満島ひかり・長澤まさみ・池松壮亮ら受賞に喜び <第9回TAMA映画賞授賞式>

第9回TAMA映画賞授賞式

「第9回TAMA映画賞」授賞式

“日本で最も早い映画賞”として国内映画賞の先陣を切る「第9回TAMA映画賞」の授賞式が18日、東京・多摩市のパルテノン多摩にて行われ、満島ひかり、長澤まさみ、池松壮亮、土屋太鳳、石橋静河、間宮祥太朗、高杉真宙ら、各賞の受賞者たちが登壇した。


「第9回TAMA映画賞」は2016年10月から2017年9月に劇場公開された作品を対象に選考され、作品賞には石橋静河、池松壮亮らが出演した石井裕也監督の『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』と、長澤まさみ、松田龍平らが出演した黒沢清監督の『散歩する侵略者』が輝いた。

最果タヒのベストセラー詩集を原作とし、都会で暮らす若者たちの出会いと恋の始まりを描いた『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』は、作品賞をはじめ、最優秀男優賞(池松)、最優秀新進女優賞(石橋)の3冠を達成。
坊主頭で登壇した池松は、「自分にはこんな賞、恐れ多くて坊主にしてきました」とジョークを飛ばして笑いを誘いつつ、「個人的にこの作品には思い入れがありまして、渾身の1本といいますか、とても大好きな作品と役でこの賞をいただけることがとても嬉しいです」と受賞を喜んだ。
また、「こんなめでたい場で言うのもなんですけど、どんどん日本映画が苦しくなっているのは誰の目にも明らか」と日本映画界が置かれた現在の状況を憂いながら、「悲観的な人間なので、こんなご時世に映画やっていていいのかなと思うこともあるんですけど、人の心に届かない映画を何本作っても同じなので、1本1本こだわって、諦めずにやっていきたい」と映画への熱い思いを語った。

『散歩する侵略者』の黒沢監督は「映画を撮りはじめて長いもので、これまでいくつかの映画祭で賞をいただいております。ただ、ほとんどが監督賞や審査員特別賞。今回やっと、最優秀作品賞をいただきました。こんなに嬉しいことはありません」と感無量の表情を見せた。
同作からは長澤まさみが最優秀女優賞、高杉真宙が最優秀新進男優賞を受賞し、この日の授賞式に出席。
長澤は「素敵な賞をいただけて本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。まだまだこの先お芝居を頑張っていきたいなと思う気持ちがまた強くなりました」と笑顔。今後の女優業について、「観てくださるお客様が楽しんで、それを観たことが自分にとって価値のあるものだって思ってもらえるような作品づくりをしていけるよう、努力していかなくちゃいけないなと思っています」と気を引き締めた。

もう1人の最優秀女優賞は『海辺の生と死』『愚行録』での演技が評価された満島ひかり。
満島は『愛のむきだし』(2009)で第1回TAMA映画賞の最優秀新進女優賞を受賞しており、「すごくたくさんの人がいらっしゃっていて驚きました。1回目とは様子が違って、8回目ともなるとすごくいろんなことがスムーズで、楽屋に置いてあったマカロンにもTAMA映画賞のマークが入っていたりして、『あ、なんかちょっと余裕があるな』なんて感じました」と、年々注目度とともに規模を拡大してきた同賞の変容ぶりに言及して笑いを誘った。

TAMA映画賞は、毎年多摩市で開催される映画祭「TAMA CINEMA FORUM」に設けられた映画賞。多摩市及び近郊の市民からなる同映画祭の実行委員が「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる“いきのいい”作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰する。
「第27回映画祭 TAMA CINEMA FORUM」は11月26日まで開催。(11月20日は休映)

第9回TAMA映画賞受賞者及び受賞作品

■最優秀作品賞:
『散歩する侵略者』(黒沢清監督、及びスタッフ・キャスト一同)
『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』(石井裕也監督、及びスタッフ・キャスト一同)
■特別賞:
湯浅政明監督、及びスタッフ・キャスト一堂(『夜明け告げるルーのうた』『夜は短し歩けよ乙女』)
富田克也監督、及びスタッフ・キャスト一同(『バンコクナイツ』)※授賞式は欠席
■最優秀男優賞:
浅野忠信(『幼な子われらに生まれ』『沈黙 -サイレンス-』『淵に立つ』『新宿スワンII』)
池松壮亮(『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』『続・深夜食堂』『デスノート Light up the NEW world』『永い言い訳』)
■最優秀女優賞:
満島ひかり(『海辺の生と死』『愚行録』)
長澤まさみ(『散歩する侵略者』『銀魂』『追憶』『金メダル男』)
■最優秀新進男優賞:
間宮祥太朗(『トリガール!』『帝一の國』『劇場版 お前はまだグンマを知らない』『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』)
高杉真宙(『逆光の頃』『散歩する侵略者』『トリガール!』『想影(おもかげ)』『ReLIFE リライフ』『PとJK』)
■最優秀新進女優賞:
石橋静河(『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』『PARKS パークス』『密使と番人』)
土屋太鳳(『トリガール!』『PとJK』『兄に愛されすぎて困ってます』『金メダル男』)
■最優秀新進監督賞:
菊地健雄監督(『ハローグッバイ』『望郷』)
瀬田なつき監督(『PARKS パークス』)

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