメンバーの演技がモーションキャプチャーで再現されていますが、撮影はどうでしたか?

花川 例えばキャラクターが机に座っているシーンでは、実際に机を用意して自分が座って、同じポーズをとったり演じたりしたので、自分とキャラクターが重なっていることが実感できました。

海乃るり

海乃るり

海乃 戸田ジュンちゃんは「お嬢様・ツンデレ」なので、さりげない動作もお嬢様なのかなと想像して、お嬢様感とツンデレ感を出せるように意識して演じました。

宮瀬 撮影の時はモーションキャプチャースーツを着て動いたので、完成したときの想像があまりできなくて、どうなるんだろう?と、撮ってから出来上がるまでがすごい楽しみでした。
キャラクターが動いているところを私たちもまだあまり見たことがなかったので、しかも私たち自身の動きということで、完成したMVを見た時は「動いてる!」って、嬉しかったですね。

■「アニメファンからもアイドルファンからも愛されるグループに」

――7月に開催された初ライブイベントでアニメ化が発表されましたね。

花川 アニメ化されることでこのキャラクターたちのいろんな顔を皆さんにより深く知ってもらうことができると思うので、キャラクター1人1人それぞれの個性を出していけたらいいなと思っています。

――個人での目標や憧れる人はいますか?

海乃 アイドルとしては、SKE48を卒業された松井玲奈さん。曲によって表情を変えたり、トークもお上手ですし、歌っている時の表情が本当にすごいので、目標にさせていただいています。
声優さんでは南條愛乃さんが目標で、歌もお上手ですし、声の演技では声と喋り方を全部変えていて、尊敬しています。私もそういう「これもこの声優さんだったの?」って言っていただけるようになるのが目標です。

宮瀬玲奈

宮瀬玲奈


宮瀬 22/7をもっといろんな人に知っていただきたいというのが一番にあります。そして、1度きりの人生、いろんなことに興味を持っていきたいと思っていて、例えばいま将棋をやっているのがお仕事に繋がったら嬉しいなと思いますし、天気予報のお姉さんも好きなので、ちゃんと資格を取って自分の言葉で伝えることのできるお天気お姉さんにチャレンジしてみたいです。
あと、いろんなジャンルのお洋服を着るのが好きなので、デザインまではいかなくても、いろんなお洋服をたくさんの人に知らせていく側にもなってみたいなと思っていたり、目標や願望がたくさんあります。

花川 22/7のキャラクターが多くの人に愛されたらいいなと思っているのと、個人的にはアイドルとしても声優としてもたくさん色々なお仕事をいただけるようになりたい、なろうと思っています。そこでいろんな新しいものを見たいという気持ちがあるので、アイドルとしても声優としても技術を高めていきたいです。

――最後に、グループ全体としての目標を教えてください。

花川 22/7はアニメファンの方からもアイドルファンの方からも愛されるグループになっていきたいというのが目標です。



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