[Interview]知英がアーティスト・JYとして岩井俊二とコラボ!芸能活動のモットーは「何でもやります」

JY(知英)

「よく“目標は何ですか?”と聞かれることがありますが、目標も決めていないし、なるようになるさと思うようにしているんです。考えすぎると動けなくなるので、“何でもやります”という気持ちなんです」。

日本で活動して4年。女優としても活動中の知英が、アーティスト・JYとして新たな挑戦をする。新曲となる「星が降る前に」(3月28日発売)では映像作家の岩井俊二と初コラボ。岩井が歌詞とMV監督を務めるほか、岩井をはじめ、亀田誠治、Seiho、Monjoe、山本加津彦ら5人のクリエイターがそれぞれプロデューサーとなり、同一歌詞で5曲もの「星が降る前に」を誕生させる。


前代未聞ともいえるプロジェクトのミューズとなったJYは「岩井さんの歌詞だからこそ実現できたプロジェクト。岩井さんはアジア圏でも有名なクリエイター。そんな方とご一緒できるなんて夢のよう」と謙遜するが、女優、歌手、監督業にも挑戦してきたJY(=知英)というクリエイターに、同じクリエイターとして岩井が触発されたのは想像に難くない。

そもそも「星が降る前に」の歌詞も、JYの無意識のつぶやきから生まれたものだ。「あるとき、アメリカで偶然岩井さんと出会って、一緒にお食事をしたことがありました。その帰りの車中で、見上げた夜空の月があまりにも綺麗だったので、私が自分のカメラで写真を撮ったんです。その時に私が呟いた『月が綺麗』という言葉を岩井さんは覚えていてくれた。その時の様子から歌詞が生まれたと聞いたときは、感動して泣きそうになりました」。

MVの撮影も、まるで短編映画のような演出だった。「MV撮影の場合は細かく演出を指示される方も多いですが、岩井さんはその逆。最初はどうしていいのかわからず、周りのスタッフの方に聞いたら『何も言わないのがいいんだよ』と教えてもらったので、私も歌詞の世界を深く読み込んで、演じるということに集中しました」とアーティストではなく、女優として岩井ワールドに溶け込んでいった。

楽曲はバラード調ながらも、リップシンクを倍速にした撮影を実施。JYも「ほぼ二倍速のような感じで撮っていて、バラードなのに速いテンポでどうなるのかな?と思った」と驚いたというが、完成したMVで岩井監督の狙いをすべて理解した。「髪の毛の動きや洋服の動き。すべてが綺麗。風を感じることのできる短編映画のような作品になった」と目を丸くする。

JY(知英)

JY(知英)

JYは2008年にKARAに加入し、芸能活動をスタート。脱退後の2014年からは本格的に日本で活動をスタートさせた。JYとしての今回の企画もさることながら、女優・知英としても1人7役の主演連続ドラマ『オーファン・ブラック ~七つの遺伝子~』、竹中直人演じるエロ社長と中身が入れ替わる主演映画『レオン』と難役に果敢に挑戦している。

彼女にとって当然、日本は異国の地。文化も違えば言語も違う。そんな環境下での前進姿勢を支えるものとは?
「何でもやるというくらいのモチベーションがないと日本では活動できないという自覚があるからだと思います。いつまで日本で活動できるかもわかりませんから、無駄な時間だけは作りたくないんです。楽しみにしているのは、日本のみならず色々な国や場所でいい作品に出会えるということ。与えられたことを頑張るのは当然なんです」。可憐な笑顔の下には、骨太なハートが隠されている。

知名度を与えてくれたKARAからの脱退も大きい。「脱退して、一から新しい人生を始めたという意識。日本での4年は本当にあっという間。日本語を覚えることもそうだし、言語に関係なく表現するということの勉強もしてきました。自分でもよく頑張ったなと思います。でもまだ24歳。まだまだこれから先もあります。若くしてたくさんの経験をさせてもらえているのはラッキー」と照れたように笑う。

日本にはかなり慣れたと実感している。考え事も日本語になり、夢も日本語で見るようになった。でもまだ納得はしていない。「街を歩いていても気づいてくれるのは、若い方ばかり。誰もが『知英だ!』と気づいてくれたら嬉しい。そのためには仕事や作品と向き合って、代表作を作っていきたい。『知英だ!』ではなく『あの映画に出ていた〇〇だ』とそのキャラクターで呼ばれたらもっと嬉しい。それを実現させるためにも“何でもやります”なんです」。

JYは「目標も決めていない」というが、信念を持ち、それを貫く力を持った不言実行の人なのだ。異能のクリエイターたちがそんなJYをキャンパスに、絵を描きたいと思うのも無理はない。(石井隼人)


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